Viedel/KukiHairDesign/ヴィーデル/クキヘアデザイン 四条烏丸 美容室

ヴィーデルは四条烏丸の美容室です。フランス仕込みの技術 ナチュラルで優しく ふんわりとしたヘアスタイル

諜報員から探偵へ

2020-02-02 07:54:30 | 映画
日本時間の来週の月曜日2/10にアカデミー賞発表がありますが、この作品の脚本もノミネートされているかが気になった。
郊外の古城のような豪邸で売れっ子作家が遺体で発見され、集まった家族全員に遺産をめぐる殺害の動機があり、隠された家族の真実を探偵が暴いていく。
作家の死は自殺か他殺か? 
家族各々が秘密にしたい、浮気、財産の2重取得、ファミリービジネスからの突然の解雇、遺産相続リストからの除外、等々の、どれもが動機として相応しい。 
イギリス人のダニエル・クレイグに南部訛りがキツいアメリカ人の探偵を演じさせ、遺産を狙うダメな長男夫婦に往年のスターを、謎の鍵を握る誠意溢れる看護婦にフレッシュなキャスティングが効いている。
ストーリー全体が、見る者を巻き込んで一気に突き進む。
破綻のない謎解きゲームになっている。
ゲームメーカーはあの世から下を見下ろす老作家であり、残された家族や使用人、そして観客もプレーヤーである。
嘘をつくと、ところ構わずゲロしてしまう正直者の看護婦は南米移民の娘で、作家一族は遺産のためにも外部者の彼女を何とか追い出したいと考えている。
そこに、移民排斥を訴える一部アメリカの醜い現実を重ね合わせたのは、楽しさの中に苦い隠し味を忍ばせた。
これもトリックだと思う。
これまでもダニエル・クレイグは多くの役を演じてきたが、キャプテン・アメリカのクリス・パインが癖のある役をしだしたことにキャプテンアメリカからの決別を見て取れる。
これ以上この映画の感想を書くとネタバレにつながるので、今日はこの辺りで....