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マイナンバーカードなんて何の役にも立たない

2021年04月07日 20時18分00秒 | 身辺雑記・ちょいまじ鉄ネタ
 
福祉関係の書類申請に必要なので、住民票を取りに、本日、久しぶりに高石の市役所まで行って来ました。
 
私は数年前に親と喧嘩して高石の実家を飛び出し、今は西成で一人暮らしをしています。しかし、訳あって、住民票は実家のある高石市に置いたままにしています。
 
だから、証明関係で住民票が必要な場合は、実家のある高石の市役所まで取りに行かないといけません。
 
高石市内には、南海本線の羽衣・高石の両駅と、JR阪和線の富木(とのぎ)の3つの駅がありますが、市役所はいずれの駅からも1キロ余離れています。
 
駅と市役所を結ぶバス路線はありません。駅から市役所へは徒歩でしか行けません。たまの休日に1キロぐらいのウォーキングなら気晴らしになりますが、いつも休日に行けるとは限りません。場合によっては仕事の合間に出向かなければならない時もあるかも知れません。そうなると、この立地条件では、とても気軽に市役所に立ち寄ろうという気にはなれません。
 
それを補う為に、近年は福祉バスが1時間に約1本の割で走るようになりましたが、老人福祉施設を経由してのルートなので、時間帯によっては、徒歩よりも時間がかかったりします。
 
その為に、住民票取得の手間を省く為に、昨年の10万円給付金申請を機に、マイナンバーカードを作りました。
 
ところが、そのカードを使って、近所のコンビニのマルチコピー機から住民票を取得しようとしても、全く埒があきませんでした。
 
住民票の住所と現住所が異なる場合に、近所のコンビニで住民票を取得するには、まず利用登録の手続きをしなければならない仕組みになっています。ところが実際には、その利用登録に対応出来る機能を備えた自治体は、大阪府内では高槻と豊中の2つの市しかなかったのです。
 
それ以外の自治体では、このような場合は、今までと同じように、住民票のある市町村の役場まで、わざわざ出向かなければならないのです。これでは何の為に、わざわざマイナンバーカードを作ったのか分かりません。
 
「マイナンバー制度創設で証明書類の取得が便利になる」と国は宣伝して来ましたが、実際は全然便利になっていません。それどころか、10年毎に暗証番号を更新したり、3回以上誤入力したら暗証番号が使えなくなり、また一からナンバー登録に役所に行かなければならないなど、便利になるどころか、逆に余計な手間まで加わる事になってしまいました。
 
その上、個人情報が漏れ、犯罪に悪用されたり、企業の金儲けや、国家による情報統制に利用される心配までしなければならなくなってしまいました。
 
このマイナンバー制度については、以前から納得の行かない事が余りにも多過ぎます。
 
そもそも何故、現住所でマイナンバーの申請が出来ないのか?何故、世帯に紐付けられた住民票の住所でしか申請出来ないのか?申請するのは世帯や家族単位ではなく、あくまで個人なのに。
 
私のように、ただ親父とソリが合わないだけならまだ良いです。世の中には、もっと深刻な事例も一杯あります。例えばDV被害者がそうです。親や婚約者の暴力から逃れる為に家を飛び出し、折角、別天地で再出発を図ろうとしても、住所異動届を出した途端に、DV加害者に新住所を嗅ぎつけられ、再び付き纏われないとも限りません。それを避けようと思えば、住民票を置いたまま転居を繰り返さざるを得ません。
 
それを考慮して、DV忌避などの正当な理由がある場合は、住民票上の住所以外に、現住所からも各種の申請が出来るようになってはいます。でも、実際は家庭裁判所の判決や、婦人保護施設への入所申込書を証拠として申請書類に一々添付しなければなりません。ハードルは結構高いのです。
 
もっと手軽にマイナンバー申請出来ないものでしょうか?例えば、賃貸契約の現場では、実際は入居前に何回か転居しているにも関わらず、途中の転居履歴を省略して、住民票上の住所からいきなり転入扱いにしてくれる場合も少なくありません。その辺は民間ではまだある程度融通は利きます。ところが役所は全く融通が利きません。
 
マイナンバー制度も、建前上は、あくまで住民サービス向上の為に創設されたものだったはずです。各種申請の度に役所まで出向いて住民票を取得しなくても良いように、運転免許証や保険証の更新も異動先から一発で申請、取得出来るようにする為に、申請手続きの一本化を図ったはずでした。
 
ところが実際は、個人情報が個人単位ではなく家族や世帯に紐付けされている為に、常に住民票上の住所でしか申請出来なくなっています。例外措置はあっても実際のハードルは高く、非常に使い勝手が悪いものになってしまっています。
 
これでは、マイナンバー制度の創設は、住民サービス向上の為と言うのは、あくまでも表向きの理由でしかないと言わざるを得ません。実際は、戦時中の隣組のように、国家が家族や世帯を通して市民を監視したり、企業が個人情報を金儲けの具にする為に、導入を図ろうとしていると疑われても仕方がないでしょう。
 
これはマイナンバー制度だけに限りません。菅政権が創設を目論んでいるデジタル庁も、実際の目的は、住民サービス向上ではなく、市民監視にあるのではないか?こども庁の創設も、実際の目的は、少子化対策や子どもの人権尊重ではなく、「少国民」育成にあるのではないか?そう思わざるを得ません。
 
コロナ対策も、蔓延防止と言いながら、マスク会食などで国民にばかり我慢を強い、罰則で締め上げるばかりで、肝心の補償は雀の涙ほどの金額しか給付しないじゃありませんか。本当に国民の事を考えているのでしょうか?国民なんて、単に将棋の駒としか見ていないのではないでしょうか?
 
本当に国民の事を考えているなら、もう少しまともな政治が出来るはずです。

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ゆがんだ家族主義 (プレカリアート)
2021-04-08 23:06:33
欧米の個人主義に対して、日本は家族主義の社会だと言われています。個人の人権や幸福よりも家柄や世間体を第一に考える社会。それは日本だけではなく、中国や東南アジアなどの、封建制度の時代が長かった国々に共通する性格ですが、その中でも日本はかなり特殊な家族主義の社会ではないかと言う気がします。

どこが特殊かと言うと、他の国々の家族主義が、男尊女卑や村八分などの悪弊を残しつつも、支配者の悪政に対しては、家族や村人が一致して抵抗したりします。江戸時代の百姓一揆のように。今の日本では、「万引き家族」や「寅さん」の映画に出て来るような家族が、それに近いのではないかと思います。
しかし、日本は明治以降、戸籍制度を通して、家族が国家機構の末端に組み込まれた為に、家庭の中でも、父親や長男が、次男坊、三男坊や女性を支配する仕組み(家父長制)が作られました。支配者の悪政に抵抗するどころか、支配者と一緒になって積極的に他の家族を支配・監視する仕組みが作られたのです。「万引き家族」や「寅さん」とは正反対の姿です。

その下で、「私宅監置」などの人権侵害がまかり通っていました。「私宅監置」と言うのは、精神障碍者を座敷牢に閉じ込めておく事です。戦前の日本では、家長(世帯主)が精神障碍者の家族を座敷牢に幽閉する事も法律で認めていました。精神病院の不足を補う為に。牛や馬じゃあるまいし。
勿論、当時もそれに抗議した人は少なからずいました。でも、そんな人は、「非国民」や「アカ」呼ばわりされ、徹底的に弾圧されました。

そんな非民主的な社会も、戦後の民主改革と日本国憲法の制定により、法律の上では終焉を迎えるようになりました。しかし、いくら憲法や法律が変わっても、長く続いた封建的な社会風土は簡単には変わりません。
その為に、戦後70年以上経ち、21世紀になった今でも、森喜朗の女性蔑視発言やLGBT差別、過労死やブラック企業のような人権侵害が、平気でまかり通り、自殺者が年間3万人以上も出るような、非常に暮らしにくい国になってしまったのです。

世間体ばかり気にして、個人の自由や人権を一切認めない毒親。私やぶた猫ぶーにゃんさんを苦しめた毒親の存在も、この「ゆがんだ家族主義」とも言うべき日本社会の後進性が生み出したものだと、私は思っています。私も、「万引き家族」や「寅さん」のような家庭に生まれていたら、もっと違った人生を歩めていたかも知れません。
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私の苦労談 (プレカリアート)
2021-04-08 20:35:01
ぶた猫ぶーにゃんさん、ようこそ。
私も現住所と住民票住所が違う事で、郵便物の受取や口座開設でずいぶん苦労しました。例えば、ダブルワーク先が給与振込口座を郵貯に指定して来た事がありました。そこで、当時加盟していたユニオンの組合費引落しに使用していた郵貯口座を振込先にしました。でも、ずっと引落しにしか使っていなかった口座なので、暗証番号もすっかり忘れてしまっていました。このままではバイト料も引き出せません。そこで郵便局に番号開示請求したのですが、開示通知は全て住民票上の住所(親父の実家)にしか行きません。郵便局で散々すったもんだした挙句、何とかバイト料引出しに成功しました。もう金輪際、郵貯なんかには口座開設しないと誓った記憶があります。
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住民票の問題は私も悩まされた (ぶた猫ぶーにゃん)
2021-04-07 23:48:20
こんばんは。

>そもそも何故、現住所でマイナンバーの申請が出来ないのか?何故、世帯に紐付けられた住民票の住所でしか申請出来ないのか?申請するのは世帯や家族単位ではなく、あくまで個人なのに。

私も、「住民票の住所と現住所」については悩まされました…
昨年一年間、隣の市の精神障がい者向けグループホームにお世話になり、むろん実家の住所に送られてくる郵便物についても郵便局には転送の手続きをとっていました。

しかし、とある日に金融機関に新規口座を作ろうと思い、申し込みをしたのですが、金融機関の口座を作るための申し込みは「住民票の住所」でおこなわねばならず、かつ「転送不用」の郵便物もあるために本人確認などができず口座が作れない事態になってしまいました…
(結局口座を作ったのはわけあって実家に戻ってからでした)

本当に日本社会は不便です…
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