君の名を彫るがよい
やがて天まで届くほど大きくなる木の幹に
立ち木の方が大理石より得だ
そこに彫り付けた名も成長する
以前、「先生、何で子供は勉強しなければいけないの?」と訊かれた時、たまたまその前日かなにかに読んでいた詩集の中の一節を思い出した私の口をついて出てきた、それへの返答の言葉です。
言われた子は多少感受性を刺激されたのか、しばし考えて「うまくは言えないけど、先生が言いたいことは少し分かるような気がする」と言い、そしてそれからは同じようなことを言わなくなりました。