礫川全次のコラムと名言

礫川全次〈コイシカワ・ゼンジ〉のコラムと名言。コラムは、その時々に思いついたことなど。名言は、その日に見つけた名言など。

『簡明国語小辞典』にみつけた難訓語(へ~ゑ)

2013-05-20 05:51:52 | 日記

◎『簡明国語小辞典』にみつけた難訓語(へ~ゑ)

 本日も、新国語研究会編著『簡明国語小辞典』(教学研究社、一九四七)に載っていた難訓語についての出題。ただし、これが最終回。

◎以下の言葉は、新国語研究会編著『簡明国語小辞典』に載っていた言葉です。それぞれの読みを、【語群】から選んで答えましょう。

1 終夜
2 逝る
3 嗇
4 汚穢し
5 咲む
6 忽
7 饗応す
8 綿津海
9 運る
10 臠す
11 覇
12 阻つ

【語群】ゆるかせ・もてなす・へだつ・
よすがら・みそなはす・ゑむ・ほだし・めぐる・
みまかる・やぶさか・むさくるし・わたつみ

【昨日のクイズの正解】 1 艱む(なやむ)  2 叩頭(ぬかづく)  
3 行潦(にはたづみ)  4 熟と(とくと)  5 顫ふ(ふるふ)  
6 破落戸(ならずもの)  7 直走り(ひたばしり)  
8 隙行く駒(ひまゆくこま)  9 手間(てあひ)  
10 二無し(になし)  11 勿(な)  12 恍惚る(とぼける)  

今日の名言 2013・5・20

◎今は「あきつかみ」でないことを明言されてゐる

 新国語研究会編著『簡明国語小辞典』(教学研究社、1947)の2ページ、「あきつかみ」の項にある説明。「あきつかみ」(明津神・現神)について、「この世の中に人のかたちをなしている神」という意味を挙げたあと、「前に天皇のことを申し上げたが、今は『あきつかみ』でないことを明言されてゐる」という説明がある。

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『簡明国語小辞典』にみつけた難訓語(て~ふ)

2013-05-19 03:34:46 | 日記

◎『簡明国語小辞典』にみつけた難訓語(て~ふ)

 本日も、新国語研究会編著『簡明国語小辞典』(教学研究社、一九四七)に載っていた難訓語についての出題。次回で最後にしたい。

◎以下の言葉は、新国語研究会編著『簡明国語小辞典』に載っていた言葉です。それぞれの読みを、【語群】から選んで答えましょう。

1 艱む
2 叩頭
3 行潦
4 熟と
5 顫ふ
6 破落戸
7 直走り
8 隙行く駒
9 手間
10 二無し
11 勿
12 恍惚る

【語群】とくと・ならずもの・な・
ひたばしり・ふるふ・とぼける・なやむ・ぬかづく・
てあひ・ひまゆくこま・になし・にはたづみ

【昨日のクイズの正解】 1 裾曲(すそわ)  2 襤褸(つづれ)  
3 残ふ(そこなふ)  4 営田(つくだ)  5 坐ろ(すずろ)  
6 迸る(たばしる)  7 雪ぐ(すすぐ)  8 装置(しつらふ)  
9 繁吹(しぶき)  10 素気なし(すげなし)  
11 九折(つづらをり)  12 構へる(しつらへる)  
13 欹つ(そばだつ)  14 譴める(せめる)  
15 手掌(たなぞこ)  

今日の名言 2013・5・19

◎漢字は大昔中華民国で、作られたものです

『簡明国語小辞典』(教学研究社、1947)の139ページに出てくる言葉。中国のことを、戦前は「支那」と言い、今日では「中国」と言う。これは、過渡的な言い方であろう。

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『簡明国語小辞典』にみつけた難訓語(し~つ)

2013-05-18 06:10:24 | 日記

◎『簡明国語小辞典』にみつけた難訓語(し~つ)

 本日も、新国語研究会編著『簡明国語小辞典』(教学研究社、一九四七)に載っていた難訓語についての出題。ちなみに、昨日は意外にもアクセスが多く、歴代九位につけた。

◎以下の言葉は、新国語研究会編著『簡明国語小辞典』に載っていた言葉です。それぞれの読みを、【語群】から選んで答えましょう。

1 裾曲
2 襤褸
3 残ふ
4 営田
5 坐ろ
6 迸る
7 雪ぐ
8 装置
9 繁吹
10 素気なし
11 九折
12 構へる
13 欹つ
14 譴める
15 手掌

【語群】しつらへる・せめる・つくだ・すずろ・すげなし・そばだつ・たなぞこ・
そこなふ・たばしる・すすぐ・つづれ・しつらふ・すそわ・しぶき・つづらをり

【昨日のクイズの正解】 1 険し(こごし)  2 鬱蒼(こんもり)
3 潜然(さめざめ)  4 言依す(ことよさす)  5 斯有り(かかり)
6 左右なく(さうなく)  7 距る(さる)  8 口食(くつばみ)
9 平く(ことむく)  10 堅岩(かたは)

今日の名言 2013・5・18

◎あて字は、かな書きにする

 1946年11月に、内閣が告示した当用漢字表「内閣告示第三十二号」にある言葉。『簡明国語小辞典』(教学研究社、1947)の編集方針は、この告示の趣旨に違背することになった。

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『簡明国語小辞典』にみつけた難訓語(その2)

2013-05-17 05:29:47 | 日記

◎『簡明国語小辞典』にみつけた難訓語(その2)

 昨日の続きである。新国語研究会編著『簡明国語小辞典』(教学研究社、一九四七)に載っていた難訓語について出題する。

◎以下の言葉は、新国語研究会編著『簡明国語小辞典』に載っていた言葉です。それぞれの読みを、【語群】から選んで答えましょう。

1 険し
2 鬱蒼
3 潜然
4 言依す
5 斯有り
6 左右なく
7 距る
8 口食
9 平く
10 堅岩

【語群】さる・こごし・ことむく・ことよさす・
さめざめ・くつばみ・かかり・こんもり・かたは・
さうなく

【昨日のクイズの正解】 1 黒白(あやめ)  2 諾ふ(うけがふ)  
3 鈍くも(おぞくも)  4 寇す(あだす)  5 曲る(うねる)
6 奉齋る(いつきまつる)  7 御土産(おみや)  8 彷徨く(うろつく)
9 漁夫(あま)  10 炙る(いびる)  11 最(いと)  
12 美し国(うましぐに)  13 呻吟る(うなる)  14 績(いさを)
15 幽鬱(いぶせし)  16 仮寝(うたたね)  17 お茶焙(おちやはうじ)

今日の名言 2013・5・17

◎教学研究社廃業につき10%引き

 教学研究社は、1947年5月に設立された教育図書出版社であるが、2012年7月に倒産した。インターネット上に、同社の問題集が割引きで売られている光景が紹介されていた。教学研究社の名前は、かすかに覚えている。小学校のころ、同社から出ていた問題集を使っていたことがある。

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『簡明国語小辞典』(1947)にみつけた難訓語

2013-05-16 08:39:26 | 日記

◎『簡明国語小辞典』(1947)にみつけた難訓語

 先日、古書展で、新国語研究会編著『簡明国語小辞典』(教学研究社、一九四七)という本を入手した。B7判一六六ページの文字通りの小辞典である。「る」・「れ」の部には、それぞれ二語しか載っていない。
 そうした貧弱な辞典ではあるが、巻頭には、「この辞典は、普通の漢和辞典を引いたのでは、わからない言葉を、よくしらべたり、研究するためのものです」とある。たしかに、ここに採用されている言葉やその漢字表記は、他の辞典には見られないものがある。

◎ここからはクイズです。以下の言葉は、新国語研究会編著『簡明国語小辞典』に載っていた言葉ですが、それぞれの読みを、【語群】から選んで答えましょう。

1 黒白
2 諾ふ
3 鈍くも
4 寇す
5 曲る
6 奉齋る
7 御土産
8 彷徨く
9 漁夫
10 炙る
11 最
12 美し国
13 呻吟る
14 績
15 幽鬱
16 仮寝
17 お茶焙

【語群】あだす・あま・あやめ・いさを・いつきまつる・いと・いびる・
いぶせし・うけがふ・うたたね・うなる・うねる・うましぐに・うろつく・
おぞくも・おちやはうじ・おみや

今日の名言 2013・5・16

◎ほんとうに小さい本ですが、よく愛用してください

 新国語研究会編著『簡明国語小辞典』(教学研究社、1947)の巻頭にある言葉。なお、同辞典を編んだ「新国語研究会」の代表は、山上徳信〈ヤマガミ・トクノブ〉という人である。

 

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