風吹く豆腐屋

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クラシック一考。

2006-03-11 23:17:12 | Weblog
今日の朝日新聞の特集でクラシックが扱われていました。

内容は

Q1:「普段クラシックを聞きますか?またそれはなぜですか?」
Q2:「好きな作曲家は誰ですか?」

の二項目についてのアンケート。


Q1に対しては
「はい」が56%、「いいえ」が44%。

「のだめ」のおかげでクラシック好きが増えているとはいっても、本当に日本人の半分以上の人が聴いているんだろうか、と言うのが読んだときの最初の印象。
まぁ朝日新聞の読者を対象にしたアンケートなので、調査対象が偏りかねないというのもあるとは思いますが…。
でも「興味があるか?」と言う問いに対しては7割以上の人が「ある」または「多少ある」と答えたとのことなので、最近人気上昇中であるとはいえるんでしょうか?
比較する対象がないのでなんともいえませんが、自分が思っていたよりは受けがいいみたいです。

理由は想像の付くようなものが並んでいるだけだったので割愛。

興味深かったのはその後の作曲家アンケートのほうです。

2838人を対象にしたアンケートで、3人まで選択する形だと次のような結果だったそうです。

モーツァルト    (1588)
ショパン      (938)
ベートーヴェン   (900)
チャイコフスキー  (642)
バッハ       (502)
ドボルザーク    (358)
シューベルト    (309)
ヨハン・シュトラウス(306)
ブラームス     (211)
メンデルスゾーン  (196)
ラフマニノフ    (169)
ドビュッシー    (159)
ワーグナー     (156)
リスト       (126)
マーラー      (116)
ラベル       (115)
ヴェルディ     (94)
プッチーニ     (69)
ハイドン      (38)
シューマン     (27)
ブルックナー    (24)
その他       (179)

いくら生誕250周年だからって、なんでこんなにモーツァルトの人気が高いんだろう…
うちのオケの中での人気とはやっぱり違うなぁと思いました。

僕も詳しいわけではないので偉そうなことはいえないんですが、好きな作曲家と言うよりは日本での知名度で並んでいるような気が…。

「別れの曲」とか「幻想即興曲」だとかテレビとかでしょっちゅう使われている親しみやすい旋律が多いから、ショパンが上にランクインするのは頷けるんです。
ですが…どうもこの並び何かしっくり来ないんですよね。
ボロディンとかエルガーとかランク外の作曲家のものを結構練習しているせいでしょうか。
そして、シベリウスの名前がないことがすごく不思議な気がするのは岡大オケに入ってしまったからでしょうか?
多分テレビなどで一番多用されているクラシック曲といえばカノンじゃないかと言う気がするんですが、パッヘルベルはランク外なんですね。


ところで、一緒に寄せられた意見の中に
「知り合いの娘が演奏者。チケットを買うよりも聴くのが苦痛」
なんて意見や
「他のジャンルよりも格上という思考が嫌」
など考えさせられるものも・・・。

やっぱり楽器を演奏するようになってから初めて分かることも多いと思うんですよね。
クラシック嫌い名人にはまず楽器を好きになってもらうことから―。

そんなこと強要したらますます嫌われるか・・・。