今日、新規入会の中学生の英語の初回授業を私が担当しました。
入会前、その生徒本人と保護者ならびに私との三者面談で詳しい現状分析と今後の方針などを話し合い、擦り合わせを行っていましたので、実際に授業する際にありがちな緊張や不安などをかなり軽減できました。
その中では、生徒自身の口からその時々の疑問点を聞き出すやり方で進めたのですが、これが出来るかできないかがはじめの段階では極めて大事なポイントになります。
ありがちなのが、「自分から質問できない」例であるからです。
これには二通りあって、性格的に引っ込み思案であったり、なかなか打ち解けない事から質問できないといったケースと、もう一つは「何が分からないかも分からない」というケースで、こちらのほうはちょっと重症です。
今日の生徒の場合は、そのどちらでもなく、疑問がある場合にはしっかりと自分の言葉でこれを言ってくれましたし、疑問がなければ無いと言って、だから自分としては先のページに進みたいなどといった、健康的で前向きな意見をしっかりと述べてくれました。
この欄で度々書いていますが、勉強をするというう行為、言い換えれば、分からないところを解説し、類似問題を解いて定着を図るという行為そのものは、それほど難しいことではありません。
重要なのは、それ以前の段階の話です。
このように、授業の前に正しく現状分析をしたうえで今後の方針を擦り合わせることで互いに十分納得した授業に入るという手順を踏むことと、そして、授業の中で臆せず自分が持っている疑問を相手(この場合は講師)にぶつける姿勢を持つ、或いはそのように努力することです。
勉強の成果は、こうした中で黙っていてもついてきます。