アフガン・イラク・北朝鮮と日本

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戦争法案ぜったいとめる!!! KIZUGAWA DEMO

2015年08月30日 17時19分05秒 | 戦争法ではなく平和保障法を


 今日8月30日は、国会包囲10万人行動を初め、戦争法案反対の様々な取り組みが全国で一斉に行われる日です。大阪でも16時から扇町公園で大集会が行われます。しかし、私はその集会には参加できないので、代わりに昨日29日の仕事帰りに、「木津川デモ(kizugawa demo)」という下町の小規模なデモに参加してきました。
 そのデモは、大正・西成・住吉・住之江区で活動している「かえるネットkizugawa」という、地域の若者による共産党後援会が主催したものです。この団体が、一週間ごとに持ち回りで、地域のあちこちで小規模なデモを行ってきました。
 それで、29日は西成区でデモを行う事になっていたのです。そのデモは、18時に区内の天下茶屋にある小さな公園での出発集会から始まりました。私は当日は残業帰りで、お腹がすいていて夕食を先に済ませたので、その公園に着いた時には、18時を少し回っていました。既に集会の途中で、主催者による参加団体の紹介などが行われていました。
 私は途中から参加したので、お話は後半しか聞けませんでしたが、「もう今までみたいに受け身の姿勢ではいけない。戦争法案反対の為に何ができるか、一人一人が我が事として考えて行動しなければならない」という主催者の言葉が、今でも耳の中に残っています。



 18時半になり、いよいよデモ行進に出発です。デモは三列縦隊で、公園を抜け、西成消防署の角から旧26号線を北に進み、花園町のイズミヤ角の交差点まで、約20分のコースを歩きました。途中から小雨が降ってきましたが、それに負けずに、若者の方のコールで、元気にパレードしてきました。



 戦争法案 絶対反対! 戦争法案 今すぐ廃案! 戦争する国 絶対反対! 安倍政権の暴走止めよう! みんなの力で 暴走止めよう! 安倍政権は 今すぐ退陣!(ここは3回ぐらい繰り返していた) 9条守れ! 平和を守れ! 命を守れ! 武力で平和は作れない!(ハイ!)・・・と、そんな感じのコールでした。最後の「武力で平和は作れない!(ハイ!)」の「ハイ!」の部分も、最初は全員で唱和していましたが、別の人にコールが代わった途端に、やはり照れくさいのか、「ハイ!」の部分は次第に言わなくなりました。



 最後に、花園町イズミヤ角の交差点の手前の路地を中に折れて、そこで流れ解散となりました。ちなみに、上記が私の掲げていたプラカードです。裏表に書かれていた「戦争NO!」と「9条守れ!」の、2つのスローガンを交互に掲げてデモしました。
 今までは大きなデモばかりに飛び入り参加してきましたが、そればかりでは参加する機会が限られてしまいます。それをフォローする為にも、たとえ少人数でも良いから、こんな身近な形でデモが行われたら、もっと大勢の人たちが気軽に参加できるようになって良いと思います。

 戦争法案の事を、自民党や政府は「平和安全法制」と呼び、「”戦争法案”と呼ぶのはレッテル貼りだ」と批判していますが、とんでもない話です。何が「平和」で「安全」なのかと思いますね。政府は、二言目には「中国や北朝鮮から日本を守る為だ」と言いますが、だったらなぜ、中国や北朝鮮とは何の関係もない、中東のホルムズ海峡や地球の裏側まで、自衛隊を派遣しなければならないのでしょうか。実際は、「中国」も「北朝鮮」も全然無関係で、地球のどこにでも、自衛隊を米軍の下請けや肩代わりに派遣して、好きなように「使い捨て」にしたいだけなのです。その為には今の憲法は邪魔だから、本当は憲法を変えたいのだけれど、それはすぐにはできないから、無理やり憲法解釈をねじ曲げて、いつでもどこでも戦争ができるようにしようとしているのです。

 これは何も自衛隊だけの問題ではありません。海外派兵で戦死者が出て、自衛隊への入隊志願者が減少すれば、最後には徴兵制の実施に行きつきます。こんな事を言うと、「今のハイテク兵器は素人には扱えないから、徴兵制なぞ実施されるわけがない」と、したり顔にいう人がいますが、そんな事はありません。いくら兵器のハイテク化が進んでも、人力でやらなければならない単純作業は必ず残ります。いくら無人機で敵地をじゅうたん爆撃しても、最後に敵地を制圧する為には一定の歩兵部隊は必要です。その最も人の嫌がる危険な「単純作業」を、下っ端の人間にやらせる必要が必ず生じます。

 その下っ端の人間は、別に正規の自衛隊員である必要はありません。予備役でも良いし、民間人であっても構わないのです。むしろ、政府にとっては、民間の戦争請負会社や派遣会社の方が、後になって戦争責任や賠償問題を問われる事もないから好都合なのです。現に、イラク戦争においても、犠牲になったのは戦争請負会社や戦争派遣会社の貧しい人たちです。日航や日通の社員が自衛隊に交じって武器輸送業務に従事させられていたのも、今や公然の秘密です。今、原発の再稼働が進められる中で、下請けの更に下請けの貧しい人たちが、最も危険な作業に従事させられていますが、その「戦争版」を安倍政権や「死の商人」が画策しているのです。特に、奨学金の返済義務や借金を抱えた人たちをターゲットにして。

 だから、別に「国民皆兵」でなくても良いのです。形は志願制の形を取りながら、食うためには軍隊に入隊するしかない所まで貧しい若者を追い詰め、あるいは社内研修で業務命令の形で強制的に自衛隊に体験入隊させて、もし戦死や事故で亡くなっても、「あれは志願で民間人が勝手にやった事だ」と言い張れば、政府は戦争責任を問われないし補償もしなくても良いのですから、まさに「願ったりかなったり」です。これが「経済的徴兵制」や「隠れ徴兵制」と言われるものです。

 そもそも、普通、常識的に考えて、憲法9条で戦争も軍備も放棄しておきながら、海外派兵なんて一切できるはずがないではないですか。政府の言うように、「一部や例外であったら良い」とか、そんな問題ではないのです。もし、そんな事になったら、「一部」なら憲法違反でも構わない、というような「いい加減」な憲法なぞ、誰も守らなくなります。いくら憲法に「国民の人権は守られる」と書かれていても、誰も守らなくなりますよ。そうなって一番困るのは一体誰なのか。よく考えてみて下さい。戦争法案を止めなければならないのは、政治家でも運動家でもない、自分たち自身の問題なのです。
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