学年ごとに学ぶべき単元が決められているということを考えるとき、仮にそれらのひとつを飛ばしたり、いい加減にやり過ごしたままでいることは、連綿と続く単元の関連や関係に断絶を生んでしまうことにつながります。
言葉を変えれば、家を建てるに際して1階部分を造らずに2階を組み上げようとするに等しく、これでは家など立ちません。
勉強に当てはめて考えれば、これでは勉強になりませんよね。
何を言いたいかというと、やるべき学年でやるべき単元をしっかりやり遂げなさい、その上で先に進みなさいということです。
たとえば、中学校の歴史で「武田氏が治めていた国は」という文章が出たときに、すぐに山梨県の名前や位置が頭に浮かばなければ、これを実感することができません。
この場合、県名や位置などは小学校4年生で習う単元ですから、それが分かっていないという時、その生徒は4年前の単元を置き去りにしたまま今日まで過ごしてきたことを意味します。
大事なことは、「今までも分かっていなかったし、どうということもなかったからいいや」といって、またもやここでやり過ごすのではなく、これを機会に一念発起し、過去に立ち返ってやり直す勇気を持つことです。
こういう種類の勉強は、誰かに教えてもらうという種類のものではなく、殆どが自分の中の気持ちの動きに掛かっています。
中には、「自分ひとりではやっぱりよく分からない。先生に教えてもらいたい」という生徒も居るかもしれません。算数などはそういう科目のひとつかもしれません。
そういう生徒のニーズには、それに特化した期間限定の授業が向いているかもしれません。
現在進行形で学んでいる単元とは少し離れた所にある単元で、且つ今からでも覚えておくべき必要な単元を修め直す講座です。
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