(写真は、原左都子が過去の医学関係業務に於いて作成した「実験ノート」の一ページ。 今回STAP細胞論文検証のため小保方氏が理研調査委に提出したとの“正式”「実験ノート」ではなく、あくまでも私が自身の実験用に自主的に作成した簡易ノートの一部を公開したもの。 機密保持のため不鮮明処理を施しています。)
昨日(4月9日)NHK昼のニュースを視聴していたところ、突然、途中で小保方氏よりのコメント報道が入った。
記者会見にて理研調査委に対し不服申し立てを行うと表明している裏側で、小保方氏が記者会見に臨むに当たり大いなる不安感を抱いているとの情報を得ていた私は、「もしや、会見を中止するのか!?」と咄嗟に感じた。
ところがそうではなく、単に記者会見にて最初に発する挨拶文をそのまま「予告編」のごとく伝える内容だった。 その趣旨の程がよく理解できないものの、結局はぶっつけ本番ではなく「予告編」を世間に吹聴する事により自身の心理面でワンクッションを置きたかったのだろうと解釈した。
そして予定時間通りに「小保方会見」は始まった。
何ヶ月か前、STAP細胞報道当初にテレビ映像で見た時より痩せている印象を受けた。 洋服の色調を紺色に抑え、ヘアスタイルも前回見た時より不必要に頭頂部を膨らませておらず、化粧も抑えている様子だ。
もう一点気になったのは、小保方氏が手ぶら(ハンカチは持っていたかもしれない)で現れた事である。 私はてっきり、自分の研究論文に「改ざん」や「捏造」がない事実をせっかく(自費で開いたらしい)記者会見会場で熱弁・証明するため、膨大な実験ノートや資料を持参するのかと思っていたが、肩透かしを食らった。
原左都子のとりあえずの関心点は、小保方晴子氏の「会見能力」の程にあった。
と言うのも、STAP細胞報道当初にいきなり理研研究室内での「割烹着姿」の映像が取り上げられ、厚化粧でメディアに登場した姿に違和感を抱いていたからだ。 世界トピックスたる論文発表をした研究者にして、そのような場面の撮影禁止措置も取れたであろうに、我が意地悪視点もあるが「この人の脳細胞は大丈夫なのだろうか?? 」との感想を持っていた故だ。
さて会見が始まると、意外や意外質問に対する“受け答え能力”はあるようだ。 1名の質問者からの複数の質問に対しても、(メモも取らずして)順番に回答していたところを見て、物事の脳内整理力は十分あるものと判断した。
以下は研究内容に関する専門的質問に対する質疑応答内容を、原左都子の視点から取り上げて行こう。
〇 まずは、ネイチャー論文内に掲載された写真に関して「捏造」が疑われている点。
これこそ小保方氏本人が詳細の説明をするべきなのに、何故か弁護士氏よりの解説だった。 「脾臓由来の細胞と骨髄由来の細胞を取り違えた」 「オリジナル写真を掲載するべきだったのに、写真の整理力に欠け見つからずやむを得ずコピー写真を使用した」???
科学者としてあってはならない事態であるし、信じられない不祥事である。 しかも、後の追加質問に対して「写真は1000枚近くあるから、整理するのは難しい」とうそぶく始末だ。
〇 電気泳動写真が「切り貼り」されている事実に関する釈明に関して。
小保方氏によれば、論文の不具合が発覚した時点で科学誌「ネイチャー」担当者に電気泳動写真の「切り貼り」に関して質問したそうだ。 その結果、「切り貼り」自体は許容できるが、それをする場合「切り貼り」をした事実を黒線で囲む等の手法により明記するべき、との回答を得たとの事だった。小保方氏としては、その措置をしなかった部分のみで自分に責任があり、これは「改ざん」に当たらないとの説明だったが。
元医学関係者であり「電気泳動」実験もこなしてきている私にして、初めて耳にした話である。
もし、ネイチャー発言が正しいと仮定しても。 世界トピックス的論文発表に於いて何も電気泳動写真「切り貼り」などとの“極めて危険性の高い処置”をせずとも、(ご本人曰く)200回も成功した(らしい)STAP細胞実験過程に於いて、幾らでも理想的な電気泳動写真は撮れたであろうに……
〇 「実験ノート」が何冊存在するか、との質問回答に関して。
これぞ驚かされた。 私の認識によると、小保方氏とはSTAP細胞研究を開始して既に少なからずの年月が経過している事であろう。 加えて、ご自身曰く「200回以上STAP細胞を作り出すことに成功している」。?? それならば「実験ノート」が200冊あっても不思議ではないのに、何故かその回答とは「4,5冊です…」と口を濁している有様だ。 そんな少数ならば、「4冊」か「5冊」か明確に応えよ!とも言いたくなる。 しかもそのノートが何処に存在するかとの質問に関してすら明瞭に記憶していない様子だ。 「ハーバード大学にも置いてある。」 たとえそうだとしても、自分の手元にそのコピーを保存しておくのが科学者としての常識だろうに。
ここで参考だが、冒頭の写真で紹介した通り、元医学関係者である私も日常の仕事及び医学学会発表等の機会に応じて各種実験研究を実施してきている。 私の場合、元々“記述魔”であるかもしれないが、これまで作成した「実験ノート」の数々は膨大な量に達する。 実験研究を実施する都度、自分なりの“記録帳”として、研究の場を離れたプライベートの時間に及んでも必ずや「実験ノート」を自分が納得できるレベルで記述したものである。
〇 理研調査委に対する小保方氏の対応に関して。
小保方氏ご自身がSTAP論文に関し“身の潔白”を信じているのならば、何故その旨を理研調査委に直接訴えないのか? その趣旨の質問に対する小保方氏の回答とは、「理研調査委の私に対する質問とは質疑応答の形式であり、私の方からは発言できない形式だった」
私論だが“身の潔白を信じる者がそんな弱気でどうする!?” せっかく理研調査委側が会合を持ってくれた場面に於いて、自分の「実験ノート」をはじめとする証拠物件を提示して熱意を持って反論するべきだった。
闘うべき相手がいない記者会見会場で「未熟故に申し訳ない」などと涙を流したとて、この世の中に貴方の理解者がどれ程存在すると信じているのだ!?
要するに、貴方は安穏と実験しているだけで自分をユニットリーダーと認めてくれ、莫大な研究費を国民の血税から差し出してくれる理化学研究所の体質にゆったりと浸っていただけの話なのではないのか!
昨日の「小保方会見」終盤に於ける、“科学ジャーナリスト”と名乗る女性からの質問に唸った私だ。
今までの通説とは異なる内容の事実を偶然発見した場合、研究者とはまずは「驚く」のではなかろうか?
そんな結果を導いた科学研究者とは、independent(自分の研究機関とは異なる独立した第三者研究者)を頼るべきであろう。 貴方はそれを実行したのか? (小保方氏より「実行した」との回答) それならば、その研究者の証言を公にする事が貴方に求められるであろう。
この質疑応答に、小保方氏は「なるほど」とつぶやいたことが印象的である。
このような事実は、小保方氏に「なるほど」と記者会見会場でつぶやかせる以前の問題として、これまで小保方氏の研究を支えてきた先駆研究者たちが“未熟”を自覚している小保方氏相手に指導し得た内容であろう。
それが不能だったからこその今回の理研STAP細胞不祥事ではなかろうか?
これに関しても会見会場から質問が出ていたが、小保方氏からは「申し訳ない」のみの回答で何らの有意義な結論を見いだせなかったのが今回の記者会見の結論であろう。
昨日の「小保方記者会見」後の世の論評とは、
◇科学者の弁明ではない
◇小保方氏は粗雑な処理が常態化していたのではないか。 新しい知見の発表に必要な努力を欠いた上、研究者としてのイロハが抜け落ちている点を正当化していて驚く。 等々……
さて小保方晴子さん、今後この事態を如何に打破しましょうか??
昨日(4月9日)NHK昼のニュースを視聴していたところ、突然、途中で小保方氏よりのコメント報道が入った。
記者会見にて理研調査委に対し不服申し立てを行うと表明している裏側で、小保方氏が記者会見に臨むに当たり大いなる不安感を抱いているとの情報を得ていた私は、「もしや、会見を中止するのか!?」と咄嗟に感じた。
ところがそうではなく、単に記者会見にて最初に発する挨拶文をそのまま「予告編」のごとく伝える内容だった。 その趣旨の程がよく理解できないものの、結局はぶっつけ本番ではなく「予告編」を世間に吹聴する事により自身の心理面でワンクッションを置きたかったのだろうと解釈した。
そして予定時間通りに「小保方会見」は始まった。
何ヶ月か前、STAP細胞報道当初にテレビ映像で見た時より痩せている印象を受けた。 洋服の色調を紺色に抑え、ヘアスタイルも前回見た時より不必要に頭頂部を膨らませておらず、化粧も抑えている様子だ。
もう一点気になったのは、小保方氏が手ぶら(ハンカチは持っていたかもしれない)で現れた事である。 私はてっきり、自分の研究論文に「改ざん」や「捏造」がない事実をせっかく(自費で開いたらしい)記者会見会場で熱弁・証明するため、膨大な実験ノートや資料を持参するのかと思っていたが、肩透かしを食らった。
原左都子のとりあえずの関心点は、小保方晴子氏の「会見能力」の程にあった。
と言うのも、STAP細胞報道当初にいきなり理研研究室内での「割烹着姿」の映像が取り上げられ、厚化粧でメディアに登場した姿に違和感を抱いていたからだ。 世界トピックスたる論文発表をした研究者にして、そのような場面の撮影禁止措置も取れたであろうに、我が意地悪視点もあるが「この人の脳細胞は大丈夫なのだろうか?? 」との感想を持っていた故だ。
さて会見が始まると、意外や意外質問に対する“受け答え能力”はあるようだ。 1名の質問者からの複数の質問に対しても、(メモも取らずして)順番に回答していたところを見て、物事の脳内整理力は十分あるものと判断した。
以下は研究内容に関する専門的質問に対する質疑応答内容を、原左都子の視点から取り上げて行こう。
〇 まずは、ネイチャー論文内に掲載された写真に関して「捏造」が疑われている点。
これこそ小保方氏本人が詳細の説明をするべきなのに、何故か弁護士氏よりの解説だった。 「脾臓由来の細胞と骨髄由来の細胞を取り違えた」 「オリジナル写真を掲載するべきだったのに、写真の整理力に欠け見つからずやむを得ずコピー写真を使用した」???
科学者としてあってはならない事態であるし、信じられない不祥事である。 しかも、後の追加質問に対して「写真は1000枚近くあるから、整理するのは難しい」とうそぶく始末だ。
〇 電気泳動写真が「切り貼り」されている事実に関する釈明に関して。
小保方氏によれば、論文の不具合が発覚した時点で科学誌「ネイチャー」担当者に電気泳動写真の「切り貼り」に関して質問したそうだ。 その結果、「切り貼り」自体は許容できるが、それをする場合「切り貼り」をした事実を黒線で囲む等の手法により明記するべき、との回答を得たとの事だった。小保方氏としては、その措置をしなかった部分のみで自分に責任があり、これは「改ざん」に当たらないとの説明だったが。
元医学関係者であり「電気泳動」実験もこなしてきている私にして、初めて耳にした話である。
もし、ネイチャー発言が正しいと仮定しても。 世界トピックス的論文発表に於いて何も電気泳動写真「切り貼り」などとの“極めて危険性の高い処置”をせずとも、(ご本人曰く)200回も成功した(らしい)STAP細胞実験過程に於いて、幾らでも理想的な電気泳動写真は撮れたであろうに……
〇 「実験ノート」が何冊存在するか、との質問回答に関して。
これぞ驚かされた。 私の認識によると、小保方氏とはSTAP細胞研究を開始して既に少なからずの年月が経過している事であろう。 加えて、ご自身曰く「200回以上STAP細胞を作り出すことに成功している」。?? それならば「実験ノート」が200冊あっても不思議ではないのに、何故かその回答とは「4,5冊です…」と口を濁している有様だ。 そんな少数ならば、「4冊」か「5冊」か明確に応えよ!とも言いたくなる。 しかもそのノートが何処に存在するかとの質問に関してすら明瞭に記憶していない様子だ。 「ハーバード大学にも置いてある。」 たとえそうだとしても、自分の手元にそのコピーを保存しておくのが科学者としての常識だろうに。
ここで参考だが、冒頭の写真で紹介した通り、元医学関係者である私も日常の仕事及び医学学会発表等の機会に応じて各種実験研究を実施してきている。 私の場合、元々“記述魔”であるかもしれないが、これまで作成した「実験ノート」の数々は膨大な量に達する。 実験研究を実施する都度、自分なりの“記録帳”として、研究の場を離れたプライベートの時間に及んでも必ずや「実験ノート」を自分が納得できるレベルで記述したものである。
〇 理研調査委に対する小保方氏の対応に関して。
小保方氏ご自身がSTAP論文に関し“身の潔白”を信じているのならば、何故その旨を理研調査委に直接訴えないのか? その趣旨の質問に対する小保方氏の回答とは、「理研調査委の私に対する質問とは質疑応答の形式であり、私の方からは発言できない形式だった」
私論だが“身の潔白を信じる者がそんな弱気でどうする!?” せっかく理研調査委側が会合を持ってくれた場面に於いて、自分の「実験ノート」をはじめとする証拠物件を提示して熱意を持って反論するべきだった。
闘うべき相手がいない記者会見会場で「未熟故に申し訳ない」などと涙を流したとて、この世の中に貴方の理解者がどれ程存在すると信じているのだ!?
要するに、貴方は安穏と実験しているだけで自分をユニットリーダーと認めてくれ、莫大な研究費を国民の血税から差し出してくれる理化学研究所の体質にゆったりと浸っていただけの話なのではないのか!
昨日の「小保方会見」終盤に於ける、“科学ジャーナリスト”と名乗る女性からの質問に唸った私だ。
今までの通説とは異なる内容の事実を偶然発見した場合、研究者とはまずは「驚く」のではなかろうか?
そんな結果を導いた科学研究者とは、independent(自分の研究機関とは異なる独立した第三者研究者)を頼るべきであろう。 貴方はそれを実行したのか? (小保方氏より「実行した」との回答) それならば、その研究者の証言を公にする事が貴方に求められるであろう。
この質疑応答に、小保方氏は「なるほど」とつぶやいたことが印象的である。
このような事実は、小保方氏に「なるほど」と記者会見会場でつぶやかせる以前の問題として、これまで小保方氏の研究を支えてきた先駆研究者たちが“未熟”を自覚している小保方氏相手に指導し得た内容であろう。
それが不能だったからこその今回の理研STAP細胞不祥事ではなかろうか?
これに関しても会見会場から質問が出ていたが、小保方氏からは「申し訳ない」のみの回答で何らの有意義な結論を見いだせなかったのが今回の記者会見の結論であろう。
昨日の「小保方記者会見」後の世の論評とは、
◇科学者の弁明ではない
◇小保方氏は粗雑な処理が常態化していたのではないか。 新しい知見の発表に必要な努力を欠いた上、研究者としてのイロハが抜け落ちている点を正当化していて驚く。 等々……
さて小保方晴子さん、今後この事態を如何に打破しましょうか??