日本酒はお米で造られます。
だから原料になるお米の品質の良し悪しは重要な問題です。
ですが、お米の品質が良くなかったからといってお酒の味も同様になるというわけではありません。
そもそも原料米の品質は毎年違いますから、それを使って出来るだけ毎年変わらぬ風味、いえ、より美味しいお酒に仕上げるのが蔵人の腕の見せどころなのです。
昨年は原料米の品質があまり良くなかった地域が多かった年でしたが、そのお米で造られたお酒(今 出回っているお酒)は美味しいものが多いです。その証拠に当店には同じお酒をお求めに定期的に足を運んでくださるお客さんが多いですし、ほぼ完売状態のお酒がちらほらと・・・。
逆に言ったら、どんなに品質の良いお米を使ってもその特性を活かせずに残念なお酒になってしまうこともあり得るのです。俗に「酒造好適米」と呼ばれているものは文字通り酒造りに適したお米であって、良いお酒が出来ることを保証しているわけではありませんから。
さて、だらだらと書いていったい何が言いたいんだよと叱られそうですので結論を申しますと、「肩書きや人の評価などの先入観にとらわれすぎず、ご自身の感性で味わってくださいね。」ということなのです。
当ブログをご覧の皆さんにはそんな心配は余計ものと百も承知の上で、出先などでときどき感じる思いを述べさせていただきました。
ブログ初期のタイトルバックにしていたお酒の原料米の写真。お気に入りだったのですがブログ運営業者さんが変わってしまったのでその瞬間にこの画像も消えてしまいました。なんだかなつかしいわ~。
それでは、本日も日本酒で乾杯!
追伸、
ちょうど一年前のブログでもたまたまですが主張めいたことを書いておりました。本当に偶然ですが、そういう気持ちになる時期なのかもしれません。https://blog.goo.ne.jp/1420165/e/8eabc0bad3b7f847e446bce50bc5f272