

そのスピンオフは女性差別を蹴散らすような、悪いけど可愛いハーレイとその仲間によるフェミニズム・アクション。
初めからハーレイが躍動する。

ポップなヘアメイクとデニムを切り裂いたショートパンツ、ゴールドのオールインワン等々、前作で評判を呼んだファッションはさらにどぎつくアップデート。
アクションは、「レッド・スパロー」や「キャプテン・マーベル」のような爽快なハードアクション。
そんなハーレイに男の暴力やセクハラや性差別に日々晒されている怒れる女たち。
中でも女性差別と年齢差別を食らうゴッサム警察の刑事。そうだ、思いだした、ここはゴッサムシティーなんだ。NYでも実在の都市ではない。架空の都市なんだ。
取り締まる側、復讐鬼、子飼いを抜け出したい、精神構造が理解しがたいデストロイヤーたちが、万引き少女を守るため、ブラックマスクとの決戦に集う。

R指定映画ならではの際どい歌詞、低音が腹に響くラップソング。
その中でも”It’s A Man’s Man’s Man’s World”。
オリジナルはジェームズ・ブラウンのヒット曲。
”これが男の世界ってもんさ。でも、ちっぽけな価値さえない。この世に女がいなければ”と唄う。
今までのDC映画では暗い主人公の背景をクローズアップしながら、メインストーリーに絡めていたが、ここいらでロックンロールな女性が炸裂するアップテンポな映画にシフトチェンジしそうだ。
京都では新しくできたドルビーシアターでの上映が、そんなロックンロールを後押ししてくれる。