品評会やコンペティションなど品質の優劣を競う催しがたくさんあるのに その催しごとに評価が高い日本酒の銘柄が違うのは何故?
まぁ 全ての酒蔵さんが全ての催しに出品しているワケではありませんし、それぞれの催しごとに審査員の好みや審査基準に違いがあるでしょうから当然ですよね。
それにしても「〇〇賞受賞」などといった肩書きが多すぎて、一体どの情報が自分にとって有用なのかわからないという人も少なくないんじゃないでしょうかねぇ?
受賞履歴を品質保証の材料と受けとめることが出来るなら たしかに大事な表示かも知れませんが・・・
もっと大らかでいいと思うのですよ、本来日本酒というものは。
「このお酒、冬は***だったけど、春になったら○*○ な感じになったね。」
今日もお客さんとそんな会話を交わしている田舎酒屋ですわ。
舌の表面の味覚受容体に全神経を集中させて味を見るのは専門家の作業。
晩酌を楽しむかたがたは今日一日の疲れを癒すために、
また 明日への活力を養うために
全身の力を抜いて穏やかな心境で飲むものです。
晩酌する人は「この酒は〇〇だね?」なんて言い当てることが目的ではありませんから。
それでも十分に美味しいお酒の味は分かるんですよ。
同じお酒でも飲む季節によって味わいは変わります。器でも変わりますし、一緒に飲む人でも変わります。
楽しく飲めば お酒は旨いのです。
それでは、本日も美味しいお酒をお楽しみください。
日本酒で乾杯!