(冒頭写真は、2024.11.21付朝日新聞記事より転載したもの。)
高齢出産にて産んだ我が家の一人娘も、小さい頃に「発達障害」を専門家筋から指摘されたことがあり、医学者であり教育者でもあった母親の私もそれを認識していた時代があった。
その発達障害の一症状として「食の困難」がある事実を、この私も幼き頃の我が娘を通して実感させられることがままあった。
とりあえず、2024.11.21付け朝日新聞より「『食の困難』発達障害との関連指摘も 専門家の支援必要」と題する記事の一部を、以下に引用しよう。
偏食などの「食の困難」と、発達障害との関連を指摘する報告がある。
某教授によると、食べ物のにおいや色、形、かんだときの音や食感など、本人にしかわからない苦手な感覚が変色に繋がっているケースがあるという。
(途中大幅略)
某専門家は、「食べる事とは、異物を体内に取り入れるということ。人は自然に食べられるようになるのではなく、ゆっくり時間をかけて慣れていく。 食べること自体が発達そのもの。」と話す。
「発達や認知に特質があって困難が生じている。 管理栄養士や歯科医師、保健師らの専門的な支援が必要だ。 理解と支援の方法を広めることが求められている」と語る。
(以上、朝日新聞記事より一部を引用したもの。)
我が家の一人娘に話題を戻そう。
社会人となり 既に30歳を過ぎて、一人暮らしも2年半が過ぎようとしている現在だが。
今となっては とにかく一人暮らしの自由さ故に、自分が好きなものを買い込んでは自分が好む食生活を楽しんでいることだろう。
(参考だが、我が娘は大学の専攻が「食」であり、卒業時には「フードスペシャリスト」「フードコーディネーター」「食生活指導士」の資格を取得した上で、優秀な成績で卒業している身である故に。 一人暮らしの身にして食生活を送る上で何らの障壁も困難も無いことであろう。
そんな我が娘だが、小さい頃程 娘の食事に難儀させられた母親の私である。
とにかく小食なのだが、加えて 私が家族のために出した食事がほとんど食べられない子だった。 やむを得ず、娘が好む食事内容をいつも別立てで整えねばならず、それはそれは大変な日々だった。
それでも家庭内では何とかなるが、これが幼稚園でのお弁当として持たせる内容に究極難義させられたものだ。
ある日、幼稚園年長組の参観日に娘の様子を見に行ったところ。 既に帰りの時間であるのに、娘一人が未だ私が持たせた弁当を食べ(させられ)ていたのだ!!😨
それを一見して私は“一種の虐待”と捉え、すぐに幼稚園の担当教諭に訴えた。 「毎日、この状態なのですか?!? 娘は元々小食なのですが、弁当を残していいので途中で食べるのをやめさせて皆と一緒に遊ばせてもらえませんか?!?」
それに対して 教諭から返された回答が、「お母さんが、娘さんが食べられる量をお弁当箱に入れて下さい!!」
これを“屁理屈”と捉えた私だが… 😖 😱
とりあえず、「分かりました!」と応えて、事を済ませ。
その後は、娘の弁当の量を極度に減らしたものだ。
幸い、昼食の後は自由遊びの時間となっていて、その後すぐに帰宅時間となるため。
娘が帰宅した後に、娘の好きなものをお腹いっぱい楽しく食べさせてやる方針に切り替えた。
そんなこんなの、我が娘の「食難時代」も当の昔に過ぎ去り。
今では一人暮らしの身で 業務中以外の時間帯は、 娘なりの食生活を楽しんでいる様子だ。
お陰で 相変わらずスリム体型ではあるものの、自分が欲するお洒落を存分に楽しんでいる様子に 大いに安堵している母親の私である。