アフガン・イラク・北朝鮮と日本

黙って野垂れ死ぬな やられたらやり返せ 万国のプレカリアート団結せよ!

当ブログへようこそ

 アフガン・イラク戦争も金正日もNO!!搾取・抑圧のない世界を目指して、万国のプレカリアート団結せよ!

 これが、当ブログの主張です。
 詳しくは→こちらを参照の事。
 「プレカリアート」という言葉の意味は→こちらを参照。
 コメント・TB(トラックバック)については→こちらを参照。
 読んだ記事の中で気に入ったものがあれば→こちらをクリック。

日本を変えるにはまず都議会から

2014年06月29日 19時52分50秒 | ヘイトもパワハラもない世の中を


 東京都議会のセクハラ野次問題ですが、このままでは、野次を飛ばした議員が他に何人もいるのに、「早く結婚したら?」野次主の鈴木章浩(すずき・あきひろ)一人の謝罪と自民党会派離脱、形だけの反省決議だけで終わってしまいます。そこで私は上記の投稿をツイッターに流したのですが、これが意外なほど反響を呼びました。予想もしなかった数のフォローがつき、私と同じ様な事を思っている人が他にも大勢いる事が分かりました。
 この鈴木章浩という議員ですが、自身のHPや下の週刊文春の記事にもあるように、右翼的思考の持ち主で、過去には尖閣諸島に上陸して警察から事情聴取も受けています。その一方で、キャバクラで豪遊三昧、海外視察報告書は教授論文やネット記事からの丸写しという御仁です。他人には偉そうに愛国心や道徳教育の必要を説きながら、自分はセクハラ・パワハラし放題。そういう政治家って他にも結構いるでしょう。しかも、石原慎太郎や橋下徹などがその典型ですが、最近はそういう政治家がやたらチヤホヤされる傾向にある。

 もうウンザリです。こういう輩が、「最近の若者は根性がない」とか言って、非正規労働者や未婚の人間に、「結婚や出世だけが全て」みたいな時代遅れで夜郎自大な価値観を押し付ける。もうそんな時代ではないのに。そもそも、その非正規雇用や晩婚・少子化の元となった「結婚も子育ても出来ないような低賃金・長時間労働」の格差社会をもたらしたのは一体誰なのか。その自分たちの責任を棚に上げて、あれこれ他人の事をあげつらう資格がこいつらにあるのか。
 私は男性なので、この手の「女の癖に」といった形のセクハラは受けた事はありませんが、その代わりに非正規労働者として、「バイトの癖に」みたいな扱いをされた事は今までも多々ありました。そういう意味では、塩村議員が今回受けたセクハラも、私がかつて受けた非正規労働者に対する差別と、本質的には同じ物だと認識しています。単に女性だけの問題だとは思えません。女性を「産む機械」としか捉えられない様な社会では、男性も「働く奴隷」としか見なされない。私はそんな社会は真っ平ゴメンです。だから、今回の件でも何度も執拗に抗議の声を上げるのです。


 

 その一方で、この週刊文春7月3日号の記事にもあるように、セクハラ被害者の塩村文夏(しおむら・あやか)議員にも、「付け込まれる弱みがあったのではないか」「こんな女ならセクハラされても仕方ない」という意見も少なくありません。実際に、塩村議員のツイッター・アカウントは、その手の罵詈雑言であふれ返っています。
 いわく、元グラビア・アイドルだったの、美貌をエサに男に次々手を出し慰謝料をせしめた、だの。そんな事、今回のセクハラ事件とは何の関係もないでしょうが。これは、「虐めれるのは虐めっ子だけでなく虐められっ子にも問題があるから」「だから虐められても仕方ない」とする理屈です。「貧乏だから、勉強が出来ないから、喧嘩が弱いから」虐められても仕方ないという麻生太郎の戯言と同じです。たとえ、そうであったとしても、だからといって相手の人権を踏みにじって良いという事には絶対になりません。



 それでも、どうしても塩村議員を批判したいというのであれば、むしろこちらの都議会決議への対応の件で批判すべきでしょう。
 このセクハラ事件の後、都議会には3本の決議案が上程されました。
 一つ目は議会与党の自民・公明両党や「維新の会」が提出した、「人権侵害と誤解されないように今後は気をつけよう」というだけで、他の野次主の特定・謝罪も関係者の辞職も求めない形だけの決議案。
 二つ目は民主党や「みんなの党」から提出の、「他の野次主も自発的に名乗る出るように求める」だけで、党側からは特定・謝罪も議員辞職も求めない、最初の物とも中身は何ら変わらない決議案。
 三つ目は共産党が提出した、他の野次主の特定・謝罪や今回セクハラを行った議員全員の辞職を求める決議案。
 この中で、「みんなの党」所属議員は、セクハラ被害の当事者会派であるにも関わらず、第二の決議案の提案者に名を連ねながら、最初の形だけの決議案にも賛同してしまったのです。塩村議員と共にセクハラ野次の告発に踏み切った同党所属の音喜多駿(おときた・しゅん)議員も、この件に関しては言い訳ばかりに終始し、共産党提出の第三の決議案についてはツイッターで言及すらしない。だから、私は音喜多・塩村の両議員に抗議のツイートを送り、塩村議員にはメールでも敢えて苦言を呈したのです。前述の塩村議員への罵詈雑言とは一線を画しながら。
 両議員から返事はまだ来ませんが、まあどちらも渦中の人で、今はそれどころではないご様子なので、今直ぐに返事を求めるのは酷でしょう。でも、このままだったら、いつまで経っても都議会は今のまま変わりません。それを変える為にも、前回記事で紹介したネット署名(最初にマスコミで紹介された署名を更に発展・継承した物です)にご協力をお願い致します。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする