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トニー・スコットと言えば「トップ・ガン」じゃ無くて、「デンゼル・ワシントン」
円熟味を更に増してきた、ワシントン。
デンジャラス・ラン
この映画は始まって早々から、じわじわと不安が募っている。
いてもたってもいられない感じが積み重なってる。
わざと狙って、ブレブレの映像、そして早いカット割。
あ~ココが見れるのかな~っト思いきや、もう次のシーンへ、落ち着くに落ち着けない映画の進行スピード。
アクションもスリルもサスペンスも遠慮することなく、数珠つながりにやってくる神経衰弱的な時系列。
見る側の過去の映像体験の中にあるデジャブ?を進んで刺激して、効率よく磁場を引き出す。
我々の記憶を知っているかのような、過去に見た経験のある映像を生かしている。
CIAの“隠れ家”セーフハウス=珍しい委環境設定を軸にして、閑職をもてあます欲望の野心があふれる新米捜査官と、売国奴の嫌疑がかかる凄腕の元CIA上級工作員、対立するふたりのチェイスがやがて伴走、道行に変わるという昔ながらの逆転のスリルを活写していく。
その堅実な手際。
スーパークールな悪役を嬉々と快演するデンゼル・ワシントンの底力を楽しみたい。