例えば、賞味期限が切れかけの食品。
例えば、昨年発売された洋服。
廃棄するぐらいならば、価格を下げてまでも売り切ったほうがマイナスが少ない、そんな例はあります。
そもそも、仕入れ量を誤ったが為に発生する事案かもしれませんが。
今回の話題は民泊の宿泊料金の暴落。
まずは価格を下げる側にも問題があると考えます。
価格を設定するには、それにかかるコストなどを鑑みて算出する必要があると思います。それに見合って利益が発生するのであれば、事業として成り立つので、事業を開始すればよいとは思いますが。
初めから、この先10年を予測して、事業計画を立案し価格や運営費を算出して事業を開始するのも大事です。
ただ、消費者には安いものを単純に求める傾向もあります。
価格には、やはりそのモノに対する付加価値もあるわけですので、その辺りを理解して、物の価値観を明確に分かって対価として支払う必要もあるのではないでしょうか?
こちらは四条寺町を下がったところにある民泊。寺町通を挟んで藤井大丸の向かい側なので、かなりの好立地です。利便性は非常に高い場所です。
当然家賃が高くなります。
民泊は1週間に1度くらいの部屋の清掃やシーツの交換かもしれませんが、シーツ代金や清掃にかかる人件費、電気代水道代金もかかります。
ベッド20床、従業員2人でも最低は1人当たりの宿泊代金は3500円ほど。これは私の簡単な概算ですが。
1泊3500円なら、かなり安い方だとは思うのですが、これでも価格が高いと思って止まる人がいない?そんな訳で値下げをする。
もしくは3500円に見合わない宿泊施設かもしれません。それは見ていませんのでわかりませんが。
逆に私は1泊が3500円だと警戒しますけれどもね。安すぎて何があるか怖いからです。
宿泊施設も、立地の利便性や宿泊設備のほか宿泊施設よりもの優位性、そのようなことをアピールして価値を維持できなかったのでしょうか?
中身は見ていないのでわからないのが正直なところですが。
やはり価格が低いのを執拗に求める客はそれなりの客層だと思うのです。決して宿泊料金が高い宿泊施設に上質な客が集まるとは言い切れませんが、宿泊施設の総合での質を求めるのであれば、価格はしっかり考えて運営し、それが見込めないならば事業としては成功しませんので、宿泊業はあきらめたほうが良いかもしれませんね。