『花の世界 4(世界中で愛でられ、愛おしまれるソメイヨシノはクローン)』
―奇麗な花は薄命!寿命50-60年で、他の桜の寿命数百年に比較、極端に短い―
先ず、最初に日本語の奥の深さです。 『愛でる・愛おしむ』と一つの漢字をTPOで使い分ける。
近くの三ツ池公園は、『日本のさくら名所100選』にも選ばれた、最寄りの、お花見の名所(桜76種、約1,600本、大半がソメイヨシノ)です。
又、このシーズンには桜について、テレビを通してよく聞くのが『ソメイヨシノ』はクローンで病気に弱く、寿命が短い』と言われています。 このソメイヨシノの満開の咲き様・散り際、もしかすると木の短寿命もあり『悲喜こもごも』の場面で、愛でられ、悪用もされてきた歴史があります。
ソメイヨシノ関連のウェブ情報です。
ソメイヨシノ(染井吉野、学名: Cerasus ×yedoensis (Matsum.) Masam. & Suzuki ‘Somei-yoshino’)は、エドヒガン系の桜と日本固有種のオオシマザクラの雑種の交配で生まれた日本産の園芸品種。
遺伝子研究の結果ソメイヨシノはエドヒガンとオオシマザクラの雑種が交雑してできた単一の樹を始源とするクローンであることが判明している。
日本では明治の中頃からサクラの中で圧倒的に多く植えられた品種であり、今日では、メディアなどで「桜が開花した」というときの「桜」はソメイヨシノ(の中の、気象台が定めるなどした特定の株)を意味するなど、現代の観賞用のサクラの代表種である。
クローンとは、『分子・DNA・細胞・生体などのコピー』と言われ、
❶分子➋遺伝子❸細胞❹生物クローンがあり、クローニング技術で作成される。
最近の先端クローン技術とは、人間が手を加えたものであるが、昔から自然界で無性生殖・単為生殖でクローンは存在してきた。 さらにクローン技術とは認識されてなかった時代でも、簡単なクローン技術の挿し木・接ぎ木がある。
『交雑』の場合を、クローンと言えるのかズブ素人は悩みます。 クローンはギリシャ語で『植物の小枝の集まり』を意味。 日本の挿し木・接ぎ木を彷彿させます。
更に、ソメイヨシノの不思議は『幹生花』は地面から、数㎝高さにも咲きますし、この『幹生花』は、若木にはなく、古木になるほど地面に近づき、花数も増える。 他の桜の『幹生花』は、例として小品盆栽仕立てにした場合が、あるのみです。
又、ソメイヨシノは高木で、その寿命50-60年で、他の桜の寿命、数百年に比較、極端に短い。 一般的に雑種は、雑種強勢現象もあり強靭・長寿命ですが、このソメイヨシノの寿命は短い、もとのエドヒガンには500年以上、更に長寿のものは、2,000年以上があり、オオシマザクラも推定樹齢800年以上が生存する。
ソメイヨシノは、自らも悟っていて、古木になると必死で、子孫繁栄のため『幹生花』咲かすのでしょうか。 地球は奇跡に満ちた『奇跡の星』です。
高座渋谷の『赤塀の桜』、角舘『黒塀の桜』と競う
『黒い幹に桜』中世の武家が好むのは解る。
手折ったのは誰『桜花受難』
(20180518纏め 20201126追補 ♯013)
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