最後のエンドロールで犬と散歩しているシーンが有るが、ドヌーブの本心としては「あ～もう、まったくこんな寒い日に、コートの前を開けて表を散歩するなんて...ったく...日本の監督は私のことをなんと考えているのかしら...」これこそドヌーブの真の姿なのかな？なんて...
これを見てしまうと、やはり真のドヌーブとこの映画の中の主人公に被る部分が多いと言われるが、やはりまだまだ、この大女優の本心は引き出せていないように思えた。
もしかしたら頻繁にドヌーブがタバコを吸うシーンは、あまりにも撮影の合間にドヌーブ自身がチェーンスモーカーぶりを見せたから、これを生かそうと劇中でも吸わそうと考えたのか...
もっと、もっと本当のわがままぶりを引き出せたのかもしれない。
ただ、大女優を下りるか下りないかの瀬戸際に立たされている姿や、なかなか正直に素直にはなれないが、自分を長年にわたりフォローしてくれている執事の重要さを感じ取ったり、、「良い母親でヘタな役者より、大女優でダメな母親のほうがずっとまし。あなたが許さなくたって、ファンは許してくれる」と言いきる姿にもドヌーブをシンクロさせないわけにはいかない。
パリの秋の夕暮れは美しい..そんなドヌーブのセリフは真実味を感じたが。
余談だが、こう言った映画のメリル・ストリープ版が有っても興味深い。
日本にも一人じゃ何もできないような大女優はいるのかな？