健全な危機意識

2009-12-31 08:56:15 | 日記
安心できるということは、精神にとっては大きな栄養源ではあると思いますが、それが行き過ぎると、そこで満足してしまうあまり進歩が止まってしまうことにも繋がります。

人間は、たとえ目の前に危機が迫っていても、それは自分以外のものに対してであって、自分には直接のマイナスの影響は無いと思いがちです。

或いは、これは危機を直視したくないという密かな願望の現われなのかも知れません。

よく聞く話ですが、10年々も前の日本を襲った金融危機の際、名うての大手企業がばたばたと倒れた際も、倒産したその前日まで社員の多くは「ウチだけは別」「ウチだけは大丈夫」などと思っていたそうです。


私はよくこうした話を生徒にすることがありますが、彼らの多くはこれを素直に受け入れてくれて、彼らが今すべきことは、目指すものと現在の彼らの力の差がどれだけあるのか、どこにあるかを正確に見極めることだというのを理解する努力をしてくれます。

このように、まさに今目の前にある危機を正確に見つめようとする極めて前向きな姿勢が、学習するという行為・行動においても重要だと思っています。



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