誘われて、山・あ・る・記

自然の中に咲く花を求めて、山野を彷徨い歩く”風よとまれ~息を止めて”指先に一伝わる感動の瞬間♪

剣岳2999m・・・Ver-4

2009-08-22 19:36:04 | 山歩き
≪ 3日目:8/14Fryー後半 ≫

 剣山荘に戻ると、預けておいた荷物をザックに押し込む
濡れた衣服と合羽が、更に後半に向けての水が、ザックに圧し掛かる
予定通りに『クロユリノコル』に向かうと、10分ほどで一服剣への稜線鞍部(クロユリのコル)である。
鞍部から剣御前へのルートを探すも、それらしき稜線へ延びる登山道が見付からない
どこかに分岐があるだろうと安易に別山乗越へ繋がるルートを歩くと、昨日の雨中のルートにぶつかる
  
             泣きながら剣御前の雪渓をトラバース
なんてこったぁ~~~
山小屋でルートを確認すると、剣御前~クロユリノコル間が崩壊して、今は廃道となっているとの事
事前調査不足を嘆いても後の祭りだった。

疲れが見え始めた相棒さんらを小屋で休ませる間、剣御前に登る事にする
最高ピーク点までは、10分足らずで駆け上がると、剣岳にも劣らない展望が望め
更に2つほどのピークを乗り越えると、三角点のある剣御前山頂に至る
山頂からは手を伸ばせば届きそうなほど目の前に、雄大な剣岳が聳える
              

日本海側に目を転じると、富山湾がかすかに見えていた(能登は見えず)
山頂の証拠写真を撮って剣御前小屋に戻ると、相棒さん一行が元気を回復♪

 この天気にこのままでは勿体無いと、14:10別山に向かうこととなった
小屋からジグザグに登ると15分ほどで、祠のある別山南峰に到着し、更に進むと
別山本峰を経て、最高峰である別山北峰に到着、北峰は20名ほどのツアー者で溢れていた
ここから眺める剣岳も見事な勇姿である。
            

 さて、これからどうしましょう?
真砂岳や立山3山が、おいでおいでと誘っているが、時間的には真砂岳が精一杯か?
             
真砂岳に向かったものの、眺めるのと実際歩くのではとんでもない!
別山から只管下りが続き最後は有無を言わせぬ登り返しが待っている。
 全員揃っての真砂岳登頂が怪しくなった所で別行動をとる事にして、余力組は走った。
真砂岳山頂に着いたのが15:40を指していた。
               

後続のメンバーに真砂岳から剣御前小屋への引き返しを指示して、富士の折立に向かう(片道30分と読む)
この30分の読みが誤りだった、剣岳を登り剣御前に登り、別山から真砂岳を歩いた足には堪えた。
やっとの思いで富士の折立に到着した時、時計は16:15を指しており、帰りの時間も気になった
              

   
 眼下に見えた黒部ダム                  心引かれる目先の大汝山
しかし、yamahiroの貪欲な根性は、まだ先の大汝山を見据えていた・・・・・
『ヨシ!大汝山まで行こう』と歩き出した途端だった、左足の脹脛がピクリ!
えっ、2歩歩いてまたもピクリ!、慌ててミネラルtろブドウ糖を補給する。
大汝山まで残り250m、悔しいけどこれ以上は無茶と判断して引き返すことに・・・
急いで帰らなければと言う気持ちと、万が一転倒から斜面を滑落したらとの気持ちが交差する中
夢中で富士の折立を駆け下りて、真砂岳はトラバースルートを抜ける。
行き交う登山者は殆どいなくなっていた。
息絶え絶えで別山本峰に戻った時は、ホッと安堵の胸を撫で下ろす。
別山本峯から剣御前小屋までは、呼吸を整えながらメンバーの元に戻る17:20
小屋脇の登山道入り口で、笑顔で迎えてくれたメンバーを見た時は涙が出そうだった。
後で聞いたが、負けん気の強いyamahiroは雄山まで行くかも知れないから帰りは
18:30過ぎるだろうとみんなで話し合っていたと・・・(スミマセンでした)

 お詫びに、夕食後の腹ごなしに皆さんの剣御前登頂にお付き合いさせていただきました。
日本海(雲海だが)に沈む夕日を剣御前から眺めるのも、感懐深いものがあった
  
 
 明日はゆ~っくりと、奥大日岳とみくりが池周辺の散策
コメント
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