さる6月1日に、私がかつて研究生として所属した「うたごえ合唱団」の第何回目かの同窓会が、大阪府下某市の街中にある喫茶店でありました。「かつて所属した」と言っても、もう30年ほども前の事。同窓会自体も、それまで全然なかったのが、5年ほど前に、かつての仲間同士が偶然再開したのを機に、再び開催されるようになったものです。会場となった喫茶店も、元団員の女性が店主として切り盛りしているお店です。私は、第1回目の同窓会こそ出席したものの、その後は仕事の都合などで日程が合わず欠席が続いていました。今年の同窓会も、当初はどうしようか迷っていましたが、司会者の方からのたつての勧めもあって、久しぶりに参加する事にしました。
上記中央の写真がその時に店内で撮った写真です。この他にも、そこには写ってはいませんが、もう数人が会に参加していました。
その横の右端の写真は、そこから遡る事約30年前の研究生現役時代に、レクレーションで金剛山に冬山登山に行った時に撮ったものです。当時のアルバムの中から見つけました。中央の同窓会店内写真の、右端2名・左端1名の男性、真ん中左側女性の計4名が、右端の冬山登山写真にも写っています。それぞれ4名の誰それが右端の過去の写真と同一人物か、果たして分かるでしょうか?
当日の同窓会には10人ほどが集まり、互いに旧交を温めあいました。学校の先生から副校長になった人や、大手電機メーカーを退職して年金生活に入った人もいる反面、今も地域のサークルで頑張っておられる方も何人かおられて、昔話に花が咲きました。その一方で、私以外にも親御さんが既に他界していたり、介護で参加出来ない人も少なからずおられて、時の流れを感じさせられたりもしました。
研究生仲間の一人が持ち寄った「うたごえ」のDVDでみんな一緒に歌おうとしましたが、DVDがうまくかからず、アカペラで歌集の歌を何曲か歌って、その日はお開きになりました。「うたごえ」の曲を歌うのはもう数年ぶりですが、やはり昔取った杵柄、アカペラでも結構様になっていたと思います。
ところで、その「うたごえ」の曲ですが、50年代に労働運動の中から歌い継がれるようになった「地底の歌」「インターナショナル」などの、今の感覚からすれば「濃いキャラ」の労働歌・革命歌が、私が学生時代に参加し始めた70年代から80年代にかけての頃には、既に余り歌われなくなっていました。丁度、学生運動が徐々に衰退に向かい、それに代わって「総中流時代」や「ポストモダン」が流行語になりつつあった時期です。それに伴い、「うたごえ」の曲も、「宇宙戦艦ヤマト」などのテレビ主題歌や「離陸準備完了」などの青春歌曲がよく歌われるようになっていたように思います。その後、反核運動や国鉄分割民営化との闘いなどが盛り上がる中で、「広島のある国で」「俺たちのシルクロード」などの新しい曲が広まったりもしましたが、「うたごえ」運動自体は、50年代の興隆期とは比べ物にならない位、その影響力は限られたものになってしまいました。
しかし、では「うたごえ」の曲は存在価値を完全に失ってしまったのかと問われれば、それは違うと思います。ここからは、あくまで私個人の感想ですが、かつてのようなソ連や北朝鮮美化につながる様なロシア民謡や「平壌は心のふるさと」などについては、流石に違和感の方が強いものの、その一方で、80年代以降の「うたごえ色」「生活臭」希薄な曲にも、何か今の自分とは別世界みたいな感じを受けます。それと比べたら、かつて疎んじた50年代のストレートな労働歌・革命歌の方が、寧ろ今の非正規労働や「蟹工船」「ブラック企業」の現実に、より近いように感じます。
何故そう思うのか。50年代の労働歌・革命歌や、60年代学生運動華やかなりし頃に流行った反戦フォークや、70~80年代以降の「うたごえ」色希薄な歌も、歌に込められた思いはそんなに変わらない筈です。最後の「うたごえ」色希薄な歌にしても、友情や連帯を求めているという点では、それまでの歌ともそんなに変わらない。ただ、歌詞の内容が余りにも大人しすぎて、今の自分には却って物足りないという思いの方が強いですが。但し、「教科書的」「建前過ぎる」という意味では、50年代革命歌も80年代流行歌も「どっちもどっち」ですが。
今は寧ろ、50~60年代のプロテストソングとはまた違った形式の、新しいプロテストソングが求められているのではないかという気がします。そんな事を、同窓会の後にふと感じたので、ここに書いておく事にしました。
「ケサラ」 自由の森学園 2012合唱
♪ケサラ
1おさえきれない 怒り こらえきれない 悲しみ
そんな事の繰り返しだけど 決して負けはしないさ
※ケサラケサラケサラ 僕たちの人生は 平和と自由求めて 生きていけばいいのさ
2泣きはらした夜 迎える朝のまぶしさ
涙の乾く時はないけど 決して倒れはしないさ
※(繰り返し)
3いつも思い出すのさ 自由のために死を選んだ
グエンバンチョイ・ジョーヒル・ビクトルハラを 決して忘れはしないさ
※(繰り返し)
うたは自由をめざす! / SOUL FLOWER UNION
♪うたは自由をめざす!
ちらばって うたは自由をめざす
混ざりあって うたは自由をめざす
傷つけあって うたは自由をめざす
手を取りあって うたは自由をめざす
デタラメだらけの神々 家畜の歌合戦
世界の終わりのはなしが 茶の間に花そえる
ゲットーから うたは世界をめざす
戦場から うたは自由をめざす
這いつくばって うたは自由をめざす
こんがらがって うたは自由をめざす
とっちらかって うたは自由をめざす
体を張って うたは自由をめざす
デタラメだらけの神々 家畜の歌合戦
世界の終わりのはなしが 茶の間に花そえる
ゲットーから うたは自由をめざす
戦場から うたは自由をめざす
路地裏から うたは自由をめざす
ドヤ街から うたは自由をめざす
傷つけあって うたは自由をめざす
手を取りあって うたは自由をめざす
バグダッドで うたは自由をめざす
ノース・コリアで うたは自由をめざす
辺境から うたは自由をめざす
バビロンから うたは自由をめざす
陽気に生きようこの人生をさ
♪陽気に生きようこの人生をさ
1やけに寂しそうな顔をしてるじゃないか 僕たちの人生ってそんなはずじゃないぜ
たとえ今日が寂しすぎても 涙をふこうよ 明日のためにさ
※夢が夢があるから 歌おうじゃないか もっともっと陽気にさ僕たちの人生をさ
2やけにしょぼくれた顔をしてるじゃないか 僕たちの人生ってそんなはずじゃないぜ
たとえ一人でしょぼくれたって 僕らの人生変わりはしないさ
※(繰り返し)
3やけにむなしそうな顔をしてるじゃないか 僕たちの人生ってそんなはずじゃないぜ
たとえ今日が闇の中でも 陽気に生きようこの人生をさ
※(繰り返し)
446 & SHINGO★西成 / 「生きる」っていうこと 【MV】
♪「生きる」っていうこと
「生きる」っていうことは なんて素晴らしいことや!
この場所この時間を今これからも大切にしないか?
「生きる」っていうことは ホンマ苦しいことやけど
こんな楽しいことがあるならもう一度信じてみようか?
Yo!天に召されたあなたへ あの頃の夢まだDay by Day
Get Busy SUNDAY to MONDAY 時に不安で不安定
昔悪い事よくたくらんで 思い出お前はガクランで
加速したOne way お別れの時間で
フライ フライ クライクライ
スマイル スマイル トライトライ
Fight come again Him teach mi come again
何度でも come again Dear my friend Dear my friend
後ろに十字架となえよ
Peace & Love & Unity
「生きる」っていうことは なんて素晴らしいことや!
この場所この時間を今これからも大切にしないか?
「生きる」っていうことはホンマ苦しいことやけど
こんな楽しいことがあるならもう一度信じてみようか?
ヤなことはなぁ~ 腹からなぁ~
笑ったらなぁ~ どっかにとんでった!
悩んでたことなんて「アホらしい・・」って
言える日きっとくるよ!
Get high!high!
は~い!人に産まれて何年目? 最高なら手を上げて(hands up!)
失恋も失敗もあんねんで!すぐにあきらめたらなアカンねんで!
でもこころがセミのぬけがらならば たまにはなグダグダ・・・お前の変わりはない
「まいど」一言でお前がな・・・ しんどいか?元気か?ってわかるがな!
死ぬまで生きるこれがテーマ ジュージュー熱くする We're鉄板
ホンマ泣きたい時泣いたらええやん(ええやん) しがらみあっかんべーや!
ウーファー!積み上げならす現場! お前のそばにおってええか?(Yeah)
こんな俺も歌ってええか?(Yeah) ほな一緒に歌ってぇや!Singing!
「生きる」っていうことは なんて素晴らしいことや!
この場所この時間を今これからも大切にしないか?
「生きる」っていうことはホンマ苦しいことやけど
こんな楽しいことがあるならもう一度信じてみようか?
「愛してる・・・これからも」お前が「好きやねん」って言葉
ずっと言えたらええなぁ・・・明日をもう一度信じてみようか?