『花の世界 9(ブーゲンビリアと火炎樹の花咲く国に住んで!)』
『昨今のコロナ禍の中では、無性に懐かしく思い出される花々です』
三度の海外駐在生活で住んだ『亜熱帯・熱帯』の国の街が港町でしたので、いつも、心の隅っこに針葉樹林を背にした、北欧の港町には憬れたものでした。 今住んでいるのが『温帯』の港町横浜です。不思議な縁を感じると同時に、この4ヶ所の港街、すべてどこの街でも、ブーゲンビリアと火炎樹が見ることができました。そのことは、三か所の港町に住んでいる当時は、空気のように意識はしていませんでしたが、昨今のコロナ禍の中では、無性に懐かしく思い出される、自分の中ではポピュラーな花々です。
ブーゲンビリア
ウキペデイアから引用
(ブーゲンビリア拡大、 白い花を取り巻く葉・包葉は将にホンコンフワー)
ブーゲンビリア(香港島東部ヴィクトリア公園)
ウエブ情報(ブーゲンビリアに誘われて・・香港人気スイーツの店)から引用
ブーゲンビリア(シンガポールのどこの陸橋だったか?)
ブーゲンビリア:シンガポール熱帯植物だより+あるふぁより引用
この度、この花について、ウエブ情報で、いろいろ解りました。
原産地は、中央アメリカ及び南アメリカの熱帯雨林。ブーゲンビリアという名前は1768年にブラジルで木を見つけたフランス人の探検家ブーガンヴィルに由来する。花の色は赤から白まで変化に富み、ピンクやマゼンタ、紫、橙、黄のものもあるように見える。しかし、実際の花はいわゆる花の中央部にある小さな3つの白い部分である(写真では2つしか見えない)。色づいた花びらに見える部分は花を取り巻く葉(包葉)であり、通常3枚もしくは6枚ある。釈迦の生誕地、ネパール・ルンビニに咲くブーゲンビリア(スリランカ寺)、俗に魂の花とも呼ばれている。
この度の備忘録作成中に気づいたことですが、ブーゲンビリアの花が、半世紀もの長い間、最初の駐在地香港の由来の『ホンコンフラワー』の様に、見えていました。それが正しかったのです。ウエブ情報にもありました。
『色づいた花びらに見える部分は花を取り巻く葉(包葉)』の裏付けです。『Bougainvillea glabra種は、この包葉が薄いことから、「紙の花(Paper Flower(EN)、Flor de papel(SP) )」と呼ばれる』。
インドのアーユルヴェーダでは、ブーゲンビリアの葉に含まれるピニトールが糖尿病に効果が有るとされ民間療法に用いられていた。
2015年、宮崎県宮崎市の宮崎空港ビルで栽培されているブーゲンビリアに従来品種よりも一回り大きい新品種が見付かり、同社の初代社長岩切章太郎にちなみ、「エリザベスアンガス章太郎」と名付けられた。
乾期のパナマ、 12月から4月上旬までがブーゲンビリアのシーズンです。ブーゲンビリアは乾期の花という意味のベラ ネーラ(乾期=ベラーノ)と呼ばれて、まさに このころがシーズン。さまざまな色のブーゲンビリアを見かけることができます。
この熱帯のパナマに着任したのは12月の中旬、パナマの乾期でした。真冬の日本から、熱帯のパナマに、事前出張の経験もなく、いきなり赴任ということでしたので、大事をとり、土曜日着、日曜日はゆっくりと『時差ボケと気温激変』に対する体調を整えることで着任しました。 時差ボケもあり日曜日にブランチをとる予定で、10時頃エアコンの効いた、ホテルのロビーから通りに出ました。高い太陽の下で、生まれて初めて『ガァーン』というヒートショックを味わいました。
鳳凰木(火炎樹)と火焔木
実は、“ 火炎樹 ”と思い込んでいたのですが、“ 火炎樹 ”ではなく、“ 鳳凰木 ”だと、この度いろいろ調べてみて、初めて知りました。今まで見聞きした中では、“ 火炎樹 ” の記述が多いようですが、それは、英語名の flame = fireに影響された誤訳のようです。 因みに、“ 鳳凰木 ”の英語の正式名は、Flame tree、俗称は、peacock flower 。
鳳凰木(火炎樹)と火焔木(遠景)
鳳凰木(火炎樹)と火焔木(近景)
半世紀近くも間違って、信じてきました。 火炎樹が正式名称であり、その別名が鳳凰木又は、火焔木と理解していました。 半世紀も経って、半信半疑での理解が、火炎樹の正式名称は『鳳凰木』で別和名が『火炎樹』です。 火焔木は全く別モノでした。
火焔木
火焔木 カエンボク(火焔木) 、学名 Spathodea campanulata は、ノウゼンカズラ科に分類される花木。ジャカランダ、ホウオウボク(鳳凰木=火炎樹)とあわせ世界三大花木と称される。
火焔木(近景)
火焔木(拡大)
ウエブ情報からです。
世界中の熱帯域に街路樹や庭園木、観賞目的の花木として広く移入されており、Fountain Tree, African tulip tree, Flame-of-the-forest, Nandi Flame などの英名で広く知られる。和名のカエンボクもこのうちの一つの直訳であり、英名の発音をカナに直したアフリカンチューリップツリー、それを直訳したアフリカチューリップノキ、アフリカユリノキなどの名でも知られる。
本種の有するパイオニア性や多産性、強靭な生命力といった特徴は、いずれも侵略的外来種とされる植物に共通するもので、実際アメリカ、オーストラリアなど太平洋各地で野生化している。
ICUNでは本種を世界の侵略的外来種ワースト100の1種に選定しており、ハワイなど多数の固有種からなる植物相を有する太平洋の島嶼部の生態系への侵入を懸念している。
ICUN: 国際自然保護連合(International Union for Conservation of Nature and Natural Resources、IUCN)は、1948年に創設された 、国際的な自然保護団体である。 国家、政府機関、NGOなどを会員とする。 本部はスイスのグランにある。 日本は1978年に環境庁が日本の政府機関として初めて加盟、1995年に国家会員として加盟した。
日本では、植物園の温室等の他、沖縄県や小笠原諸島で庭木等として植栽されているが、野生化の報告は2008年現在までない。耐霜性がないところから、沖縄や小笠原以外の地域での日本国内での野生化の可能性は薄いが、沖縄や特に固有種の多い小笠原で野生化する可能性については注意を要すると考えられ、外来生物法の要注意外来生物リストに掲載されている。
処変われば品変わるとよく言われますが世界は広いようで、同じような花木見られます。やはり地球は貴重な星です。
(記事投稿日:2020/07/11、最終更新日:2022/03/07、♯192)