文武両道という言葉があります。
我が国の伝統・美学を表したとても素晴らしいことばですね。
文武両道。
「武」は必ずしも武道であることではなく、広くスポーツ全般という意味でよいと思います。
要は、勉強も運動も、です。
勉強だけしてちっとも運動ができないのも悲しいですが、最近増えてきたなあとしみじみ思うのが、これと反対に、特定のスポーツに勤しむあまり、「どうだすごいだろ」式の顔つきになって、「勉強なんかどうだって」という誤った考え方が知らず知らずのうちに心の中を占めてきつつある人間の例です。
例えばサッカーや野球など、昔から花形のスポーツに精出して、それはそれで素晴らしいことではあるのですが、しかしそういえるのは、これらをやると同時にその本文である勉強の方も立派にやり遂げてみせる幅の広さを持つことであって、それがなければただの片肺飛行の不安定な飛行機と一緒です。
そこには「適度」とか「バランス」といった感覚と実践が求められます。
勉強だけやって鉄棒の逆上がり一つできないのも悲しいですが、スポーツに熱中できる期間を過ぎ、ふと気が付いたら漢字一つ満足に駆使できない人間になっていた、というのでは、長い人生を考えたとき、これはもはや悲劇になりますよね。
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