原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

箱根への小旅・ひとり旅 ー 箱根宮ノ下富士屋ホテル編 ー

2018年02月22日 | 旅行・グルメ
 (写真は、箱根宮ノ下富士屋ホテル正面玄関前でポーター氏が撮影してくれた私の写真。)


 いよいよ、昨日実施した「箱根への小旅・ひとり旅」の旅行記の最終章だ。

 何分今回は日帰り小旅行のため、箱根探索はラリック美術館と富士屋ホテルの2カ所のみである。


 富士屋ホテルメインダイニングにてのランチの後、ホテル内外を見学・探索した。

 140年の歴史を誇るホテル故に、館内で一番新しい新館が1960年代の東京五輪の時に建築されたとの事だ。(その建物が既に60年の年月を刻んでいる程に古めかしいホテルなのだが…)

 何でも、この富士屋ホテルが“耐震目的改築”を実施するらしい。
 その完成が2020年東京五輪前だそうだ。

 元々、外国人観光客動員目的で140年前に設立した富士屋ホテルだ。
 そうかそうか、はやり改築完成も2020東京五輪に合わせるとの事だが……
 ただ救いは、その古き建築仕様やクラシックな内装等はそのまま残すようでもある。


 いずれにせよ、私にとっては箱根富士屋ホテル改築後、おそらくこのホテルを訪れることはないだろう。
 今のうちに改築前の富士屋ホテルを観ておこう、と考えつつホテル内外の写真撮影を終えて正面玄関を出ると。

 タイムリーに、玄関にいたポーター氏が他の訪問客の写真撮影に応じていた。

 それに便乗して「撮影していただけますか?」と問うと、快く応じて下さったのが冒頭の写真だ。
 しかも、もう一人のポーター氏(おそらく先輩だと思しき人物)が、「それじゃあ、角度が違うどうのこうの…」と指導までして下さり、出来上がったのが上記写真である。
 
 その結果、美しく写ったのは私ではなくて、ホテルの外観だったようだが…… (それが証拠に、私は下に小さく写っているのみだ…)
 そこまでホテルが最高に美しく写るアングルを従業員氏が考えているとは! 
 やはり、老舗ホテルの従業員氏達のプロ意識の程は素晴らしい! 


 (ただねえ。 本音を言えば、我が運動靴のつま先を切らないで撮影して欲しかったものだが…
 それに、画面が傾いているし…)

箱根への小旅・ひとり旅 ー The Fujiya DINING Roomにてのランチ編 ー

2018年02月22日 | 旅行・グルメ
 (写真は、箱根宮ノ下富士屋ホテル The Fujiya DINING Room にてのランチフルコースメニューの魚メインディッシュ 「紅鱒の富士屋風」。)


 箱根宮ノ下富士屋ホテルと言えば、140年の歴史を刻むクラシックホテルとして著名だ。

 昨日の我が箱根小旅行のメインテーマは前述の箱根ラリック美術館を訪れることだったのだが、もう一つのテーマは、このホテルのメインダイニングにてランチを食する事だった。

 まさにクラシックな趣のメインダイニングに案内された。
 予想よりも混雑していないと思ったのも束の間、すぐさまダイニングは満員御礼となった。 それでも座席の配置に工夫があり着席しているとさほどの煩わしさはなく、ゆったりした時間が流れていく。


 昨昼、私が食したフルコースランチメニューを以下に紹介しよう。

  カリフラワーのポタージュ

  紅鱒の富士屋風

  ビーフシチュー野菜添え

  アップルパイアラモード

  パン

  コーヒー


 その中から、富士屋ホテルらしい一品(逸品)メニューであろう「紅鱒の富士屋風」の写真を冒頭に紹介した。
 小さめの鱒が丸ごと焼かれた風景を見るのも珍しい。
 少し食べにくさがあったのと、わざわざ上にかけてくれたソースが私には少し濃すぎるように感じた。 むしろソース無しの方が美味だったのではなかろうか?  などと、偉そうに批評しておこう。


 歴史ある老舗著明ホテルのランチにして、高額であることはやむを得ないのだろうが…
 (参考だが、飲兵衛で名高い原左都子にして昼間からお酒を嗜む趣味はない。 そのため今回はアルコール類は注文しなかった。 もしそれをしていたら、恐らくランチにして万札が飛んだであろう。)


 ここでランチを食せずとて、箱根にはいくらでも美味な食事処が近辺に氾濫していることだろうなあ、と思ったのも正直な感想だ。
 

箱根への小旅・ひとり旅 ー 箱根ラリック美術館編 ー

2018年02月22日 | 芸術
 (写真は、昨日箱根ラリック美術館ミュージアムショップにて買い求めたラリック作品ポストカード。)


 何分、何処の美術館・博物館も館内は撮影禁止措置を取っているのが通常だ。
 そのため当エッセイに於いては、箱根ラリック美術館ミュージアムショップにて買い求めたルネ・ラリック作品ポストカードより2点を紹介した。


 上記写真上は、カーマスコット「勝利の女神」。
 
 アール・ヌーヴォーの時代に生まれた子供たちが大人になった、20世紀はじめ・・・
 自動車が走り、ラジオ放送がはじまり、
 機械や電波といったものが
 最先端を行く時代でした。
 くっきりはっきりした直線や流線形、
 鮮やかな色合いが流行します。
 それが、「アール・デコ」。
 
 カーマスコット 「勝利の女神」
 クラシックカーの先端に取り付けられた装飾品、カーマスコット。
 当時は、こんな派手な物を車に乗せて走っていたのです。
 (以上、箱根ラリック美術館公式HPより引用した「勝利の女神」に関する記述を引用したもの。)

 この作品に他にも、ルネ・ラリックが制作したカーマスコット作品数点が展示されていた。
 それと共に、当時のクラシックカー2台が美術館敷地内に展示されているのも特徴的だった。


 上記写真下は、チョーカー「オリーブ」。

 この作品に関しては、当美術館の若き長身イケメン学芸員氏より直接ご説明を頂いた。

 かなり大きめの作品であり、実際チョーカーとして首に装飾できるのか? との疑問が湧く。
 ポストカード写真をよ~~~く見ると、オリーブの枝に“継ぎ目”がある事が判明する。 これにより、このチョーカーは曲線を描くことが可能となり、きちんと身に付けられるとのことだ。


 
 現在、箱根ラリック美術館は、企画展「ラリックの花鳥風月 ジュエリーと、そのデザイン画」 開催中である。
 
 そのパンフレットより、企画展のテーマを以下に紹介しておこう。
  うつろいゆく自然美を鮮やかにとらえ、愛でる、ラリックのまなざし。
  描き起こした画と完成した作品には、日本人の心にも通じる、
  自然への深いオマージュがありました。

 上記企画展は2018年4月1日まで開催中です。

 
 箱根仙石原の山々の風景も展望できる場にひっそりと静かに佇む、美しく洗練された美術館でした。

箱根への小旅・ひとり旅 ー オリエント急行 ル・トランでのティータイム編 ー

2018年02月22日 | 旅行・グルメ
 (写真は、箱根ラリック美術館内オリエント急行ル・トラン列車内にてのティータイム風景。 私が案内された座席にて撮影したもの。)


 以下に、ネット情報を参照しつつ私なりにアレンジして、ル・トランの内装及びティータイムを紹介しよう。

 車内にあるほとんどのものは、現役時代から使われていたものにほぼ手を加えず、今でもそのまま使用している。 豪華な布張りの椅子も、かつてオリエント急行で使われていたものだ。
 私が現地で聞いた情報によれば、この椅子は大型で列車のドアから運び込むことが不能なため、パーツを車内に持ち込み、車内にて組み立て作業を施したらしい。
 私自身の座り心地の感想を述べるなら、クッションに多少の偏りがありやや不安定だった。 これもオリエント急行車両の歴史を物語るものであろう。

 まさに、見た目も使用感も“走るレストラン”。 高級感溢れるセンスのいい空間が、今もなお生き続けている。
 窓際には、当時乗客が使用していた“呼び鈴”が備え付けられたままだ。 現役時代には、オリエント急行の乗客がこの呼び鈴を鳴らし、クルーを呼んでいたそうだ。
 このような細かな部分も後から手を加えることはせず、当時の面影をそのまま残している。
 貴重な調度品や今では珍しくなった車両の機能を、すぐ間近で眺められるのも魅力の1つだ。
 例えば“コート掛け”も当時のままに窓側上部に燦然と存在するのだが、貴重な備品保存のために使用しないように、との今回のクルーの説明だった。 (それを聞かなければ、危うくコートを掛けて損害賠償負担となるところだ…

 ティータイムセットの内容は、専属のパティシエが心を込めて作るスイーツとこだわりのドリンクだそうだ。

 ティータイムの途中で、専属クルーがオリエント急行の解説をしてくれる場面もある。 
 その説明によれば、例えば、車内の壁に飾られているガラスパネルは、1928年にラリックが制作したもの。  人物像のパネルと葡萄のパネルを合わせて1車両だけで156枚も飾られているらしい。 このパネルは裏面に鏡の加工がされていて、反射光の具合で柔らかな色合いになったり、シャープな印象になったりする。

 40分間のティータイムの後下車した時にクルーが写してくれたのが、前エッセイに公開した写真だ。

 (参考だが、ティータイムは1時間ごとの予約交代制となっている。)

箱根への小旅・ひとり旅 ー オリエント急行 ル・トラン編 ー

2018年02月22日 | 旅行・グルメ
 (写真は、昨日ひとりで出かけた箱根小旅にての一ショット。 箱根ラリック美術館内に展示されている、オリエント急行ル・トランの前にて。)


 昨日、私は神奈川県足柄下郡箱根町まで小旅・ひとり旅に出かけた。

 毎年、私が担当している親族の税務申告(青色申告も含め)が終了するこの時期に、それを実行完了した自分への“ご褒美”として、自らイベントを企画し、一人で(あるいは娘を同伴して)出かけている。

 昨年は都心のディスコ(正確にはクラブだが)へ出向き、久々に70年代ディスコダンスを楽しんで来た。


 今年は近隣地域へ小旅に出る事を計画し、1月末頃にその手配を済ませていた。

 
 さて、冒頭写真はラリック美術館内に展示されているオリエント急行ル・トランだ。

 皆さんも、アガサ・クリスティーの「オリエント急行殺人事件」はよくご存知だろう。

 写真のオリエント急行ル・トランは、パリと南仏を結ぶ「コート・ダジュール号」(1929年製)として制作され、後に「オリエント急行」として使用された車両とのことだ。

 シベリア鉄道経由で日本海まで運搬し、海運航路にて日本に到着。 その後、深夜に一般道を運搬し、あの箱根の山の急なくねり道の難関を時速10㎞程で慎重に通過して、箱根ラリック美術館まで到着した、との説明だった。(我が記憶に頼っているため、正確でない場合お詫びします。)

 列車内の豪華な内装はルネ・ラリックによるもの。
 この車両内では、デザート付きでティータイムを楽しむことができる。


 次回以降のエッセイにて、その内装やティータイムの様子等を紹介します。



 本日は、当「原左都子エッセイ集」にて、“駆け足”で箱根の旅物語を綴る予定でおります。