生徒とメガネ

2015-07-10 20:49:16 | 学習塾・勉強の仕方

昨日、ある生徒がいかにも嬉しそうな顔でやってきて「見て見て!」と言いながら、手にした真新しいメガネを見せました。

この子は、実は随分前から視力低下が進んで(今は両眼とも0.1~0.2)、学校の授業で先生が黒板に書く文字などが殆ど見えなかったそうです。

その話を塾で聞いたので、ならばお母さんに言ってメガネをすぐに買ってもらいなさいといったのですが、そのとき悲しそうな顔で「そう言ったこともあるんだけど、『もう少し先になったらね』って言われちゃって、それっきり」と。

何で「もう少し先に」なのか分かりませんが、学習効果を上げることを目的に通塾してくれている過程で、学校の授業に現に支障をきたしていることが明らかな以上、それをそのままにはしておけません。

というよりも「現実に黒板の字が見えない」という支障を一日も早く解消することが円滑な学習のために欠かせませんので、「塾の先生にすぐに買ってもらうように言いなさいと言われたって言いなさい」とその子には伝え、それでもまだ「先になったら」というなら、こちらで直接保護者に言うか、せめて塾にいるときだけでも代替のメガネを使わせるかのどちらかを考えていたところ、昨日漸くメガネを買ってもらえたと。

生徒いわく「こんなにはっきり見えるなんて、大感激。他の子がこんな世界を見ていたんだなあって思うと複雑だけど」。

その後に「でも、これで黒板の字もはっきり見える。私、これからもっとしっかり勉強するから!」といったその顔の輝きがとても印象的でした。


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