この間、私事であわただしかったので、なかなか記事に出来ませんでしたが、実は今年の8月30日で、このブログも開設10周年を迎えました。ブログ開設前に、今のブログ名と同じタイトルでHP・掲示板中心に運営していた頃も含めると、13年ぐらいになります。それを記念に、今までのブロガーとしての歩みを振り返る為に、最初の記事(いわゆる巻頭言)と、今まで話題になった記事をここに集めてみました。
(巻頭言)
ブログ開設宣言 2006年08月31日 23時03分08秒 | 当ブログと私の生い立ち
(前略)
911テロと北朝鮮・拉致問題によって、日本も世界も変わりました。
「テロとの戦い」という事で、アメリカは一方的にアフガニスタンやイラクに攻め込み、民間軍事会社を使って多数の市民を令状もなしに拘束・虐待しています。
日本でも、「北朝鮮のテロと戦う」という口実の下で、改憲・有事法制や海外派兵が声高に唱えられ、「過去の戦争・植民地支配は正しかった」「日の丸・君が代を尊重するのは当たり前」という風潮が広まっています。
その右傾化の風潮の陰で、労働者の権利は切り縮められ、正社員は派遣・請負などのアウトソーシングに置き換えられ、失業・過労死・自殺が増えています。弱肉強食の格差社会の下で、「失業者はイラクへ行け」で最後には徴兵制など、真っ平ゴメンです。
その一方、北朝鮮では、金正日体制の下で人権侵害や食糧飢餓が広まり、多くの人々が中国・韓国に脱北を図っています。中国でも、「世界の工場」の美名の下で、低賃金労働者が外資系の「スウェット・ショップ」でこき使われています。
拉致問題にもイラク戦争やリストラ問題にも心を寄せる事の出来る感性を磨く事、日本・北朝鮮・中国・アフガン・イラク民衆の、「どれかを生かすために他方を切り捨てる」のではなく、共に人権を享受出来る道を探る事こそが、今求められているのではないでしょうか。
アフガン・イラク戦争も金正日もNO!
搾取・抑圧のない世界を目指して、万国のプレカリアート団結せよ!
アフガン・イラク戦争や米国の一国覇権主義に反対し、北朝鮮や中国の人権抑圧を終わらせ、『平和・民主・人権の東北アジア』を実現するにはどうすれば良いか、一緒に考えていきたい―これが、当ブログが追求しているテーマです。(後略)
(人気記事トップ10)
第1位
反原連のネトウヨ・封建オヤジ体質
2012年08月25日 07時10分34秒 | 福島原発震災・脱原発 B!5 イイネ!89
反原連(首都圏反原発連合)が毎週金曜日に首相官邸前で行ってきた反原発デモ。大飯原発再稼働反対に的を絞った素人同然のデモが、当初の数百人から今や十数万人を集めるまでに成長し、とうとう野田首相と会見を行うまでになった。その一方で、日の丸を黙認しながら労働組合の旗は下せと言ったり、デモ参加者から逮捕者が出ても選り好みしてまともに救援に取り組まなかったりなど、反原連幹部の恣意的な発言や行動も目につくようになった。
(中略)
そんな折り、「週刊ポスト」8月31日号に反原連幹部の一人Misao Redwolf(ミサオ・レッドウルフ)氏の単独インタビュー記事が載った。自由報道協会代表の上杉隆氏によるインタビュー記事だが、その内容を見て驚いた。記事の中で展開されているミサオ氏の価値観が、まるでネトウヨや橋下・石原のそれと瓜二つだったからだ。主張こそ、前者の反(脱)原発に対して後者は新自由主義者や右翼で原発・核武装にも賛成(容認)と違うものの、その論理展開の仕方が余りにも似通っている事に今更ながら呆然とした。以下、記事の中から幾つか特徴的な箇所を抜き書きする。文中の「上」が上杉隆氏、「M」がミサオ氏の発言である。(後略)
第2位
高野山を再び戦争の基地にするな!
2014年09月11日 06時07分24秒 反ヘイト・ネオナチ B!2 イイネ!69
安倍が祝辞を送ったA級戦犯の慰霊碑が高野山の奥の院にあると聞き、先日の公休日に早速行楽がてら見て来ました。
まずは、2014年8月27日付朝日新聞の関連記事「首相、A級戦犯ら法要に哀悼メッセージ「祖国の礎に」」から引用します。
(中略)
その戦犯慰霊碑(昭和殉難者法務死追悼碑)が上記の写真です。高野山奥の院の中ほどにある「英霊殿」という施設の隣にあります。通常の参拝路入口「一の橋」よりも終点の「奥の院前」バス停で降りて裏参道から入る方が近道です。
慰霊碑には建立の由来なども書かれているのですが、昔の文章で今の私には一体何が書いてあるか理解できないので、前述「追悼碑を守る会」のホームページに載っていた2004(平成16)年の式典挨拶から、その由来について言及された部分を次に引用します。
(中略)
この挨拶の内容を要約すると、おおよそ次のようになるのではないでしょうか。
「ここに眠る英霊たちは、祖国を守る一心で自らの命を投げ打ったのに、戦争に負けたとたんに、一方的に戦争犯罪人にされ、濡れ衣の罪を着せられて殺された。でも、その尊い犠牲のおかげで、アジア諸国は欧米の植民地支配から解放され、戦後日本も経済大国としてよみがえる事が出来たのだ。皆も、この英霊のおかげで今あるのだから、ずっとこの英霊たちを弔わなければならない」と。
でも、おかしいとは思いませんか?そんなに「アジアを欧米の植民地支配から解放した」と言うなら、何故、その前に、日本の植民地だった台湾や朝鮮の独立を認めなかったのですか?何故、「日本は植民地統治で良い事もした」とか、「当時アジアを植民地支配していたのは日本だけではなかった」とか、言い訳ばかりするのですか?言い訳なぞせずに、「まずは隗(かい)より始めよ」で、自分から解放の模範を示せば良かったのではありませんか。なのに「日本は良い事もした」「当時は他国も植民地支配していたではないか」とか。こんな物は「他にも強盗(侵略や植民地支配)している奴が一杯いるのに俺もして何が悪い」という「居直り強盗」の屁理屈でしかない。(後略)
第3位
夏!脱原発 !! ゲバラと君が代 !!! サウンドデモ参加報告
2011年08月01日 07時05分08秒 | 福島原発震災・脱原発 B!30 イイネ!63
先日告知していた上記7月31日大阪の脱原発集会・デモに行って来た。「ナツダツゲンパツ」と銘打ったこの企画は、「せっかくの夏なのに、海も山も食べ物・飲み物も放射能に汚染されてしまって、何処にも行けねえ・何も食えねえ!」「このまま黙っていていいのか!個人でも何か出来る事はあるだろう!」とのノリで、個人でも気軽に参加できるカーニバル形式の、歌と踊りの集会・サウンドデモとして取り組まれたものだ。
(中略)
いよいよゴールの難波に入る手前で一悶着あった。街宣トラックの音楽が、いつの間にかロック調から河内音頭に変わったと思ったら、今度はやにわに「君が代」を流し始めた。シュプレヒコールも、今までの「原発やめろ、東電は嘘をつくな」から、「私たちは右でも左でもない只の普通の市民です」「右の人も左の人も反原発の人は是非デモに参加を」「君が代を(強制ではなく)普通に歌わせろ」「私たちはこの国が好きなんだ」というものに代わっていた。それに反発したデモ参加者の一人が主催者に食ってかかっていたのだ。
私はその場面を見て複雑な気持ちになった。デモ主催者の言いたい事も分かる。一旦原発で大事故が起これば国民全員が被曝してしまう。そうなれば右も左も、原発推進派も反対派もないだろう。国を愛するという事は、何も時の権力や体制に媚びへつらう事ではない。寧ろ愛するが故に反体制の立場に立つ事だってある筈だ。恐らくそう言いたいのだろう。
でも、ちょっと待って欲しい。これが政治とは全く無関係のワールドカップの応援なら、私は何も言わない。でも、仮にも脱拝金(それはアンチ弱肉強食という事で脱資本主義・反帝国主義にも繋がる)や戦争反対、路上解放(表現の自由)を掲げてデモしているのだろう。そのデモが、実際に戦前の日本で、「蟹工船」「女工哀史」の搾取に支えられ、台湾・朝鮮・中国侵略の精神的支柱となり、戦争反対の声もパーマネントの自由も押し潰し、天皇の為に死ぬ事を特攻隊員に求め、彼らから生きる権利まで奪った「君が代」を、無批判に賛美して良いのか。デモ主催者・参加者には在日三世や台湾のカップルもいた訳だろう。その人たちが「君が代」を聞かされてどう思うか、デモ主催者は考えなかったのだろうか。(後略)
第4位
曽我村長こそ真の愛国者 エセ愛国のクズ橋下こそが非国民
2012年06月17日 20時24分12秒 | 反ハシズム・弱い者虐め イイネ!41
長野県の伊那谷に中川村という人口5千人余りの村があります。今年2月に村ぐるみで反TPPデモに取り組み、ネットでも話題になった所です。そこの村長、曽我さんという方ですが、この6月に村議会で、「国旗掲揚の際に何故礼をしないのか」と質問されて、こう答弁したそうです。
(中略)
せっかく今の憲法で平和や人権の理想を掲げながら、現実にはそれを踏みにじるような政治ばかり行われてきた為に、せっかくの理想も画餅に終わってしまっている。そのくせ、自分たちの不作為を棚に上げて、国民にばかり愛国心や誇りを持てと「日の丸・君が代」を強制してくる。
これでは本末転倒じゃないか。本当に国民に愛国心や誇りを持ってほしいと思うのであれば、「日の丸・君が代」を強制する前に、憲法の理想実現めざして努力するのが筋じゃないか・・・。
まことに格調の高い、堂々とした答弁ではありませんか。私は寧ろ、この様な答弁を堂々と述べる事が出来る曽我村長こそが真の愛国者であり、それを攻撃する石原・橋下やその他の保守改憲派こそよっぽど「反日」「非国民」ではないかと思いますね。(後略)
第5位
右翼系教科書のトンデモぶりを改めて思い知らされた
2015年06月03日 19時32分05秒 | バカウヨ・アホノミクス批判 B!25 イイネ!26
ひょうんな事から、大阪市教委が、市内のいくつかの図書館や区役所で、来年度に使用する学校教科書の展示会を開催中である事を知りました。開催期間は6月初めから7月中頃まで。開催場所など詳しい事は、「「つくる会」系教科書を子どもたちに渡さないために!」というブログの、次の記事を参照して下さい。
(中略)
早速私も、今日の公休日に、大阪市内の西長堀にある市立中央図書館に行って来ました。教科書展示コーナーは1階の受付横にあり、小・中・高の主要科目の教科書が開架棚に並んでいました。そこには、右翼団体「新しい歴史教科書をつくる会」(略称:つくる会)系出版社2社のうちの、育鵬(いくほう)社版はなく自由社版だけがあったので、自由社の「新版 中学社会 新しい歴史教科書」を手に取り、幕末の頃から現代の項目を中心に、ざっと目を通しました。
その自由社版教科書の感想ですが、余りの酷さに今更ながら驚きました。もうアホらしくて何も書く気が起らなかったぐらいです。(後略)
第6位
拡散:アベ政治を許さない!!7月18日(土)午後1時きっかりに同じポスターを全国一斉に掲げよう
2015年07月10日 21時31分20秒 | 戦争法・集団的自衛権NO! イイネ!35
以下、澤地久枝さんのHPより転載。
(中略)
アベ政治を許さない!!
7月18日(土)午後1時きっかり
同じポスターを全国一斉にかかげよう
(中略)
要するに、7月18日午後1時にみんなで一斉に、「アベ政治を許さない」というポスターを掲げる事で、
(1)普段は集会やデモに参加出来ない人でも、誰でも参加出来る形で意志表明する。
(2)自分自身の意志で掲げる事で、自分達自身の問題である事を明確にする。
(3)ひとりひとりの声は小さくても、それが集まれば大きな力になる事を示す。
(4)それによって、戦争法案の強行採決を阻止する事を目指す。
という事だと思います。
私は、当日は仕事で会社に出勤しますが、多分昼休みの時間帯になると思うので、何とか職場内で会社の目を盗んで掲げたいと思います。
第7位
人権不在の道徳教育なぞクソ食らえ
2014年02月25日 23時28分25秒 | 反改憲・戦争協力 イイネ!24
この4月から小中学校で道徳を正式な教科として教える事になったそうです。それまでも道徳の授業はありましたが、正式な教科として教えられていた訳ではありませんでした。だから正規の検定教科書もなく、「心のノート」という副読本を教科書代わりに使っていただけでした。その4月から使われる「私たちの道徳」という教科書の内容が文部科学省のHPでも公開されていますので、是非ご覧下さい。どれだけ下らない教科書かよく分かります。
もう建前論のオンパレードです。例えば、小学校低学年の最初の単元で、「早寝早起き、朝ごはん」という事が強調されています。確かに「早起きは三文の得」と言います。夜更かしするよりも朝早く起きる方が、頭もシャキッとするし勉強も仕事もはかどります。朝ごはんも欠かさず食べた方が良いに決まっています。でも、今の格差社会の日本では、そんな事が出来る家庭ばかりではないのです。
両親とも共働き、両親とも非正規雇用で、夫婦合わせても年収2~300万円行くか行かないかというカツカツの生活で、場合によっては母子家庭だったり、親が失業中だったり、生活保護受給者だったりで、学資も満足に払えない、学用品も満足に買えない親の子どもが、そんな生活なぞまともに送れる訳がないでしょうが。ひょっとしたら、両親の勤め先がブラック企業で、朝早くから夜遅くまで働かされていて、休日も出勤させられていたとしたらどうでしょう。下手すれば食事する時間すらなかったりする。「一体いつ寝てるの?」という状態の親子に対して、こんな建前論だけを振りかざされても、何の役にも立たないでしょうが。
本当に本心から「早寝早起き、朝ごはん」が大事だと思うのであれば、ブラック企業で酷使されている親やその子供を、更に追いつめるような、こんな虐めみたいな事なぞせずに、ブラック企業的な働き方をなくす事の方が、はるかに実効性があるのではないですか。それこそが真に道徳的な態度ではないでしょうか。(後略)
第8位
参考:赤木智弘「『丸山眞男』をひっぱたきたい」(抄)
2007年02月23日 10時45分02秒 | 反貧困・新自由主義 B!22 イイネ!1
「『丸山眞男』をひっぱたきたい」31歳フリーター。希望は、戦争。(赤木智弘)
(前略)
バブル崩壊以降に社会に出ざるを得なかった私たち世代(以下、ポストバブル世代)の多くは、これからも屈辱を味わいながら生きていく事になるだろう。一方、経済成長著しい時代に生きた世代(以下、経済成長世代)の多くは、我々にバブルの後始末を押付け、これからもぬくぬくと生きていくのだろう。なるほど、これが「平和な社会」か、と嫌みのひとつも言いたくなってくる。
(中略)
不況直後、「ワークシェアリング」などという言葉はあったが、いまだにそれが達成される兆しがないのは、誰も仕事を若者に譲らないし、譲らせようともしないからだ。若者に仕事を譲ろうとすれば、誰かの生活レベルを下げなければならないのだが、それは非常な困難を伴う。持ち家で仲良く暮らしている家族に、「家を売って下さい。離婚してください」とは言えないだろう。一方で最初からシングルでアパート暮らしの若者に、結婚して家を買えるだけの賃金を与えないことは非常に簡単だし、良心もさほど痛まない。だから社会はそれを許容する。
(中略)
若者にしてみれば、非難の対象はまさに左傾勢力が擁護する労働者だ。だから若者たちはネオリベ政府に「労働者の利権を奪い取って、おれたちに分けてくれ」と期待してしまうのだ。小泉前首相が「郵政職員26万人の既得権を守って、何の改革ができるか!」と叫んで若者の支持を集め、衆院選で圧勝したことは記憶に新しい。
確かに、右傾化する若者たちの行動と、彼らが得る利益は反しているように見える。たとえば一時期のホリエモンブームなどは、貧困層に属する若者たちが富裕層を支持するという、極めて矛盾に満ちたものだった。小泉政権は改革と称して格差拡大政策を推し進めたし、安倍政権もその路線を継ぐのは間違いない。それでも若者たちは、小泉・安倍政権に好意的だ。韓国、中国、北朝鮮といったアジア諸国を見下し、日本の軍国化を支持することによって、結果的にこのネオコン・ネオリべ政権を下支えしている。
(中略)
だが私は、若者たちの右傾化はけっして不可解なことではないと思う。極めて単純な話、日本が軍国化し、戦争が起き、たくさんの人が死ねば、日本は流動化する。多くの若者は、それを望んでいるように思う。(後略)
第9位
戦争を待望するワーキング・プア
2007年02月23日 01時57分36秒 | 反貧困・新自由主義 B!16
雑誌「論座」1月号に掲載された赤木智弘氏の論考『「丸山眞男」をひっぱたきたい』の内容が、ブログ界で話題になっていると言う。何でも、自分自身がワーキング・プア(以下、WPと略す)である事をダシにして、「若者WP切り捨ての上に立つ平和なんてウザイ、いっそのこと戦争でも起こってくれた方が自分たちはのし上がれる」なんて言説を、誌上で展開しているらしい。
そう聞き及び、当該雑誌が手に入らぬまま、氏の主宰する「深夜のシマネコBlog」その他のネット媒体を見ると、やはりそれらしき事が書かれている。何だ結局こいつは、自分自身がWPである事を免罪符に、被害妄想に囚われて、自分より下の弱者を貶めて日頃の鬱憤を晴らしているだけじゃないか。そういう今流行のネットウヨの一種だと思っていた。
そして今日、その当該論考の原文を初めて入手した。そして読んでみて、もっと根深い問題が提起されている事を知った。以下、当該論考の内容について考えてみた。(後略)
第10位
橋下の沖縄レイプ発言を許さない
2016年05月25日 23時35分49秒 | 辺野古・普天間・米軍再編
今日、夕方6時から7時まで、大阪・淀屋橋の米国総領事館前で、沖縄の米兵による女性暴行殺人事件に対する緊急抗議集会が行われ、私も飛び入りで参加してきました。
(中略)
前述したように、私がこの集会に飛び入り参加しようと決断したのは、下記の橋下「風俗活用」発言がきっかけです。
「(以前に)風俗の活用でも検討したらどうだ、と言ってやった。まあこれは言い過ぎたとして発言撤回したけど、やっぱり撤回しない方がよかったかも。きれいごとばかり言わず本気で解決策を考えろ!」
「朝日・毎日新聞をはじめとする自称人権派が米軍基地の存在を問題視している。ちょっと待て。日本人の殺人事件の比率と比較をしたのか。外国人だけと殊更批判するのであれば、自称人権派がいつも叫ぶ移民差別の流れになるぞ」(以上、地元紙・琉球新報の記事から引用)
橋下の事ですから、以前にも言った前段の「風俗活用」発言を公式には撤回した後も、本音では全然反省していないだろうなと思っていましたが、まさか事件発覚後にまた同じような事をツイッターでつぶやくとは思ってもみませんでした。しかも、それに留まらず、沖縄を軍事占領支配した米軍を少数派の移民にすり替え、加害者をまるで被害者であるかのように言い募る厚顔無恥まで、後段でさらけ出してしまっています。
米軍基地のない大阪では想像も出来ないでしょうが、沖縄では毎年のように米兵によるレイプ事件が起こっています。それが米軍占領時代も、沖縄が日本に復帰してからも、ずっと続いて来ました。その中にはもみ消された事件も多い。犯人が米軍基地の中に逃げ込めば、治外法権で日本の警察は手も足も出ないのだから。だから、日本人の犯罪発生率と比較する事自体がそもそも無意味。
このような米軍による事実上の植民地支配の下で、レイプや強盗殺人などの基地犯罪が、構造的・系統的に繰り返されてきたのです。差別されてきたのは一体どっちやねん?米兵ではなく沖縄県民でしょうが!それを、移民差別の問題にすり替え、加害者と被害者の関係を逆転させ、白を黒と言いくるめるような詭弁(きべん)がまず許せません。
そして、「風俗活用」についても、一見高給に釣られて自分から風俗嬢になる事を志望しているように見える女性も、実際は食い詰めた末に、他にまともな就職口がなく、今やデリヘルが「最貧困女子の駆け込み寺、福祉施設」と化してしまっている中では、もはや風俗嬢を選択する他ない現状を、一体どう捉えているのか?
本来なら、そんな事で苦しむ事がないように、貧困や格差問題に取り組むのが政治家の仕事ではないのか。それを、あろう事か、その植民地支配や貧困搾取の上にあぐらをかいて、「代わりに風俗嬢でも当てがって置けば良い」とは、一体何という言い草か。これでは、沖縄が丸ごと橋下にレイプされたようなものじゃないですか。こんな政治家を、演説がうまいとかイケメンだからという理由だけで、大阪の人間はよくも知事や市長にして来たものです。このままでは、大阪府民として沖縄の人々に顔向け出来ません。だから、せめてもの罪滅ぼしに、今日の集会に参加したのです。
以上が、自分のブログの中で、上位10人気にランキングした記事です。自分で言うのも何ですが、昔は「硬派」な記事を一杯書いてきたのですね~。
その一方で、こんな「軟派」な記事も書いています。何の変哲もない地元心霊スポットの探索記事であるにもかかわらず、ランキング順位こそ低いものの、書いた後も数年間に渡ってアクセス数上位を保ち続けた記事です。
番外編
旧生駒トンネルにまつわる怪談話
2007年09月01日 01時19分46秒 | 身辺雑記・ちょいまじ鉄ネタ イイネ!6
●夏の最後は心霊スポット散策で締めくくり
今日の休みは、心霊スポットとしても有名な旧生駒トンネルを散策してきました。心霊スポットの探索を思い立ったキッカケは、ブログ更新の合間にホンの息抜きで見ていたオカルト・サイトのインターネットです。それで暑気払いを兼ねて、近場でそんなに金もかからず、尚且つ新アフガン板の作風にもマッチした所をという事で選んだのが、この旧生駒トンネル。以前見た映画「パッチギ」第一作に、主人公の日本人高校生が在日の母親から「生駒トンネル誰が掘ったか知っているか!」と言われた場面があったのも思い起こしながら、訪ねる事にしました。(後略)
以上で、この10年間の記事から代表的な物(と自分で勝手に判断した物)を紹介しました。これ以外にも、職場のレポートや自分の日常生活に関する記事もあるのですが、そこまで書いていると、字数が余りにも膨大になるので、今回は割愛します。
我ながら10年間もよく続いたなと思います。それが文章力・表現力の上達となって結実し、プレゼン表彰やサブリーダーへの昇格という形で、仕事にも反映されるようになりました。
その一方で、10年前はイラク反戦や北朝鮮問題など、何だかんだ言ってもまだ自分の生活には直接関係ない事を話題にしていたのが、今や改憲や格差問題、親の介護など、自分に直接関わって来る問題を話題にしなければならなくなった所に、切迫感をひしひしと感じる様になりました。
次の10年後には、自分は一体どうなっているのだろうか?もうブログも自由に書けなくなっているのではないか?それどころか、ひょっとしたら、もうその頃には自分は生きていないのではないか?マジでそう感じるようになりました。そんな事にならないように、これからも出来る限りブログを更新して行こうと思っています。今後とも宜しくお願い申し上げます。
(巻頭言)
ブログ開設宣言 2006年08月31日 23時03分08秒 | 当ブログと私の生い立ち
(前略)
911テロと北朝鮮・拉致問題によって、日本も世界も変わりました。
「テロとの戦い」という事で、アメリカは一方的にアフガニスタンやイラクに攻め込み、民間軍事会社を使って多数の市民を令状もなしに拘束・虐待しています。
日本でも、「北朝鮮のテロと戦う」という口実の下で、改憲・有事法制や海外派兵が声高に唱えられ、「過去の戦争・植民地支配は正しかった」「日の丸・君が代を尊重するのは当たり前」という風潮が広まっています。
その右傾化の風潮の陰で、労働者の権利は切り縮められ、正社員は派遣・請負などのアウトソーシングに置き換えられ、失業・過労死・自殺が増えています。弱肉強食の格差社会の下で、「失業者はイラクへ行け」で最後には徴兵制など、真っ平ゴメンです。
その一方、北朝鮮では、金正日体制の下で人権侵害や食糧飢餓が広まり、多くの人々が中国・韓国に脱北を図っています。中国でも、「世界の工場」の美名の下で、低賃金労働者が外資系の「スウェット・ショップ」でこき使われています。
拉致問題にもイラク戦争やリストラ問題にも心を寄せる事の出来る感性を磨く事、日本・北朝鮮・中国・アフガン・イラク民衆の、「どれかを生かすために他方を切り捨てる」のではなく、共に人権を享受出来る道を探る事こそが、今求められているのではないでしょうか。
アフガン・イラク戦争も金正日もNO!
搾取・抑圧のない世界を目指して、万国のプレカリアート団結せよ!
アフガン・イラク戦争や米国の一国覇権主義に反対し、北朝鮮や中国の人権抑圧を終わらせ、『平和・民主・人権の東北アジア』を実現するにはどうすれば良いか、一緒に考えていきたい―これが、当ブログが追求しているテーマです。(後略)
(人気記事トップ10)
第1位
反原連のネトウヨ・封建オヤジ体質
2012年08月25日 07時10分34秒 | 福島原発震災・脱原発 B!5 イイネ!89
反原連(首都圏反原発連合)が毎週金曜日に首相官邸前で行ってきた反原発デモ。大飯原発再稼働反対に的を絞った素人同然のデモが、当初の数百人から今や十数万人を集めるまでに成長し、とうとう野田首相と会見を行うまでになった。その一方で、日の丸を黙認しながら労働組合の旗は下せと言ったり、デモ参加者から逮捕者が出ても選り好みしてまともに救援に取り組まなかったりなど、反原連幹部の恣意的な発言や行動も目につくようになった。
(中略)
そんな折り、「週刊ポスト」8月31日号に反原連幹部の一人Misao Redwolf(ミサオ・レッドウルフ)氏の単独インタビュー記事が載った。自由報道協会代表の上杉隆氏によるインタビュー記事だが、その内容を見て驚いた。記事の中で展開されているミサオ氏の価値観が、まるでネトウヨや橋下・石原のそれと瓜二つだったからだ。主張こそ、前者の反(脱)原発に対して後者は新自由主義者や右翼で原発・核武装にも賛成(容認)と違うものの、その論理展開の仕方が余りにも似通っている事に今更ながら呆然とした。以下、記事の中から幾つか特徴的な箇所を抜き書きする。文中の「上」が上杉隆氏、「M」がミサオ氏の発言である。(後略)
第2位
高野山を再び戦争の基地にするな!
2014年09月11日 06時07分24秒 反ヘイト・ネオナチ B!2 イイネ!69
安倍が祝辞を送ったA級戦犯の慰霊碑が高野山の奥の院にあると聞き、先日の公休日に早速行楽がてら見て来ました。
まずは、2014年8月27日付朝日新聞の関連記事「首相、A級戦犯ら法要に哀悼メッセージ「祖国の礎に」」から引用します。
(中略)
その戦犯慰霊碑(昭和殉難者法務死追悼碑)が上記の写真です。高野山奥の院の中ほどにある「英霊殿」という施設の隣にあります。通常の参拝路入口「一の橋」よりも終点の「奥の院前」バス停で降りて裏参道から入る方が近道です。
慰霊碑には建立の由来なども書かれているのですが、昔の文章で今の私には一体何が書いてあるか理解できないので、前述「追悼碑を守る会」のホームページに載っていた2004(平成16)年の式典挨拶から、その由来について言及された部分を次に引用します。
(中略)
この挨拶の内容を要約すると、おおよそ次のようになるのではないでしょうか。
「ここに眠る英霊たちは、祖国を守る一心で自らの命を投げ打ったのに、戦争に負けたとたんに、一方的に戦争犯罪人にされ、濡れ衣の罪を着せられて殺された。でも、その尊い犠牲のおかげで、アジア諸国は欧米の植民地支配から解放され、戦後日本も経済大国としてよみがえる事が出来たのだ。皆も、この英霊のおかげで今あるのだから、ずっとこの英霊たちを弔わなければならない」と。
でも、おかしいとは思いませんか?そんなに「アジアを欧米の植民地支配から解放した」と言うなら、何故、その前に、日本の植民地だった台湾や朝鮮の独立を認めなかったのですか?何故、「日本は植民地統治で良い事もした」とか、「当時アジアを植民地支配していたのは日本だけではなかった」とか、言い訳ばかりするのですか?言い訳なぞせずに、「まずは隗(かい)より始めよ」で、自分から解放の模範を示せば良かったのではありませんか。なのに「日本は良い事もした」「当時は他国も植民地支配していたではないか」とか。こんな物は「他にも強盗(侵略や植民地支配)している奴が一杯いるのに俺もして何が悪い」という「居直り強盗」の屁理屈でしかない。(後略)
第3位
夏!脱原発 !! ゲバラと君が代 !!! サウンドデモ参加報告
2011年08月01日 07時05分08秒 | 福島原発震災・脱原発 B!30 イイネ!63
先日告知していた上記7月31日大阪の脱原発集会・デモに行って来た。「ナツダツゲンパツ」と銘打ったこの企画は、「せっかくの夏なのに、海も山も食べ物・飲み物も放射能に汚染されてしまって、何処にも行けねえ・何も食えねえ!」「このまま黙っていていいのか!個人でも何か出来る事はあるだろう!」とのノリで、個人でも気軽に参加できるカーニバル形式の、歌と踊りの集会・サウンドデモとして取り組まれたものだ。
(中略)
いよいよゴールの難波に入る手前で一悶着あった。街宣トラックの音楽が、いつの間にかロック調から河内音頭に変わったと思ったら、今度はやにわに「君が代」を流し始めた。シュプレヒコールも、今までの「原発やめろ、東電は嘘をつくな」から、「私たちは右でも左でもない只の普通の市民です」「右の人も左の人も反原発の人は是非デモに参加を」「君が代を(強制ではなく)普通に歌わせろ」「私たちはこの国が好きなんだ」というものに代わっていた。それに反発したデモ参加者の一人が主催者に食ってかかっていたのだ。
私はその場面を見て複雑な気持ちになった。デモ主催者の言いたい事も分かる。一旦原発で大事故が起これば国民全員が被曝してしまう。そうなれば右も左も、原発推進派も反対派もないだろう。国を愛するという事は、何も時の権力や体制に媚びへつらう事ではない。寧ろ愛するが故に反体制の立場に立つ事だってある筈だ。恐らくそう言いたいのだろう。
でも、ちょっと待って欲しい。これが政治とは全く無関係のワールドカップの応援なら、私は何も言わない。でも、仮にも脱拝金(それはアンチ弱肉強食という事で脱資本主義・反帝国主義にも繋がる)や戦争反対、路上解放(表現の自由)を掲げてデモしているのだろう。そのデモが、実際に戦前の日本で、「蟹工船」「女工哀史」の搾取に支えられ、台湾・朝鮮・中国侵略の精神的支柱となり、戦争反対の声もパーマネントの自由も押し潰し、天皇の為に死ぬ事を特攻隊員に求め、彼らから生きる権利まで奪った「君が代」を、無批判に賛美して良いのか。デモ主催者・参加者には在日三世や台湾のカップルもいた訳だろう。その人たちが「君が代」を聞かされてどう思うか、デモ主催者は考えなかったのだろうか。(後略)
第4位
曽我村長こそ真の愛国者 エセ愛国のクズ橋下こそが非国民
2012年06月17日 20時24分12秒 | 反ハシズム・弱い者虐め イイネ!41
長野県の伊那谷に中川村という人口5千人余りの村があります。今年2月に村ぐるみで反TPPデモに取り組み、ネットでも話題になった所です。そこの村長、曽我さんという方ですが、この6月に村議会で、「国旗掲揚の際に何故礼をしないのか」と質問されて、こう答弁したそうです。
(中略)
せっかく今の憲法で平和や人権の理想を掲げながら、現実にはそれを踏みにじるような政治ばかり行われてきた為に、せっかくの理想も画餅に終わってしまっている。そのくせ、自分たちの不作為を棚に上げて、国民にばかり愛国心や誇りを持てと「日の丸・君が代」を強制してくる。
これでは本末転倒じゃないか。本当に国民に愛国心や誇りを持ってほしいと思うのであれば、「日の丸・君が代」を強制する前に、憲法の理想実現めざして努力するのが筋じゃないか・・・。
まことに格調の高い、堂々とした答弁ではありませんか。私は寧ろ、この様な答弁を堂々と述べる事が出来る曽我村長こそが真の愛国者であり、それを攻撃する石原・橋下やその他の保守改憲派こそよっぽど「反日」「非国民」ではないかと思いますね。(後略)
第5位
右翼系教科書のトンデモぶりを改めて思い知らされた
2015年06月03日 19時32分05秒 | バカウヨ・アホノミクス批判 B!25 イイネ!26
ひょうんな事から、大阪市教委が、市内のいくつかの図書館や区役所で、来年度に使用する学校教科書の展示会を開催中である事を知りました。開催期間は6月初めから7月中頃まで。開催場所など詳しい事は、「「つくる会」系教科書を子どもたちに渡さないために!」というブログの、次の記事を参照して下さい。
(中略)
早速私も、今日の公休日に、大阪市内の西長堀にある市立中央図書館に行って来ました。教科書展示コーナーは1階の受付横にあり、小・中・高の主要科目の教科書が開架棚に並んでいました。そこには、右翼団体「新しい歴史教科書をつくる会」(略称:つくる会)系出版社2社のうちの、育鵬(いくほう)社版はなく自由社版だけがあったので、自由社の「新版 中学社会 新しい歴史教科書」を手に取り、幕末の頃から現代の項目を中心に、ざっと目を通しました。
その自由社版教科書の感想ですが、余りの酷さに今更ながら驚きました。もうアホらしくて何も書く気が起らなかったぐらいです。(後略)
第6位
拡散:アベ政治を許さない!!7月18日(土)午後1時きっかりに同じポスターを全国一斉に掲げよう
2015年07月10日 21時31分20秒 | 戦争法・集団的自衛権NO! イイネ!35
以下、澤地久枝さんのHPより転載。
(中略)
アベ政治を許さない!!
7月18日(土)午後1時きっかり
同じポスターを全国一斉にかかげよう
(中略)
要するに、7月18日午後1時にみんなで一斉に、「アベ政治を許さない」というポスターを掲げる事で、
(1)普段は集会やデモに参加出来ない人でも、誰でも参加出来る形で意志表明する。
(2)自分自身の意志で掲げる事で、自分達自身の問題である事を明確にする。
(3)ひとりひとりの声は小さくても、それが集まれば大きな力になる事を示す。
(4)それによって、戦争法案の強行採決を阻止する事を目指す。
という事だと思います。
私は、当日は仕事で会社に出勤しますが、多分昼休みの時間帯になると思うので、何とか職場内で会社の目を盗んで掲げたいと思います。
第7位
人権不在の道徳教育なぞクソ食らえ
2014年02月25日 23時28分25秒 | 反改憲・戦争協力 イイネ!24
この4月から小中学校で道徳を正式な教科として教える事になったそうです。それまでも道徳の授業はありましたが、正式な教科として教えられていた訳ではありませんでした。だから正規の検定教科書もなく、「心のノート」という副読本を教科書代わりに使っていただけでした。その4月から使われる「私たちの道徳」という教科書の内容が文部科学省のHPでも公開されていますので、是非ご覧下さい。どれだけ下らない教科書かよく分かります。
もう建前論のオンパレードです。例えば、小学校低学年の最初の単元で、「早寝早起き、朝ごはん」という事が強調されています。確かに「早起きは三文の得」と言います。夜更かしするよりも朝早く起きる方が、頭もシャキッとするし勉強も仕事もはかどります。朝ごはんも欠かさず食べた方が良いに決まっています。でも、今の格差社会の日本では、そんな事が出来る家庭ばかりではないのです。
両親とも共働き、両親とも非正規雇用で、夫婦合わせても年収2~300万円行くか行かないかというカツカツの生活で、場合によっては母子家庭だったり、親が失業中だったり、生活保護受給者だったりで、学資も満足に払えない、学用品も満足に買えない親の子どもが、そんな生活なぞまともに送れる訳がないでしょうが。ひょっとしたら、両親の勤め先がブラック企業で、朝早くから夜遅くまで働かされていて、休日も出勤させられていたとしたらどうでしょう。下手すれば食事する時間すらなかったりする。「一体いつ寝てるの?」という状態の親子に対して、こんな建前論だけを振りかざされても、何の役にも立たないでしょうが。
本当に本心から「早寝早起き、朝ごはん」が大事だと思うのであれば、ブラック企業で酷使されている親やその子供を、更に追いつめるような、こんな虐めみたいな事なぞせずに、ブラック企業的な働き方をなくす事の方が、はるかに実効性があるのではないですか。それこそが真に道徳的な態度ではないでしょうか。(後略)
第8位
参考:赤木智弘「『丸山眞男』をひっぱたきたい」(抄)
2007年02月23日 10時45分02秒 | 反貧困・新自由主義 B!22 イイネ!1
「『丸山眞男』をひっぱたきたい」31歳フリーター。希望は、戦争。(赤木智弘)
(前略)
バブル崩壊以降に社会に出ざるを得なかった私たち世代(以下、ポストバブル世代)の多くは、これからも屈辱を味わいながら生きていく事になるだろう。一方、経済成長著しい時代に生きた世代(以下、経済成長世代)の多くは、我々にバブルの後始末を押付け、これからもぬくぬくと生きていくのだろう。なるほど、これが「平和な社会」か、と嫌みのひとつも言いたくなってくる。
(中略)
不況直後、「ワークシェアリング」などという言葉はあったが、いまだにそれが達成される兆しがないのは、誰も仕事を若者に譲らないし、譲らせようともしないからだ。若者に仕事を譲ろうとすれば、誰かの生活レベルを下げなければならないのだが、それは非常な困難を伴う。持ち家で仲良く暮らしている家族に、「家を売って下さい。離婚してください」とは言えないだろう。一方で最初からシングルでアパート暮らしの若者に、結婚して家を買えるだけの賃金を与えないことは非常に簡単だし、良心もさほど痛まない。だから社会はそれを許容する。
(中略)
若者にしてみれば、非難の対象はまさに左傾勢力が擁護する労働者だ。だから若者たちはネオリベ政府に「労働者の利権を奪い取って、おれたちに分けてくれ」と期待してしまうのだ。小泉前首相が「郵政職員26万人の既得権を守って、何の改革ができるか!」と叫んで若者の支持を集め、衆院選で圧勝したことは記憶に新しい。
確かに、右傾化する若者たちの行動と、彼らが得る利益は反しているように見える。たとえば一時期のホリエモンブームなどは、貧困層に属する若者たちが富裕層を支持するという、極めて矛盾に満ちたものだった。小泉政権は改革と称して格差拡大政策を推し進めたし、安倍政権もその路線を継ぐのは間違いない。それでも若者たちは、小泉・安倍政権に好意的だ。韓国、中国、北朝鮮といったアジア諸国を見下し、日本の軍国化を支持することによって、結果的にこのネオコン・ネオリべ政権を下支えしている。
(中略)
だが私は、若者たちの右傾化はけっして不可解なことではないと思う。極めて単純な話、日本が軍国化し、戦争が起き、たくさんの人が死ねば、日本は流動化する。多くの若者は、それを望んでいるように思う。(後略)
第9位
戦争を待望するワーキング・プア
2007年02月23日 01時57分36秒 | 反貧困・新自由主義 B!16
雑誌「論座」1月号に掲載された赤木智弘氏の論考『「丸山眞男」をひっぱたきたい』の内容が、ブログ界で話題になっていると言う。何でも、自分自身がワーキング・プア(以下、WPと略す)である事をダシにして、「若者WP切り捨ての上に立つ平和なんてウザイ、いっそのこと戦争でも起こってくれた方が自分たちはのし上がれる」なんて言説を、誌上で展開しているらしい。
そう聞き及び、当該雑誌が手に入らぬまま、氏の主宰する「深夜のシマネコBlog」その他のネット媒体を見ると、やはりそれらしき事が書かれている。何だ結局こいつは、自分自身がWPである事を免罪符に、被害妄想に囚われて、自分より下の弱者を貶めて日頃の鬱憤を晴らしているだけじゃないか。そういう今流行のネットウヨの一種だと思っていた。
そして今日、その当該論考の原文を初めて入手した。そして読んでみて、もっと根深い問題が提起されている事を知った。以下、当該論考の内容について考えてみた。(後略)
第10位
橋下の沖縄レイプ発言を許さない
2016年05月25日 23時35分49秒 | 辺野古・普天間・米軍再編
今日、夕方6時から7時まで、大阪・淀屋橋の米国総領事館前で、沖縄の米兵による女性暴行殺人事件に対する緊急抗議集会が行われ、私も飛び入りで参加してきました。
(中略)
前述したように、私がこの集会に飛び入り参加しようと決断したのは、下記の橋下「風俗活用」発言がきっかけです。
「(以前に)風俗の活用でも検討したらどうだ、と言ってやった。まあこれは言い過ぎたとして発言撤回したけど、やっぱり撤回しない方がよかったかも。きれいごとばかり言わず本気で解決策を考えろ!」
「朝日・毎日新聞をはじめとする自称人権派が米軍基地の存在を問題視している。ちょっと待て。日本人の殺人事件の比率と比較をしたのか。外国人だけと殊更批判するのであれば、自称人権派がいつも叫ぶ移民差別の流れになるぞ」(以上、地元紙・琉球新報の記事から引用)
橋下の事ですから、以前にも言った前段の「風俗活用」発言を公式には撤回した後も、本音では全然反省していないだろうなと思っていましたが、まさか事件発覚後にまた同じような事をツイッターでつぶやくとは思ってもみませんでした。しかも、それに留まらず、沖縄を軍事占領支配した米軍を少数派の移民にすり替え、加害者をまるで被害者であるかのように言い募る厚顔無恥まで、後段でさらけ出してしまっています。
米軍基地のない大阪では想像も出来ないでしょうが、沖縄では毎年のように米兵によるレイプ事件が起こっています。それが米軍占領時代も、沖縄が日本に復帰してからも、ずっと続いて来ました。その中にはもみ消された事件も多い。犯人が米軍基地の中に逃げ込めば、治外法権で日本の警察は手も足も出ないのだから。だから、日本人の犯罪発生率と比較する事自体がそもそも無意味。
このような米軍による事実上の植民地支配の下で、レイプや強盗殺人などの基地犯罪が、構造的・系統的に繰り返されてきたのです。差別されてきたのは一体どっちやねん?米兵ではなく沖縄県民でしょうが!それを、移民差別の問題にすり替え、加害者と被害者の関係を逆転させ、白を黒と言いくるめるような詭弁(きべん)がまず許せません。
そして、「風俗活用」についても、一見高給に釣られて自分から風俗嬢になる事を志望しているように見える女性も、実際は食い詰めた末に、他にまともな就職口がなく、今やデリヘルが「最貧困女子の駆け込み寺、福祉施設」と化してしまっている中では、もはや風俗嬢を選択する他ない現状を、一体どう捉えているのか?
本来なら、そんな事で苦しむ事がないように、貧困や格差問題に取り組むのが政治家の仕事ではないのか。それを、あろう事か、その植民地支配や貧困搾取の上にあぐらをかいて、「代わりに風俗嬢でも当てがって置けば良い」とは、一体何という言い草か。これでは、沖縄が丸ごと橋下にレイプされたようなものじゃないですか。こんな政治家を、演説がうまいとかイケメンだからという理由だけで、大阪の人間はよくも知事や市長にして来たものです。このままでは、大阪府民として沖縄の人々に顔向け出来ません。だから、せめてもの罪滅ぼしに、今日の集会に参加したのです。
以上が、自分のブログの中で、上位10人気にランキングした記事です。自分で言うのも何ですが、昔は「硬派」な記事を一杯書いてきたのですね~。
その一方で、こんな「軟派」な記事も書いています。何の変哲もない地元心霊スポットの探索記事であるにもかかわらず、ランキング順位こそ低いものの、書いた後も数年間に渡ってアクセス数上位を保ち続けた記事です。
番外編
旧生駒トンネルにまつわる怪談話
2007年09月01日 01時19分46秒 | 身辺雑記・ちょいまじ鉄ネタ イイネ!6
●夏の最後は心霊スポット散策で締めくくり
今日の休みは、心霊スポットとしても有名な旧生駒トンネルを散策してきました。心霊スポットの探索を思い立ったキッカケは、ブログ更新の合間にホンの息抜きで見ていたオカルト・サイトのインターネットです。それで暑気払いを兼ねて、近場でそんなに金もかからず、尚且つ新アフガン板の作風にもマッチした所をという事で選んだのが、この旧生駒トンネル。以前見た映画「パッチギ」第一作に、主人公の日本人高校生が在日の母親から「生駒トンネル誰が掘ったか知っているか!」と言われた場面があったのも思い起こしながら、訪ねる事にしました。(後略)
以上で、この10年間の記事から代表的な物(と自分で勝手に判断した物)を紹介しました。これ以外にも、職場のレポートや自分の日常生活に関する記事もあるのですが、そこまで書いていると、字数が余りにも膨大になるので、今回は割愛します。
我ながら10年間もよく続いたなと思います。それが文章力・表現力の上達となって結実し、プレゼン表彰やサブリーダーへの昇格という形で、仕事にも反映されるようになりました。
その一方で、10年前はイラク反戦や北朝鮮問題など、何だかんだ言ってもまだ自分の生活には直接関係ない事を話題にしていたのが、今や改憲や格差問題、親の介護など、自分に直接関わって来る問題を話題にしなければならなくなった所に、切迫感をひしひしと感じる様になりました。
次の10年後には、自分は一体どうなっているのだろうか?もうブログも自由に書けなくなっているのではないか?それどころか、ひょっとしたら、もうその頃には自分は生きていないのではないか?マジでそう感じるようになりました。そんな事にならないように、これからも出来る限りブログを更新して行こうと思っています。今後とも宜しくお願い申し上げます。