画像取り込みができませんでしたから、遅ればせの報告です。
まだまだポピュラーではありませんが、東広島市に仙石庭園があります。11月初めに、安芸国分寺にお参りしていた時に出会った方が強く勧めてくださったので寄ってみました。
2000年から東広島市の山名征三さんというお医者さまが、人知の及ばない大きな岩の美を感じ取って、作庭を始めたという新しい庭園です。 専門家が作るのではなく、自分の感性で庭園デザインをされていると聞きました。岩石の買い付けから据え付けまですべて思いのままに進められているそうです。
人生は出会いだとかねがね思っていますが、このような庭園づくりにしても、いろいろな出会いがあってこそということが多々あるようです。
神石殿という建物がありました。
中に入ってびっくりしました。岡山県の1000年の歴史を持つ神社のご神木だそうですが、見上げるほどの立派な桧が大黒柱。資料館という体裁をとっているとのことで、昔の民具などが置かれていましたが、建物の壮大さに対してちょっと違和感があります。
床柱や机も見事な材が使われています。
ボランティアの方が待っていてくださって、丁寧に解説してくださいました。長尾さんありがとうございました。
宝石も、地球が作った究極の美ですね、確かに。
アンモナイト、レッドファイヤー
でもこの仙石庭園の真骨頂は、自然が作り上げた岩石美を使ってまた新しい自然美を追求するところにあると思いました。地形や樹木や草花などがお互いに引き立てあって新しい美しさを表現しています。
日本庭園には岩石は必須なんですね。新しい庭園ですが、元からあったかのような落ち着きぶりが感じられるのが、自然が作った岩石を生かし切っているということでしょうか。
仙石湖
湖畔には赤富士が。
仙石湖とともに、この庭園の見どころ、みごとな色石を使った七色の虹滝は折からの紅葉に彩られてすばらしいものでした。写真がうまく撮れていません・・・
岩が好きな人なら、見とれるような珍しいものもたくさんあるようです。
伊勢鎧石
三波緑石
青紫雲 仁淀川
四国虎紋岩
紫雲石
石鎚白石
ポットホールもありました。
亀甲石
岩に関してそんなに興味がある方ではなかったと思いますが、種々の条件が重なって、自然の力だけでできたと解説を受けると、見え方が変わってきますね。パンフレットにも「石の庭園は雨の日がよい」と書かれていましたが、岩は水がかかると全く別の表情を見せるものだそうです。
案内してくださった長尾さんは、わざわざ水をかけて、その変化する色の見事さまで見せてくださいました。
とても私の写真と知識ではこの仙石庭園のすばらしさを伝えることはできません・・・