10月7日「伝説のロックギタリスト、エディ・ヴァン・ヘイレンさん死去」のニュースを目にしました。その時、私の頭の中には、ほんとにいろいろなことが浮かび上がってきました。
多肉植物のお引越し
・息子たちが成長した磐田の家。
・子どもたちの部屋。
・そして、音楽を楽しんでいた子供たち。
・さまざまな絵を入れて手作りしていたカセットテープの入れもの。
・「コンサートに行きたい」というので、「大学生になるといくらでも行ける」というと「今、聞きたい。それにもう来日はないかもしれない」といったこと。
多肉植物のお引越し
・息子たちが成長した磐田の家。
・子どもたちの部屋。
・そして、音楽を楽しんでいた子供たち。
・さまざまな絵を入れて手作りしていたカセットテープの入れもの。
・「コンサートに行きたい」というので、「大学生になるといくらでも行ける」というと「今、聞きたい。それにもう来日はないかもしれない」といったこと。
・その言葉で、私は即、納得したこと。
・チケット発売の日、電話がつながらなくて、延々とかけ続けたこと。
・予約できたら、達成感とともに、私が行くのではないのに妙にうれしかったこと。
ブルーサルビア
まだまだ、記憶は続きます。
会場は名古屋。
仕事が休めず、学校のお迎えや駅への送迎を友人に頼んだこと。
満足して帰ってきたこと!
トレニア①
・チケット発売の日、電話がつながらなくて、延々とかけ続けたこと。
・予約できたら、達成感とともに、私が行くのではないのに妙にうれしかったこと。
ブルーサルビア
まだまだ、記憶は続きます。
会場は名古屋。
仕事が休めず、学校のお迎えや駅への送迎を友人に頼んだこと。
満足して帰ってきたこと!
トレニア①
と、ここまで幸せな思い出に浸っていればよかったのですが、子どもたちについメールを送りました。
速攻で、息子から返信があり、
「懐かしいね。名古屋に行ったんだよね」
そうそうと二人で盛り上がっていました。
そこにもう一人の息子からユーチューブ付きで返信が。
「名古屋に行ったのは、スティングの気がする」
私「じゃあ、この記憶は全部スティングの間違い?😰 」
「多分ね。でもヴァンヘイレンもかなり聴いたバンドだよ」
トレニア②
私「そういえば、電話口でスティングといった気がする」
「ボクの記憶だとヴァン・ヘイレンなんだけどね」と最初に返信してくれた息子が慰めてくれました。
私「青年期には、ヴァン・ヘイレンもスティングもどちらも好きだったのね」
「今でもヴァン・ヘイレン好きだよ」
私「ま、記憶ってこんなものです。お騒がせしました」
サンゴバナ
せっかくなので記憶についてまとめておきましょう。
記憶の過程を「記銘する」-「保持する」-「想起する」とすることは、大体どの本にも書いてあることです。
ほんとは、「記銘する」時にどのように前頭葉が関与するかによって、その記憶が鮮明だったりそうでなかったり、よく思い出せたり思い出せなかったりするのですが、不思議なことにそこに触れている説明はほとんどないと思います。
「どうしても覚えないといけないと集中して覚える」のと「適当に覚える」のとは差があるでしょう。
集中させるのは?そうです前頭葉の働きですね。
ちなみに「記銘する」という分野は、加齢とともに能力が低下していきますが、前頭葉機能の年齢推移を考えると納得せざるを得ません。
金木犀
短期記憶と長期記憶という分け方もあります。
短期記憶は一度に覚えられる記憶で、保持時間は30秒くらいとか、一度に覚えられるもの(たとえば数)は Magical 7といって容量は7±2 などといわれます。
長期記憶は、容量に限度はなく永続的に保持される記憶。
ちょっと考えても、「その間にだって記憶はあるよね」ということで、ワーキングメモリーの考えが出てきました。
「脳の前頭前野の働きの一つで、作業や動作に必要な情報を一時的に記憶し処理する能力 で作業記憶、作動記憶と呼ばれることもある」
この働きが悪いと同時に二つのことが遂行できないとか、言われたことが実行できないなどの生活上にトラブルが発生すると指摘されています。確かにこれは前頭葉の機能のひとつですが、あくまでも他の認知機能や記憶と横並びに考えられているところが大問題です。
さて長期記憶は「宣言的記憶」と「非宣言的記憶」の二つに分けられます。
「宣言的記憶」は「What」についての記憶。
①エピソード記憶(個人の出来事に関する記憶)
②意味記憶(一般的な知識)
「非宣言的記憶」は「How」についての記憶。手続き記憶とも。
①技能・習慣
②プライミング(事前に受けた情報によって、行動に影響が出る)
速攻で、息子から返信があり、
「懐かしいね。名古屋に行ったんだよね」
そうそうと二人で盛り上がっていました。
そこにもう一人の息子からユーチューブ付きで返信が。
「名古屋に行ったのは、スティングの気がする」
私「じゃあ、この記憶は全部スティングの間違い?😰 」
「多分ね。でもヴァンヘイレンもかなり聴いたバンドだよ」
トレニア②
私「そういえば、電話口でスティングといった気がする」
「ボクの記憶だとヴァン・ヘイレンなんだけどね」と最初に返信してくれた息子が慰めてくれました。
私「青年期には、ヴァン・ヘイレンもスティングもどちらも好きだったのね」
「今でもヴァン・ヘイレン好きだよ」
私「ま、記憶ってこんなものです。お騒がせしました」
サンゴバナ
せっかくなので記憶についてまとめておきましょう。
記憶の過程を「記銘する」-「保持する」-「想起する」とすることは、大体どの本にも書いてあることです。
ほんとは、「記銘する」時にどのように前頭葉が関与するかによって、その記憶が鮮明だったりそうでなかったり、よく思い出せたり思い出せなかったりするのですが、不思議なことにそこに触れている説明はほとんどないと思います。
「どうしても覚えないといけないと集中して覚える」のと「適当に覚える」のとは差があるでしょう。
集中させるのは?そうです前頭葉の働きですね。
ちなみに「記銘する」という分野は、加齢とともに能力が低下していきますが、前頭葉機能の年齢推移を考えると納得せざるを得ません。
金木犀
短期記憶と長期記憶という分け方もあります。
短期記憶は一度に覚えられる記憶で、保持時間は30秒くらいとか、一度に覚えられるもの(たとえば数)は Magical 7といって容量は7±2 などといわれます。
長期記憶は、容量に限度はなく永続的に保持される記憶。
ちょっと考えても、「その間にだって記憶はあるよね」ということで、ワーキングメモリーの考えが出てきました。
「脳の前頭前野の働きの一つで、作業や動作に必要な情報を一時的に記憶し処理する能力 で作業記憶、作動記憶と呼ばれることもある」
この働きが悪いと同時に二つのことが遂行できないとか、言われたことが実行できないなどの生活上にトラブルが発生すると指摘されています。確かにこれは前頭葉の機能のひとつですが、あくまでも他の認知機能や記憶と横並びに考えられているところが大問題です。
さて長期記憶は「宣言的記憶」と「非宣言的記憶」の二つに分けられます。
「宣言的記憶」は「What」についての記憶。
①エピソード記憶(個人の出来事に関する記憶)
②意味記憶(一般的な知識)
「非宣言的記憶」は「How」についての記憶。手続き記憶とも。
①技能・習慣
②プライミング(事前に受けた情報によって、行動に影響が出る)
③古典的条件付け(二つの刺激を対提示して行動変容が起きる。パブロフの犬の実験)
私に起きたのは、エピソード記憶の想起まちがいでした。
一番大切な「誰」を間違えたとはいえ、当時のことがまざまざとシーンとなって甦りました。もちろん子供たちの姿も、色彩も、空気感も、言葉の音そのものも、30年を超えて迫ってきました。
車にスティングのテープが入っていて、英語の歌詞が日本語に聞こえるといって盛り上がったことも思い出しました!
ところで、この記事を書きながら、チケットの値段を覚えてないことに気づきました。自分にとって意味が大きいものと、小さいもので記憶の強さが変わってしまうことを実感しました。
考えたら、私はヴァン・ヘイレンを聞いていませんでした。
私に起きたのは、エピソード記憶の想起まちがいでした。
一番大切な「誰」を間違えたとはいえ、当時のことがまざまざとシーンとなって甦りました。もちろん子供たちの姿も、色彩も、空気感も、言葉の音そのものも、30年を超えて迫ってきました。
車にスティングのテープが入っていて、英語の歌詞が日本語に聞こえるといって盛り上がったことも思い出しました!
ところで、この記事を書きながら、チケットの値段を覚えてないことに気づきました。自分にとって意味が大きいものと、小さいもので記憶の強さが変わってしまうことを実感しました。
考えたら、私はヴァン・ヘイレンを聞いていませんでした。