「知らないことは存在しない」
自分には知らないことなんかないんだ。どうだ、すごいだろ。
「知らないことは存在しない」とは、そんな不遜な意味ではありません。
「知らないこと」は、それを知覚するべき主体にとって「その瞬間、そこにはない世界」と同義であって、事実上極めてもったいないことですね、という意味であると私は思っています。
例えば、その対象とすること(もの)が美しいこと(もの)である、と仮定した時に、それを見たり感じたりする能力のある人は、その瞬間とても満たされた気持ちになれるか、少なくともその機会はあるのに、それを感じ取ることのできない人、つまり「知らないこと」をそのままにしている人にとっては、ハナからそれとは無縁の時を過ごさなければならない。
もったいないですよね。
考えるに、私たちが日常何につけても勉強という苦行をする理由の一つは、身の回りの「知らないこと」を少しでも減らして、自ら感じ、触れ、楽しむ能力や機会を手にする術を得るのだ、ということにあるのではないでしょうか。
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