明日からの公立高校前期選抜と、それに続いて行われる一部私立高校入試の面接試験の練習を日々行っています。
生徒の多くは、普段使っている乱れた日本語をここで矯正され、また、ここで話す内容についてもコンパクトにポイントを纏め上げた上で如何に情熱を込めてこれを表現するかについて、恐らくは生まれて初めて真剣に取り組んでいるのだと思います。
ここで行っていることは、一義的には目の前の面接試験への対応ではありますが、その先には生きていくうえで求められる様々な対人情報発信の鍛錬です。
面白いのは、殆どの子が、この鍛錬の過程でみるみるその潜在的な素質のようなものを発揮し出して行くという事実です。
多分、いままでそうしたことが求められたことがなかったか、あってもごく稀なことだったのでしょう。
普通の授業にはない、いわば人間対人間の対話の中で何かを磨き上げていくというこの一連の作業の中で、たとえ一つでも二つでも彼らが何か新しいものを感じ、或いは掴んでくれたら、ここでやっていることの意味が二倍にも三倍にも高まるのだという、そんな思いでわれわれもベストを尽くしています。