HAPPY-GO-LUCKY!

E・コッカーと戯れる浪費派リーマンのゆるい生活

ボクにもできた!の巻

2017-10-19 22:24:02 | 日記・エッセイ・コラム
奥さんが悩んでいた。
といっても、そう深刻な話ではない。
お風呂のランドリーパイプのことである。

現在一本なんだけど、掛ける場所は二カ所ある。
もう一本増やしたいなぁってご要望だ。



よって安佐南区のリクシルの展示場に足を運び、正規品の入手ルートを教えてもらったのだ。

その帰りに食べたのが、「さいふぁ」の汁なし担々麺で、美味し!





ってのは別の話。
ランドリーパイプに戻ることにする。

ただ、正規品は一万円近いとか。ただのステンレスの棒なのに。
なので彼女、ネットで似たようなのを探し始めた。

「あった!」
そして、ため息。

3000円程なんだけど、長尺モノだから送料が2000円もして、奥さんがっかり。
可哀想に。

そこで立ち上がったのがボクだ。

日ごろ、なんの役にも立たないろくでなしの小生。
しかも、DIYなどなんの縁もない。

電球が切れただけで「電気屋を呼べ」と言い放つ父親に恵まれた私ができることといえば、電子レンジで焼酎を温めることぐらいである。

しかし、私は前に進む。
「なんとかランドリーパイプをゲットしてやる!」と。
「なんならワシが作っちゃる!」と。
もはや偉人である。

奥さんがいない時にポールを外して持ち出した。
長さを計れば済むことだが、「これと同じのをくれ」といったほうが早い。



このまま運ぶ。



載った!



そして目的地に。



前進あるのみ。力強く歩を進めるワシである。



店内を逍遥。
あった!



これも見つけた。



合わせて976円である。
俺は偉い。立派過ぎる!

そして聞けば、「自分で切断しろ。道具は貸してやる」と。

よし、望むところだ。

って、ええっ!



高速切断機っていわれても、いや、ボク、そんなん見たことも触ったこともないんすけど。
何、これ!?



途方にくれるボク。どうやって使うん?
機械を貸してくれた女性スタッフもいつの間にかいなくなった。
とゆーか気配を消している、使い方を聞かれたくないから(笑)

やるしかない!

で、GO!



「グワーーーーン!」って大音響!
しかも火花がバリバリ!
溶接所かと。




固まるボク。固唾を呑んで見守る、あるいは見て見ぬ振りの女性スタッフ。

その日、ボクはキレイ目のジャケパン姿。
ポール代をケチって洋服に穴を開けては、本末転倒も甚だしい(笑)

そこでようやくジャケットを脱ぎ捨てるワシ。
ここまで来たら、もう切断するしかない。
再度、大音響の大切断である。

GO!



熱っ!



やった!
ボクにもできた!

ワシの中では黒部ダム完成、いや青函トンネル開通に匹敵する偉業である。

ぶん殴って折ったり、力任せにひしゃげさせたりして来たこの人生、
道具を使えたというのは、人類が直立歩行をし始めたに等しい進歩である。

行きは一本、帰りは二本。




奥さんもたいそう喜んでくれ、ハグで迎えてくれました。



自分で自分を褒めてやりたい。そんな53歳の秋。

ころっけも喜んでくれましたよ。うふふ。