私立中受験をする小学生の勉強は、公立中の3年生レベルの難しさがあると言われています。
そのくせ、算数では中学の数学で使う用語や概念をそのまま用いて授業をすることができませんので、教える段にとっても難しいものがあります。
国語も同様で、特に読解問題の難しさは定評があります。
ACSでは四谷大塚の予習シリーズを主要教材とした国語授業を行っていますので、年間を通じて40単元程の問題(文法を含む)を、解説を交えながら解き進めていきます。
最初のうちは、小学5年生や6年生がこれを解くのはかなり難しく、大抵の生徒が心底困った顔をしてみせますが、1回の単元毎に詳細な解説を施していくに従って、ぽつぽつと正解が出てくるようになり、そういうことが続くと自信にもなって、取り組む姿勢に明らかな変化が見えてきます。
こうなると、教える側としても確かな手応えをここに感じて、それ以降の授業におけるポイントをより正確な形で彼らに示すことができます。
ここから先は、あらゆることが好循環して行きます。
こういうことは、多分国語にとどまらず、全ての科目にも当てはまるのだと思いますが、問題は、如何にそこに至る時間を少なく出来るか、同時に、その過程において頑張っている彼らのモチベーションを維持していかれるかという、まさにそのあたりにあるのだと思います。
いずれにしても、まだ十分に頭の柔らかいこの年代の生徒たちの秘めた可能性は素晴らしいものがあることを、一回一回の授業で強く実感する毎日ではあります。
そして、その可能性は、ほぼ全ての生徒たちが同様に秘めているであろうことも。