塾には、ちょくちょく保護者の方からの問い合わせ電話が入ります。
「今他塾に通っているのだが、思うように伸びないの思い切って塾を変えようと思っているのですが」
「学校の面談で厳しいことを言われてショックを受けた。今からでも入会できますか?」
「私立に通っていますが、対応できますよね?」
その内容は、ここに書ききれないくらい多岐にわたりますが、その中で、時折素っ気無いといえば実に素っ気無い質問をされることもあります。
「授業料は幾らですか?」が、それの最たるものです。
こういうとき、勿論可能な限りの説明をさせて頂くのですが、その説明とは、授業料だけをピックアップして説明することではありません。
このあたりは、お問い合わせする方にもよくお考え頂きたいのですが、モノを買うときには、そのモノのサービスの形状や仕様、用途、使い勝手その他諸々を比較検討した上でその価格を妥当と思えるかどうかという手順を踏んで、最終的な購入の判断にいたるのではないでしょうか。
学習塾の場合にもまったく同じことが言えますよね。
そこではどんな授業が行われているのかを、そもそも授業を必要とされる側のニーズと照らし合わせながら検討し、更にカリキュラムの組み方、使用教材の種類や弾力的使用の可否、テスト対策の有無とその内容、季節講習のあり方(任意なのか必修なのかなど)等々、すべての項目や条件を加味して、そしてそれらの最後に料金(授業料)の妥当性を判断するという手順になるのではないでしょうか。
ですから、そういうことを一切端折って「幾らですか?」とお尋ねになることは、そこに誤解を生じさせることはあっても、的を射た回答を得ることは不可能であると断言出来ます。
ACSアカデミーでは~そして、恐らく常識的な学習塾であれば、どの塾でも~「幾らですか?」と尋ねられて「●●円です」などと答えることはないでしょうし、もしもそういう対応をするところがあるのでしたら、もしも私自身の子供の入会を考えるのであったなら、私はそういうところは決して選ばないと思います。