とある教育改革論議について

2012-01-23 14:23:02 | 学習塾・勉強の仕方

 

 

テレビを観ていたら,かつての民間人校長で名を馳せた藤原氏が、新港の人の質問に身振り手振りを交えて一生懸命に語っていました。

 

彼、今は大阪で橋本氏の下、教育行政に関わっているのですね。知りませんでした。

そこで語っていたこと殆どは内容的に共感できるものでしたが、ちょっと引っかかるモノが無いではありませんでした。

 

それは二つです。

 

一つは、教育改革成功を図る尺度としての時間の考え方です。

 

橋本氏のウリの一つでもあるのでしょうが、とにかくスピード重視の思想が随所に見て取れ、それが藤原氏の言葉の中でも感じられました。

 

今の公教育が抱える問題をどうにかしなくてはいけないというところは異論が無くても、しかしだからといってそこにスピード、それも「今の倍から3倍のスピードで」などといったように、初めから一定のリミットを設けるような考え方に、果たしてどれだけの整合性があるのかをもっとよく考えなくてはいけないのではないかと思いました。

 

もう一つは、現行制度をあまりにもないがしろにしたかのような印象を与える部分です。

 

今の制度は、これの良し悪しは別として、首長と教育長との間の明確な独立性が保たれているところに特長と、そして恐らくはそれなりの意味と意義があるのだと思いますが、藤原氏氏は、「選挙の際、投票者は教育分野に関しても橋本市に何がしかの改革の期待を抱いて投票したに違いないから、彼がここで政治家の立場で教育長との立場の違いを超えても問題ではない」といった趣旨のことを言っていました。

 

しかし「問題がない」のではなく、まさにその部分が「問題である」のであって、このように、時の首長がただ選挙で選ばれたという事実だけを錦の御旗に自分の流儀を正当化するのであれば、将来彼の反対者が当選したときにまた同じことをされたとしても、今度は誰もそれを批判できなくなります。

 

 

これらを考えると、どうしてもここに乱暴なものを感じてしまくのですが、いかがでしょうか?

 


 

ACSアカデミーは、

1月中のご入会なら入会金21000円→0円です!

是非この機会をご利用ください!


 

 

ACSアカデミー個別指導こちらから

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする