友人に誘われて、東京国立博物館の長谷川等伯「松林図屏風(右隻)を見に行きました。
(博物館なのですが、フラッシュをたかなければ撮影してもいいといわれ、あわてて写しました)
国宝室での展示でした。
国宝室に近づいていくと正面にケースがあって、3メートル以上の幅がある屏風に相対するようになっています。
よく言われるように霞の中に浮かび上がるような、溶け込むような松林の風情・・・
禅の境地とか自然と一体化したとか評される等伯の松林図屏風・・・
たくさんの人がいませんでしたから、近づいて見ることができました。
びっくりしました。
筆のタッチが荒々しい!
解説によると竹を割いて作った筆を何本か一緒にして描いたそうです。
一方で、繊細な筆遣いもあり、何より白紙のままの部分があることが魅力的でした。とても自然なのですが、とても技巧的というか技術がすごいと思いました。
先日発表された148回直木賞に安部龍太郎さんの『等伯』が選ばれましたね。
グッドタイミングでした。
尾形光琳 風神雷神図(重文) 東洋館玄関のいけばな
東博(東京国立博物館のことをこういいますが、ちょっとマニアっぽくていいでしょ?)は、特別展に行くことのほうが多く、いつも内容は素晴らしいのですが入場料は年々高くなってきています。今回は通常展のみ。入場料600円でした。
東博のマップを見てください。
本館と久しぶりにオープンされた東洋館だけ見たのですが、なんと9:30から3:30まで!
もちろん昼食もいただきましたけど。
1時間当たり100円の経費でこんなに満足できることはそんなにありませんね。