泥 憲和(どろ のりかず)
6月30日 21:56 · 編集済み
街頭にて
突然飛び入りでマイクを貸してもらいました。集団的自衛権に反対なので、その話をします。私は元自衛官で、防空ミサイル部隊に所属していました。日本に攻めて来る戦闘機を叩き落とすのが任務でした。
いま、尖閣の問題とか、北朝鮮のミサイル問題とか、不安じゃないですか。でも、そういったものには、自衛隊がしっかりと対処します。自衛官は命をかけて国民をしっかり守ります。そこは、安心してください。
いま私が反対している集団的自衛権とは、そういうものではありません。日本を守る話ではないんです。売られた喧嘩に正当防衛で対抗するというものではないんです。売られてもいない他人の喧嘩に、こっちから飛び込んでいこうというんです。それが集団的自衛権なんです。なんでそんなことに自衛隊が使われなければならないんですか。縁もゆかりもない国に行って、恨みもない人たちを殺してこい、安倍さんはこのように自衛官に言うわけです。君たち自衛官も殺されて来いというのです。冗談ではありません。自分は戦争に行かないくせに、安倍さんになんでそんなこと言われなあかんのですか。なんでそんな汚れ仕事を自衛隊が引き受けなければならないんですか。自衛隊の仕事は日本を守ることですよ。見も知らぬ国に行って殺し殺されるのが仕事なわけないじゃないですか。
みなさん、集団的自衛権は他人の喧嘩を買いに行くことです。他人の喧嘩を買いに行ったら、逆恨みされますよね。当然ですよ。だから、アメリカと一緒に戦争した国は、かたっぱしからテロに遭ってるじゃないですか。イギリスも、スペインも、ドイツも、フランスも、みんなテロ事件が起きて市民が何人も殺害されてるじゃないですか。
みなさん、軍隊はテロを防げないんです。世界最強の米軍が、テロを防げないんですよ。自衛隊が海外の戦争に参加して、日本がテロに狙われたらどうしますか。みゆき通りで爆弾テロがおきたらどうします。自衛隊はテロから市民を守れないんです。テロの被害を受けて、その時になって、自衛隊が戦争に行ってるからだと逆恨みされたんではたまりませんよ。だから私は集団的自衛権には絶対に反対なんです。
安部総理はね、外国で戦争が起きて、避難してくる日本人を乗せたアメリカ軍の船を自衛隊が守らなければならないのに、いまはそれができないからおかしいといいました。みなさん、これ、まったくのデタラメですからね。日本人を米軍が守って避難させるなんてことは、絶対にありません。そのことは、アメリカ国防省のホームページにちゃんと書いてあります。アメリカ市民でさえ、軍隊に余力があるときだけ救助すると書いてますよ。
ベトナム戦争の時、米軍は自分だけさっさと逃げ出しました。米軍も、どこの国の軍隊も、いざとなったら友軍でさえ見捨てますよ。自分の命の方が大事、当たり前じゃないですか。そのとき、逃げられなかった外国の軍隊がありました。どうしたと思いますか。軍隊が、赤十字に守られて脱出したんです。そういうものなんですよ、戦争というのは。
安倍さんは実際の戦争のことなんかまったくわかってません。絵空事を唱えて、自衛官に戦争に行って来いというんです。自衛隊はたまりませんよ、こんなの。
みなさん、自衛隊はね、強力な武器を持ってて、それを使う訓練を毎日やっています。一発撃ったら人がこなごなになって吹き飛んでしまう、そういうものすごい武器を持った組織なんです。だから、自衛隊は慎重に慎重を期して使って欲しいんです。私は自衛隊で、「兵は凶器である」と習いました。使い方を間違ったら、取り返しがつきません。ろくすっぽ議論もしないで、しても嘘とごまかしで、国会を乗り切ることはできるでしょう。でもね、戦場は国会とは違うんです。命のやり取りをする場所なんです。そのことを、どうか真剣に、真剣に考えてください。
みなさん、閣議決定で集団的自衛権を認めてもですよ、この国の主人公は内閣と違いますよ。国民ですよ。みなさんですよ。憲法をねじ曲げる権限が、たかが内閣にあるはずないじゃないですか。安倍さんは第一回目の時、病気で辞めましたよね。体調不良や病気という個人のアクシデントでつぶれるのが内閣ですよ。そんなところで勝手に決めたら日本の国がガラリと変わる、そんなことできません。
これからが正念場です。だから一緒に考えてください。一緒に反対してください。選挙の時は、集団的自衛権に反対している政党に投票してください。まだまだ勝負はこれからです。戦後69年も続いた平和を、崩されてたまるもんですか。しっかりと考えてくださいね。ありがとうございました。
https://www.facebook.com/norikadzu.doro/posts/331946086956229
※泥 憲和さんについて
ネットでの情報では、兵庫県在住の元自衛官とある。陸上自衛隊では青森県の部隊に所属。退官後はライターとして執筆活動に従事。そのかたわら、「男組」というグループの一員として、「朝鮮人殺せ」と街頭で喚き散らす差別者集団「在特会(在日特権を許さない市民の会)」を包囲する活動にも参加。現在、悪性リンパ腫を患い闘病中。上記の文章は、その闘病の合間をぬって、6月30日(7月1日との説も)に神戸・三宮の街頭で行った演説を、フェイスブックのご自身のアカウント(上記アドレス)に文字起こしで投稿したものらしい。
※これは自衛隊員だけの問題ではありません。あなた方自身の問題でもあるのです。
もし、この演説の内容が本当なら、自衛隊への入隊希望者は確実に減ります。何故、見も知らぬ外国で、わざわざ他人の恨みを買ってまで殺されなければならないのか。今でも少子化の影響や、アベノミクスによる一時的な人手不足で、若者の確保が難しくなっているのに。
そうすると政府は、前回の記事でも書いたように、最初は奨学金などを餌に、貧しい若者を集中的に狙い撃ちして、自衛隊への勧誘を進める様になるでしょう。現に米国ではそのようにして軍隊への募集活動が行われ、高校などで問題になっています。日本でも、今年高校卒業予定の若者に、地元の自衛隊地方協力本部から勧誘のチラシが軒並み郵送されてきたと、今、大騒ぎになっています。
それでも人が集まらなければ、行き着く先はもう徴兵制しかないじゃないですか。官邸ホームページではその事を躍起になって否定していますが、現に自民党の石破幹事長などは、「憲法改正して軍法会議を設置し、出動命令に従わなければ死刑にする事もあり得る」と、既にテレビの討論番組で言っています。それでもあなたは集団的自衛権の行使や憲法改正を支持しますか?今の安倍政権・自民党を支持しますか?いくら選挙に棄権しても、反対の意思表示をしなければ容認しているのと同じですよ。
(参考記事)
・集団的自衛権 閣議決定の日 自衛隊から手紙 高3驚く(東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014070402000110.html
・自民の石破幹事長、「死刑」「懲役300年」の「軍法会議」設置を力説(You Tube)
https://www.youtube.com/watch?v=mZDhCf0TfC0
・日本が「死の商人」にー安倍政権、武器輸出三原則撤廃を目指す(フリージャーナリスト志葉玲さんのブログ記事)
http://bylines.news.yahoo.co.jp/shivarei/20130723-00026687/
6月30日 21:56 · 編集済み
街頭にて
突然飛び入りでマイクを貸してもらいました。集団的自衛権に反対なので、その話をします。私は元自衛官で、防空ミサイル部隊に所属していました。日本に攻めて来る戦闘機を叩き落とすのが任務でした。
いま、尖閣の問題とか、北朝鮮のミサイル問題とか、不安じゃないですか。でも、そういったものには、自衛隊がしっかりと対処します。自衛官は命をかけて国民をしっかり守ります。そこは、安心してください。
いま私が反対している集団的自衛権とは、そういうものではありません。日本を守る話ではないんです。売られた喧嘩に正当防衛で対抗するというものではないんです。売られてもいない他人の喧嘩に、こっちから飛び込んでいこうというんです。それが集団的自衛権なんです。なんでそんなことに自衛隊が使われなければならないんですか。縁もゆかりもない国に行って、恨みもない人たちを殺してこい、安倍さんはこのように自衛官に言うわけです。君たち自衛官も殺されて来いというのです。冗談ではありません。自分は戦争に行かないくせに、安倍さんになんでそんなこと言われなあかんのですか。なんでそんな汚れ仕事を自衛隊が引き受けなければならないんですか。自衛隊の仕事は日本を守ることですよ。見も知らぬ国に行って殺し殺されるのが仕事なわけないじゃないですか。
みなさん、集団的自衛権は他人の喧嘩を買いに行くことです。他人の喧嘩を買いに行ったら、逆恨みされますよね。当然ですよ。だから、アメリカと一緒に戦争した国は、かたっぱしからテロに遭ってるじゃないですか。イギリスも、スペインも、ドイツも、フランスも、みんなテロ事件が起きて市民が何人も殺害されてるじゃないですか。
みなさん、軍隊はテロを防げないんです。世界最強の米軍が、テロを防げないんですよ。自衛隊が海外の戦争に参加して、日本がテロに狙われたらどうしますか。みゆき通りで爆弾テロがおきたらどうします。自衛隊はテロから市民を守れないんです。テロの被害を受けて、その時になって、自衛隊が戦争に行ってるからだと逆恨みされたんではたまりませんよ。だから私は集団的自衛権には絶対に反対なんです。
安部総理はね、外国で戦争が起きて、避難してくる日本人を乗せたアメリカ軍の船を自衛隊が守らなければならないのに、いまはそれができないからおかしいといいました。みなさん、これ、まったくのデタラメですからね。日本人を米軍が守って避難させるなんてことは、絶対にありません。そのことは、アメリカ国防省のホームページにちゃんと書いてあります。アメリカ市民でさえ、軍隊に余力があるときだけ救助すると書いてますよ。
ベトナム戦争の時、米軍は自分だけさっさと逃げ出しました。米軍も、どこの国の軍隊も、いざとなったら友軍でさえ見捨てますよ。自分の命の方が大事、当たり前じゃないですか。そのとき、逃げられなかった外国の軍隊がありました。どうしたと思いますか。軍隊が、赤十字に守られて脱出したんです。そういうものなんですよ、戦争というのは。
安倍さんは実際の戦争のことなんかまったくわかってません。絵空事を唱えて、自衛官に戦争に行って来いというんです。自衛隊はたまりませんよ、こんなの。
みなさん、自衛隊はね、強力な武器を持ってて、それを使う訓練を毎日やっています。一発撃ったら人がこなごなになって吹き飛んでしまう、そういうものすごい武器を持った組織なんです。だから、自衛隊は慎重に慎重を期して使って欲しいんです。私は自衛隊で、「兵は凶器である」と習いました。使い方を間違ったら、取り返しがつきません。ろくすっぽ議論もしないで、しても嘘とごまかしで、国会を乗り切ることはできるでしょう。でもね、戦場は国会とは違うんです。命のやり取りをする場所なんです。そのことを、どうか真剣に、真剣に考えてください。
みなさん、閣議決定で集団的自衛権を認めてもですよ、この国の主人公は内閣と違いますよ。国民ですよ。みなさんですよ。憲法をねじ曲げる権限が、たかが内閣にあるはずないじゃないですか。安倍さんは第一回目の時、病気で辞めましたよね。体調不良や病気という個人のアクシデントでつぶれるのが内閣ですよ。そんなところで勝手に決めたら日本の国がガラリと変わる、そんなことできません。
これからが正念場です。だから一緒に考えてください。一緒に反対してください。選挙の時は、集団的自衛権に反対している政党に投票してください。まだまだ勝負はこれからです。戦後69年も続いた平和を、崩されてたまるもんですか。しっかりと考えてくださいね。ありがとうございました。
https://www.facebook.com/norikadzu.doro/posts/331946086956229
※泥 憲和さんについて
ネットでの情報では、兵庫県在住の元自衛官とある。陸上自衛隊では青森県の部隊に所属。退官後はライターとして執筆活動に従事。そのかたわら、「男組」というグループの一員として、「朝鮮人殺せ」と街頭で喚き散らす差別者集団「在特会(在日特権を許さない市民の会)」を包囲する活動にも参加。現在、悪性リンパ腫を患い闘病中。上記の文章は、その闘病の合間をぬって、6月30日(7月1日との説も)に神戸・三宮の街頭で行った演説を、フェイスブックのご自身のアカウント(上記アドレス)に文字起こしで投稿したものらしい。
※これは自衛隊員だけの問題ではありません。あなた方自身の問題でもあるのです。
もし、この演説の内容が本当なら、自衛隊への入隊希望者は確実に減ります。何故、見も知らぬ外国で、わざわざ他人の恨みを買ってまで殺されなければならないのか。今でも少子化の影響や、アベノミクスによる一時的な人手不足で、若者の確保が難しくなっているのに。
そうすると政府は、前回の記事でも書いたように、最初は奨学金などを餌に、貧しい若者を集中的に狙い撃ちして、自衛隊への勧誘を進める様になるでしょう。現に米国ではそのようにして軍隊への募集活動が行われ、高校などで問題になっています。日本でも、今年高校卒業予定の若者に、地元の自衛隊地方協力本部から勧誘のチラシが軒並み郵送されてきたと、今、大騒ぎになっています。
それでも人が集まらなければ、行き着く先はもう徴兵制しかないじゃないですか。官邸ホームページではその事を躍起になって否定していますが、現に自民党の石破幹事長などは、「憲法改正して軍法会議を設置し、出動命令に従わなければ死刑にする事もあり得る」と、既にテレビの討論番組で言っています。それでもあなたは集団的自衛権の行使や憲法改正を支持しますか?今の安倍政権・自民党を支持しますか?いくら選挙に棄権しても、反対の意思表示をしなければ容認しているのと同じですよ。
(参考記事)
・集団的自衛権 閣議決定の日 自衛隊から手紙 高3驚く(東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014070402000110.html
・自民の石破幹事長、「死刑」「懲役300年」の「軍法会議」設置を力説(You Tube)
https://www.youtube.com/watch?v=mZDhCf0TfC0
・日本が「死の商人」にー安倍政権、武器輸出三原則撤廃を目指す(フリージャーナリスト志葉玲さんのブログ記事)
http://bylines.news.yahoo.co.jp/shivarei/20130723-00026687/
それで、そのうちの1人から、「単なる意見表明だけでなく、もっと読者に訴えかける言い回しにしてみたら?」という指摘があったので、今回の記事はその様に書いてみたのですが・・・。
その読者さんは、この泥さんの演説を、私がしたものと勘違いした様で、「プレカリアートさんって、元自衛隊員だったのですか?」と一瞬思ったらしくて。記事後半の泥さんのプロフィール欄まで読み進んで、ようやく泥さんの演説だと分かった、との事でした。
私は、記事の一番最初に泥さんの署名があるので分かると思ったのですが、演説者の名前が出てくるのが前半ではこの一ヶ所だけなので、なるほど、そういう勘違いもあるかも知れないと思った次第です。若し、記事後半のプロフィール欄がなければ、この人は本当に私の演説だと勘違いしたかも知れませんね。私の身体は自衛隊員みたいな筋骨隆々ではないし、演説も泥さんみたいに上手くは喋れないのに。つくづく、文章を書く事の難しさを思い知らされました。