昨夜政府より発表された表題の「Go To」“東京だけ除外”に、世間では喧々囂々の批判が渦巻いている様子だ。
その中のひとつをネット情報より引用しよう。
「東京だけ除外、中途半端」=GoTo見直しに批判―専門家
2020/07/17 07:13 政府の旅行需要喚起策「Go To トラベル」キャンペーンは、東京発着を対象外とする運用に見直されたが、新型コロナウイルス感染者が増えている首都圏の他の県などは対象に残された。 感染症の専門家は「東京だけ除外するのは極めて中途半端だ」と批判している。
昭和大の二木芳人客員教授(感染症学)は「全国で感染者が増え続け、さまざまなクラスター(感染者集団)が発生している。今のタイミングでの全国規模の実施は見送るべきだ」と強調。 運用見直しについて「極めて中途半端だ。どうしても22日から始めるなら、東京と一体の生活圏で感染者が急増している埼玉、千葉、神奈川各県なども最低限、対象外にすべきだ」と批判した。
二木氏は「東京を外せば感染拡大防止にそれなりの効果はあるかもしれないが、旅行客が首都圏から来たと分かれば観光地の人も良くは思わないだろう」と指摘。 国は宿泊施設での検温実施などを求める方針だが、「一体誰がどのようにチェックするのか。明らかに準備不足だ。キャンペーンは一度見送り、感染状況が落ち着いた時に仕切り直すべきだ」と話した。
関西医科大の西山利正教授(公衆衛生学)は「全国的に若者を中心に感染が拡大するなど、以前と広がり方が変わってきており、『第2波』と考えた方がいい。 多くの人が動けば感染者も当然増える」と警鐘を鳴らす。
マスク着用が徹底されていない場所でクラスターが依然発生しているとして、「業界ごとのガイドラインは策定されたが、利用者側への啓発が十分でない」と指摘。 マスク着用や手洗いといった基本的な感染防止策の必要性を改めて訴えた上で、防止策を取る飲食店やホテルを明示する仕組みも重要になると話した。
(以上、ネット情報より引用したもの。)
私事と私見に入ろう。
一昨日私は義母が暮らす都内の高齢者施設へ、電車とバス、タクシーを利用して出かけた。 その前にも、“コロナ対策”が十分に執られている観光施設へ公共交通網を利用して行った。
その時の感想を言うならば。
大都会東京に住む都民(及び周辺県よりの通勤等での日常的移動者)に関しては、既に“コロナ・マナー”が成立している感を抱いた。
例えば電車やバスの中では皆が“3密”を避けるべく自然と席を空けて座り、大声で無駄話をする集団を一切見かけない。
その他買い物施設等々でも“3密”回避行動が成り立っていて、それを乱す都民に出くわすことは無い。 そのためにある程度混雑していても、比較的安心して買い物が出来る気がする。 (それが証拠に、都内のスーパーマーケット等でクラスターが発生したとのニュース報道を聞かない。)
他県の事情は存じないが、ある程度人口がある地域では都内同様に、このような“コロナ・マナー”が自然と機能しているのではあるまいか?
ところが一旦過疎地となると、(知りもしないのに失礼な発言かもしれないが)人との接触に於けるマナーというもの自体を経験しない人々が多いように想像する。
それらの人々が「Go To」で突如上京したとして、急仕立てで“コロナマナー”体制に入れるかどうか懸念せざるを得ない。
話題が変わるが。
東京に住んでいた若き世代の女性が、何故か我が過疎地の郷里へ移住したとのニュースを最近耳にした。
その女性が何と!“新型コロナ”に感染していたとのことで、しばらく感染者が出ていなかった我が郷里はその対策であたふたしている様子だ。
郷里の高齢者自立支援施設に暮らす実母が私に電話で訴えるには、「その一人の女性の行為のためにまたもや“コロナ対策”が厳重化してしまい、施設外への外出禁止令が敷かれ不自由な生活を余儀なくされている。 必要なものが買えなくて困惑している。」 私応えて、「分かった。 じゃあこちらから送るよ。」
その女性の行為はこの私までに飛び火している訳で、実に迷惑な話である。
最後に話題を「Go To」に戻そう。
確かに、冒頭の「Go To」に関するネット情報も部分的には一理ある。
ただ、だからといっていつまでも喧々囂々議論している場合でもなかろう。
この問題早急に決着に持ち込まねば、全国規模での“コロナ感染拡大”にますます拍車がかかってしまうばかりであろう。
ここはまず早急に「東京だけ除外」するべきだと、私も思う。
とにかく大都会が抱える事情とは、地方に暮らす人々の想像を絶して何もかもが“桁外れ”であることは否めない。
良識ある都民の皆様も同様のお考えではなかろうか??