ver-3:白髪避難小屋から丸石・次郎牛・剣山・見の越の最終編
夜半になると歓迎したくない訪問者が訪れて、小屋の屋根を叩き始めた。
そんなぁ~天気予報では、今日の小全中は天気が持つはずだったんだけど
昨日、西熊山にさしかかる辺りから、嫌~な風が吹き始めていたが、悪い予感当たり!
四国晴れ男の威信がもろく崩れ落ちたのだった・・・・・
04:00頃から眼が覚めていたが、シュラフからなかなか這い出す気になれず・・・
05:00しぶしぶと起きて、小屋の外に出てみると一面真っ白のガスだった。
朝食を済ませ、合羽を着こんで小屋を発つ
ルートの踏み外しの心配はないが、最初のチェックポイントの立石へと向かう。
快晴の時なら素晴らしい展望の稜線歩きになるが、この日は木立の無いのが災い
雨を伴った南風が容赦なく吹き付ける中、アップダウンを繰り返しながら足を進める。
中東山分岐を通過、通過点の証拠写真撮影も手が悴んで上手くシャッター押せず
気休め程度の栂の林に入り、足を止めただけの水補とする。
次のチェックポイントは高ノ瀬だ、中東山分岐から雨足がいっそう強くなり歩くのが辛い
エスケープするにも丸石小屋の手前までは歩き続けるしかないのである。
恨めしく空を見上げながら、歯を食いしばって歩きササ原の高ノ瀬に到着
高ノ瀬
高ノ瀬も休憩することなく、先を見据えながらエスケープを考えてみる。
おっ朽ちた避難小屋跡が見えてきた、剣山の中間地点に到着である。
朽ちた避難小屋跡
さあ、もうすぐ奥粗谷への分岐だ、エスケープか剣山を目指すかの決断が迫る。
遂に丸石の分岐点に到着、このガスじゃ丸石~次郎笈のササ原小道は見えないよ!
しかも、胸突き八丁を登って、次郎笈へ行かなくちゃならないがと相棒さんを伺う。
丸石分岐
いやはや、女は強いね~
一点を見つめて、西山からイザリ峠の登り、三嶺山の登り、カヤハゲの登り返し
ここに来て、この程度の雨風には負けませんと、次郎笈への縦走路歩きを選択。
話が決まれば早い、丸石避難小屋で小休止をすることにして、重たい足を動かす。
相変わらずの雨風の中だが、丸石付近は木立があって幾分風当たりが少ない
しかし、相変わらずアップダウンが続き、登りになると極端に速度が落ちる。
白いガスの中に赤い屋根がかすんで見え始めた、待望の丸石避難小屋に到着である。
フウウ~小屋の中に駆け込み、ザックを降ろすのももどかしげに腰を下ろした。
丸石避難小屋
小屋のおかみさん?
お茶もお出しできませんが、ごゆるりとお休みください。
さてと、お茶も出ない小屋で長居しても、剣山は近づいては来てくれない
重たい腰を上げて、丸山から次郎笈・剣山を目指して歩くことにする。
小屋で休んだが、見えない景色と冷たく吹き付ける雨風に、足取りは重たいままである。
オマケに、繰り返し繰り返し」現れるアップダウンがダメージとして積み重なってきた。
やっと、丸石に到着し、一番見せてあげたかったものが見えない。
ササの原に延びる小さな小道、振り返ると自分の歩いた跡がくっきりとなぞれる。
好きなんだなぁ~天狗塚から剣山までの縦走路で、一番好きな場所が丸石からササの小路
ササの小路を下る。
ササの小路を下ると、待望の次郎笈への試練が待ち構えている。
しかも、どんなに頑張って登っても、真っ白いガスの海と冷たく吹き付ける風雨
小腹の空きを紛らわすために、チョコレートの小辺を口に放り込む。
相棒さんに、自分自身に頑張れ!と声を出して、少しずつ少しずつ登り詰めて行く
次郎笈まで400mの道標を目にした時は、縦走をなし終えたように安堵した。
嬉しかった400m道標
相棒さんに先頭を譲って、後ろから後押しする。
400m先の山頂が遠い、もう少しと何度言った事やら・・・・
やった~山頂だぁ~と思ったのは、剣山との分岐で、次郎笈は50m右奥にあった。
ガスの中の次郎笈
証拠写真を撮って先の分岐に引き返すと、残るは剣山山頂のみである。
雨に濡れて滑りそうな岩場をゆっくりと鞍部を目指して下って行く
時折、正面から風が吹き付けてきて顔があげられない、息が出来ない。
やっと鞍部に着くころになると、立っているのがやっとの強風になるくる。
鞍部を少し進むと、西島駅へのトラバースがあるが目もくれない。
吹き付ける風によろけ、時には手を着いて、風邪をやり過ごしながら山頂を目指す。
山頂に登っても何も見えないことは分かっているが、あと20分の頑張りだと励ます。
あっ木道が見えてきた、もうチョイもうチョイ、風を押し戻して登って行く
やったね。遂に天狗塚から剣山まで歩き通しましたよ~♪
雨滴を付けたレンズを拭くのも忘れて証拠写真の撮影をする。
ゲッ、雨滴で顔の判別できないじゃん
次郎笈から剣山は、思いのほか苦戦を強いられて体が冷え切ってしまった。
暖が取りたい、温かいものが飲みたいよ~
一番近い雲海荘に駆け込もうとするが、本日貸切と施錠されていた。
鳴きたくのを我慢して、更に木道を100mほど下って、剣山ヒュッテに駆け込んだ。
ヒュッテ
ヒュッテの中に入ると、ストーブが赤々と燃えていて気持ちが温もる。
しかし、いったん冷えた体は少しの暖では温まらず、お茶とウドンでやっと生き返った。
30分ほど、ヒュッテにお邪魔した後、見の越を目指して下り始める。
なんと、ヒュッテを出て歩き出すと、雨は上がり目の前にはうっすらと雲海が広がる。
ええ~そんなぁ~と、剣山から三嶺山を見上げると、真っ黒の雲が覆いかぶさったまま
刀掛け松
西島駅に降り立ち、係りの方に聞くと、こちらは朝から霧雨程度だったと
聞くところによると、剣山の北側と南側での年間の雨量は2000mmと3000mmだって
西島駅から、スニカーで登ってくるハイカーとすれ違いながら見の越の登山口に下った。
天狗塚から剣山の山小屋泊の縦走、振り返ってみると快適な快晴の山歩きと強雨風の山歩き
楽しさと苦しさの、たった一日で 天国と地獄を味わった山歩きだった。
でも、山歩きはやめられませんね♪
夜半になると歓迎したくない訪問者が訪れて、小屋の屋根を叩き始めた。
そんなぁ~天気予報では、今日の小全中は天気が持つはずだったんだけど
昨日、西熊山にさしかかる辺りから、嫌~な風が吹き始めていたが、悪い予感当たり!
四国晴れ男の威信がもろく崩れ落ちたのだった・・・・・
04:00頃から眼が覚めていたが、シュラフからなかなか這い出す気になれず・・・
05:00しぶしぶと起きて、小屋の外に出てみると一面真っ白のガスだった。
朝食を済ませ、合羽を着こんで小屋を発つ
ルートの踏み外しの心配はないが、最初のチェックポイントの立石へと向かう。
快晴の時なら素晴らしい展望の稜線歩きになるが、この日は木立の無いのが災い
雨を伴った南風が容赦なく吹き付ける中、アップダウンを繰り返しながら足を進める。
中東山分岐を通過、通過点の証拠写真撮影も手が悴んで上手くシャッター押せず
気休め程度の栂の林に入り、足を止めただけの水補とする。
次のチェックポイントは高ノ瀬だ、中東山分岐から雨足がいっそう強くなり歩くのが辛い
エスケープするにも丸石小屋の手前までは歩き続けるしかないのである。
恨めしく空を見上げながら、歯を食いしばって歩きササ原の高ノ瀬に到着
高ノ瀬
高ノ瀬も休憩することなく、先を見据えながらエスケープを考えてみる。
おっ朽ちた避難小屋跡が見えてきた、剣山の中間地点に到着である。
朽ちた避難小屋跡
さあ、もうすぐ奥粗谷への分岐だ、エスケープか剣山を目指すかの決断が迫る。
遂に丸石の分岐点に到着、このガスじゃ丸石~次郎笈のササ原小道は見えないよ!
しかも、胸突き八丁を登って、次郎笈へ行かなくちゃならないがと相棒さんを伺う。
丸石分岐
いやはや、女は強いね~
一点を見つめて、西山からイザリ峠の登り、三嶺山の登り、カヤハゲの登り返し
ここに来て、この程度の雨風には負けませんと、次郎笈への縦走路歩きを選択。
話が決まれば早い、丸石避難小屋で小休止をすることにして、重たい足を動かす。
相変わらずの雨風の中だが、丸石付近は木立があって幾分風当たりが少ない
しかし、相変わらずアップダウンが続き、登りになると極端に速度が落ちる。
白いガスの中に赤い屋根がかすんで見え始めた、待望の丸石避難小屋に到着である。
フウウ~小屋の中に駆け込み、ザックを降ろすのももどかしげに腰を下ろした。
丸石避難小屋
小屋のおかみさん?
お茶もお出しできませんが、ごゆるりとお休みください。
さてと、お茶も出ない小屋で長居しても、剣山は近づいては来てくれない
重たい腰を上げて、丸山から次郎笈・剣山を目指して歩くことにする。
小屋で休んだが、見えない景色と冷たく吹き付ける雨風に、足取りは重たいままである。
オマケに、繰り返し繰り返し」現れるアップダウンがダメージとして積み重なってきた。
やっと、丸石に到着し、一番見せてあげたかったものが見えない。
ササの原に延びる小さな小道、振り返ると自分の歩いた跡がくっきりとなぞれる。
好きなんだなぁ~天狗塚から剣山までの縦走路で、一番好きな場所が丸石からササの小路
ササの小路を下る。
ササの小路を下ると、待望の次郎笈への試練が待ち構えている。
しかも、どんなに頑張って登っても、真っ白いガスの海と冷たく吹き付ける風雨
小腹の空きを紛らわすために、チョコレートの小辺を口に放り込む。
相棒さんに、自分自身に頑張れ!と声を出して、少しずつ少しずつ登り詰めて行く
次郎笈まで400mの道標を目にした時は、縦走をなし終えたように安堵した。
嬉しかった400m道標
相棒さんに先頭を譲って、後ろから後押しする。
400m先の山頂が遠い、もう少しと何度言った事やら・・・・
やった~山頂だぁ~と思ったのは、剣山との分岐で、次郎笈は50m右奥にあった。
ガスの中の次郎笈
証拠写真を撮って先の分岐に引き返すと、残るは剣山山頂のみである。
雨に濡れて滑りそうな岩場をゆっくりと鞍部を目指して下って行く
時折、正面から風が吹き付けてきて顔があげられない、息が出来ない。
やっと鞍部に着くころになると、立っているのがやっとの強風になるくる。
鞍部を少し進むと、西島駅へのトラバースがあるが目もくれない。
吹き付ける風によろけ、時には手を着いて、風邪をやり過ごしながら山頂を目指す。
山頂に登っても何も見えないことは分かっているが、あと20分の頑張りだと励ます。
あっ木道が見えてきた、もうチョイもうチョイ、風を押し戻して登って行く
やったね。遂に天狗塚から剣山まで歩き通しましたよ~♪
雨滴を付けたレンズを拭くのも忘れて証拠写真の撮影をする。
ゲッ、雨滴で顔の判別できないじゃん
次郎笈から剣山は、思いのほか苦戦を強いられて体が冷え切ってしまった。
暖が取りたい、温かいものが飲みたいよ~
一番近い雲海荘に駆け込もうとするが、本日貸切と施錠されていた。
鳴きたくのを我慢して、更に木道を100mほど下って、剣山ヒュッテに駆け込んだ。
ヒュッテ
ヒュッテの中に入ると、ストーブが赤々と燃えていて気持ちが温もる。
しかし、いったん冷えた体は少しの暖では温まらず、お茶とウドンでやっと生き返った。
30分ほど、ヒュッテにお邪魔した後、見の越を目指して下り始める。
なんと、ヒュッテを出て歩き出すと、雨は上がり目の前にはうっすらと雲海が広がる。
ええ~そんなぁ~と、剣山から三嶺山を見上げると、真っ黒の雲が覆いかぶさったまま
刀掛け松
西島駅に降り立ち、係りの方に聞くと、こちらは朝から霧雨程度だったと
聞くところによると、剣山の北側と南側での年間の雨量は2000mmと3000mmだって
西島駅から、スニカーで登ってくるハイカーとすれ違いながら見の越の登山口に下った。
天狗塚から剣山の山小屋泊の縦走、振り返ってみると快適な快晴の山歩きと強雨風の山歩き
楽しさと苦しさの、たった一日で 天国と地獄を味わった山歩きだった。
でも、山歩きはやめられませんね♪
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