晴耕雨読なくらし

じねんじょに夢をかけるおじさんの物語

お鍬祭

2021-05-04 06:10:50 | 地域の文化や出来事
昨日は久しぶりに爽やかな五月晴れの一日でした。
今年は地区の社寺係ということで、
夕方から氏神様を祀るお宮で境内や参道の掃除とお鍬祭を執り行った。

農耕民族である日本には農に関わる催事が多々あり、
そもそも祭そのものが五穀豊穣を願ったものです。

小さな集落である我が地区にも神社があり、
集落の守り神として先祖から営々と受け継がれてきた。
記録によれば765年に入鹿村が発足し守護神として虫鹿神社が建立された。
その後1633年に入鹿池が築造され神社と福昌寺は市内の前原へ移されたが、
今の地に残った先祖が神明白山社を建立したとされている。

御鍬祭とは農具の鍬を神として祀り、
榊の木でこしらえた鍬形を御輿に納め、
集落の人々で行列を組んで村内を練り歩き、
五穀豊穣をお祝い したり祈願する祭です。

かってはこのような祭であっただろうが、
今は形ばかりの祭りとなり何をするでもなく、
氏神様に地区民の健康と幸せを祈る一つの行事です。

暮らしの中に根付いてきた「伝統」は、
その地域における「文化」です。
これらをどう次の世代へ継承していくか。
これも一つの課題ですね。

< 古に想いはす鎮守の森 >
コメント
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