『どこの国でも、激甚災害で上がる現政権支持率? 今回の静岡大発表』
ー海底地滑り大津波発生、関東大震災や駿河湾の地震で痕跡!―
この度の、大地震・大津波に関する『3』報道を見るにつけ、少し表題のように感じる節がありましたが、全部読み終わってみると、浅学菲才の自分にも少し分かってきたような気になってきました。
大げさな話から入ります。 地球生命史の中で、生存していた種の7割以上が滅んでしまった現象を『大量絶滅』と呼び、少なくとも5回の絶滅が知られている。
一つは、絶滅境界でも弱いイリジウム異常、衝撃による変成石英などが発見され、隕石の衝突が絶滅の原因とみられる。 しかし、他の四つは、古生代末の最大絶滅は、激しい火山活動による二酸化炭素増加で、太陽光の遮断、光合成の抑制、大気や海洋の酸素量の極端な減少、海水温の上昇が原因といわれる。
前置きが長くなりましたが、大地震と大津波は『想定外』のことも起こりますが、地球上で起こる限り、マグネチュードも、津波の波高も限度があります。 火山の破局噴火(例えばイエローストーン火山噴火)の灰と硫黄の太陽光遮断と、目下進行中の人為的な二酸化炭素問題は、六度目の大破局にまっしぐらです。
次の『想定外』は地球規模では起こりませんので。まだまだ『想定内』で、みんなで備えましょうという、アドバイスでしょうか!
❶先般(20200421)内閣府が『国内最大の地震想定 規模はM9.3・津波、波高30メートル』と、「ショッキングな見出しの記事が日経の社会欄に載りました。 拙ブログ『日本海溝・千島海溝地震で、津波30ⅿ弱、発生切迫,内閣府は発表』なぜ今!』に投稿済みです。
❷次に(20200522)内閣府が『巨大地震切迫「切迫」の恐れ 内閣府が日本・千島海溝でM9想定、波高30メートル早期対策促す』と、心配な記事が日経のニュースな科学欄に載りました。
東北から北海道の太平洋沖に延びる日本海溝・千島海溝でマグニチュード(M)9級の巨大地震が起きるとの想定を、内閣府の検討会が公表した。 過去の津波の痕跡から推定し、巨大地震は「切迫している」とも警告した。 30メートル近い大津波が予想される地域もあり、住民の避難を促し被害を減らす対策が急務だ。
❸今回は(20200907)静岡大研究チームが『海底地滑りで大津波発生 関東大震災や駿河湾の地震で痕跡、「対象外」の脅威、対策急務』と、想定外の津波のことが日経の科学技術欄に載りました。
地震に伴う海底の地滑りによって、大津波が起きることが分かってきた。 2011年の東日本大震災や1923年の関東大震災でも起きていた可能性がある。 津波の高さと震度の詳細な解析から、これまで防災研究の対象外だった脅威が見えてきた。国の対策は遅れており「想定外」の津波への対処が急務だ。
今回心配されているのは、比較的規模の小さい直下型地震ではなく、海溝型地震で、関東大震災も、駿河地震もこちらでした。
直下型地震
直下型地震の特徴は、海溝型地震に比べて規模が小さく、また被害範囲も20キロメートルから30キロメートル程度と予想されています。 しかし震源が浅い場合は大きな被害をもたらすことになります。 また、この型の地震は予知することは、ほとんどできません。
海溝型地震
海溝型地震の発生するしくみ、海のプレートが海溝で沈み込むときに陸地のプレートの端が巻き込まれます。 やがて、巻き込まれた陸のプレートの端は反発して跳ね上がり、巨大な地震を引き起こします。 この跳ね上がりによって起こる地震を海溝型地震と呼んでいます。
津波の高さが数メートルでも甚大な被害になります。 東日本大震災での、津波の最高波高は15ⅿで最大遡上は40ⅿが記録されています。 上記❶と❷の内閣府発表では、想定される波高は30ⅿで、これは最大遡上高ではありません。
遡上高は地形(斜面傾斜や斜面形状・V字形谷)よって大きく変わります。 一般に遡上高は津波の高さの約2-4倍程度高くなることが、過去の調査から分かっていますので、波高30ⅿですと遡上高は約60-120mとなります。 リツヤ湾大津波の遡上高の最高記録は524ⅿ、のウエブ情報です。
リツヤ湾大津波とは、1958年7月9日、アメリカ合衆国アラスカ州のリツヤ湾で発生した津波である。 フィヨルドであるリツヤ湾の斜面が地震によって崩落し、海中になだれ込んだ土砂や氷塊で大波が発生した。 波高(遡上高)はその対岸で524メートルに達し、これは観測史上最高とされる。
ウキペデイアより引用
ウキペデイアより引用
原因は、アラスカで起きた M 7.7の 地震 により湾の奥で大規模な山体崩落。 地球を氷河期にするような、地震よりはるかに恐ろしい、巨大火山の破局噴火は『杞人天憂』を信じて、祈るばかりです。
(20200921纏め、20210221追補、20210721追補、#224)
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