アフガン・イラク・北朝鮮と日本

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もはや赤旗を再講読するしかないかも

2014年06月20日 22時23分45秒 | 戦争・改憲よりも平和・人権
2014.06.17「6.17大集会 ー解釈て?憲法をこわすな!ー」: 銀座方面デモ①【14/16】


 6月14日東京・新宿や同じく17日日比谷・銀座の憲法改悪・集団的自衛権行使反対のデモをなぜ商業マスコミは黙殺したのでしょうか。14日のデモは参加人数こそ480名とまだ少なめだったものの、首都圏反原発連合などが主催団体に名を連ね、雨宮処凛や斎藤貴男などの著名人も多数参加したものでした。17日のデモに至っては、参加人数も5千人を超え、こちらも池田香代子や共産党の志位委員長も参加した大規模なものとなりました。しかも、この日は東京だけではなく、大阪その他の大都市でも同様のデモが行われていました。

・安倍暴走ノーうねり/憲法・雇用 原発・福祉/新宿で大注目(しんぶん赤旗)
 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-06-15/2014061501_02_1.html
・憲法破壊の暴挙 打ち破ろう/6・17大集会 5000人の熱気/戦争反対、閣議決定やめよ(同上)
 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-06-18/2014061801_01_1.html

 そういうデモや、地方議会での集団的自衛権・解釈改憲反対の意見書採択などの動きを一切報じず、「新3条件」や名ばかりの「限定的行使」などの政府・与党の言い分をそのまま垂れ流し、公明党がどこまで抵抗できるかといった政局報道にばかり終始しているのが、今の商業メディアの実態です。石原環境相の「金目」発言や、高村副総裁の「自衛隊は血を流せ」発言、塩村あやか都議に対するセクハラ発言についても、興味本位に取り上げるばかりで、それらが「憲法改悪の流れの中で出てきた人権侵害」発言だという一番本質的な事は一切報じず、後はもう明けても暮れてもワールドカップ一色の報道に。
 そりゃあワールドカップも大事かも知れませんが、所詮は「球蹴り」にしか過ぎないスポーツ報道と、自分もいつ何時戦争に巻き込まれて殺されるかも知れない憲法改悪・集団的自衛権行使に関する報道の、一体どちらが我々にとって、より切実な問題か。絶対に後者の方に決まっている。
 ところが、今や与党の総裁や幹事長と言えば、小選挙区制の下では、それまでとは比べ物にならないほどの独裁権を行使できる存在となってしまいました。なにしろ候補者公認や予算配分の権限を一手に握る事ができるようになったのですから。そんな与党に支配される政府が、大手マスコミの経営陣を手なずけて編集部や第一線の記者に有形無形の圧力を加え続けています。そこに、市民革命を経験した事のない日本人の「何でも上の言いなり奴隷根性」のメンタリティーが加わり、まるで北朝鮮みたいな息苦しい「村八分」社会が出来上がってしまっています。

 

 おかげで私も、上記「しんぶん赤旗」の14日新宿、17日日比谷・銀座のデモ報道を読むまでは、「金目」「血を流せ」などのあれこれの「パワハラ」発言やワールドカップ一色の報道にすっかり目を奪われ、ブログ更新する気力すら失いつつありました。有体に言うとウンザリ来ていました。
 これぞ正しく敵の思う壺です。この事にようやく気付き、改めてこの6月15日から20日前後にかけての新聞報道について、今日の公休日に図書館に出掛けて少し調べてみました。朝日・毎日・読売・産経・日経のそれぞれ6月18日付朝刊で、前日17日の前述のデモについて、どういう立場から、どこまで正確に詳しく報じたのか、あるいは報じなかったのか。

 

 調べた結果、朝日が一番マシでした。確かに第一面では他紙と同様に政局報道に終始し、その中でアリバイ的に17日のデモについても触れているだけでしたが、それでもデモの写真を載せているだけまだマシです(左上写真)。そして社会面では、まるで第一面での追究不足を補うかのように、割と写真も豊富に載せて比較的詳しく報道していました(右上写真)。最近は朝日もとみに御用新聞化していますが、やはりそれでもまだ読売・産経なぞと比べたらはるかにマシです。

   

 それに対して毎日は第三面にベタ記事のみ(左上写真)。読売・産経・日経に至ってはデモの事実すら完全に黙殺。
 ちなみに、それら新聞各社の第一面トップ見出しは、まず毎日が「集団的自衛権 会期中 与党合意困難 新3要件 公明に異論」という批判抜きの単なる政局報道。ただの「事実の棒読み」だけなら九官鳥でも出来ます。その横には米公文書館が公開した原爆被爆直後の長崎の写真も載せていましたが、幾らそんなもので「平和主義」を装っても、肝心の今の「平和の危機」に見て見ぬふりでは、ただの「アリバイ証明」や「ガス抜き」にしかならず。
 読売は「成人後見 首長の申請急増 認知症の高齢者 身寄りなく」と、まるで他人事のような記事。そんな三面記事レベルの話題をわざわざ第一面に持ってくる鈍感さもさる事ながら、その高齢者孤立の元となった格差社会を作り出したのは一体誰なのか。経済規制緩和に賛成した読売自身じゃなかったのか。
 産経も、これまた読売と同様に「重症心身障害者の受診支援 大阪市 急病時病院を仲介」という、市役所広報レベルの三面記事(右上写真)。それなら、タダで読める市役所広報誌のほうがまだマシ。ワールドカップでダメなら他の三面記事で一面トップを埋め合わせ。そこまでしてまで世間の関心を安倍政治のデタラメから逸らしたいのか。
 日経に至っては、もう取り上げる気にもならなかった。頭の中は株価とリストラの事ばかりか。どうせ戦争で大儲けする事しか考えていないのだろう。エコノミック・アニマルそのもの。
 これら右寄りの商業メディアは、二言目には中国や北朝鮮の言論統制を批判しますが、何の事はない。自分たちも同じ様な言論統制・言論封殺をやっているじゃないですか。上辺だけはあたかも「自由で民主的」な新聞であるかのように装いながら。

 そんなご時世の中で気力負けしてしまわない為には、もはや、かつて購読を取り止めた「しんぶん赤旗」の再講読に踏み切るしかないかなと思い始めています。今でも「しんぶん赤旗」のサイトは携帯のブックマークに入れているのですが、やはりネットだけだと、日頃目を通しているつもりでも実際は読んだり読まなかったりなので、どうしても今回の見落としのような事が起こります。
 それを防ぐ為には、毎日定期的にどれか一つの新聞に目を通すようにしなければならないでしょう。それで日刊紙といえば、商業新聞以外では「しんぶん赤旗」か「聖教新聞」「公明新聞」に現状限られてしまう。
 ただ「赤旗」も日刊紙を毎月定期購読して毎日読むとなると、結構時間もカネもかかるしなあ。仕事の関係で家を出るのが早朝5時過ぎなので、その時間帯には「赤旗」はまだ自宅のポストには入っていません。勢い夕方帰宅してから読む事になるでしょうが、夕方以降だとブログ等他にもやる事が一杯あって、なかなか読む時間が取れません。これが早朝なら、通勤電車の中や仕事帰りのマクドなどで、時間を作って読む事も可能なのですが。果たしてどうしたものだか。
コメント (1)
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