国語の読解問題を解くに当たって、これが完成に近づくに連れ、或いは試験本番に照準を合わせるに連れ、「問題文を読みながら解答していく」やり方を導入していく人がいます。
これはつまり、設問文と問題とを見比べながら問題処理をしていくもので、はじめから設問文を一気読みしないという方法です。
その考え方の根底には、問題の配列が設問文章の流れに沿っているという傾向把握があります。
こういう解き方は、これはこれで悪いことはありません。
なんといっても解答時間を節約するという利点が、この解答の仕方にはあります。
しかし、それでも尚、設問文は最後まで全部読んでから、順番に問1から解いていくというスタイルの人もいます。
どちらがよいかは色々な見方があるでしょう。
この場合、問題は基礎的学力重視の上でのオーソドックスな解き方か、問題処理効率重視かというように、問題を解いていくに際しての姿勢から考えることだと思います。
例えば、基礎力も無い段階で、前者の解き方をしてみても、到底目の前の問題には太刀打ちできないのではないでしょうか。
かといって、実際のテストなどでは、解答時間に限度がありますので、効率を求めなければならないことも事実です。
結局のところ、基礎力を固めることと効率を追求することとは、いわば車の両輪のようなもので、どちらも欠かさず普段から力とテクを養成していかなくてはならないということなのかもしれません。