今年の桜の、足早なこと。
感覚的には3日くらいであれよあれよと言う間に満開になってしまったような気がします。
私のうちは桜並木に面していて、その道に面して牧野富太郎博士が愛したと言われるワカキノサクラを植えました。高知の牧野富太郎植物園のお土産に持ち帰った一重の可憐な山桜で、稚木桜の名は発芽二年目で早くも花をつけるところから来ているそうです。
いつもはソメイヨシノの1週間後くらいに満開になるのですが、今年は同時に満開。
手前がワカキノサクラ。向こうが並木のソメイヨシノ。右手の若葉はカワヅサクラ。
並木のソメイヨシノの幹から出ている一枝をもらっておやつたいむ。(と、ひらがなで書きたくなってしまいます)
5ミリくらいの小さな小さな金平糖を桜の花びら小皿に入れてみました。
思いついて、お見合いではありませんが桜湯も。
今年はソメイヨシノとワカキノサクラが一緒に満開になったので、初めて比べて見ることができました。
下向きがより自然ですが、横に並べてもみました。
花の大小はこの向きでもよくわかります。
いつも見て抱いていた印象通り、ワカキノサクラの方が花が小さい。
可憐な印象の理由がもう一つありました。
ソメイヨシノは房咲きなのですね。ワカキノサクラは一輪ずつ咲いています。蕾を見るとよくわかります。
なんとなく全体的に受ける印象って、合っていることが多いですね。右脳中心のアナログ情報の処理能力の素晴らしさです。
一方で今回のように、細部に注意して細かく見ていくことも理解をもうちょっと深めることにつながります。
サイズを測ってみたり、花の数を数えてみたりすればさらに違いがクリアになり、これは左脳が担当するデジタル情報の処理の仕方になりますが、
「花を愛でる」というテーマのせいか、単に私の左脳の情報処理能力の問題か、とてもそちらの方向に興味が向かいませんでした。
ワカキノサクラは本当にひとつずつ咲くのです。たまに二輪の枝もありますが、何しろ小さいので房になりません。
花をめでたい気持ちはいっぱいでも「花より団子」の言葉もまた真。
近所の富戸港の定置網のお魚が到着!
ほとんど新聞紙一面の大きさで40センチ以上はありました。初めて見る顔で何の魚かと思っていましたが、贈り主から一日遅れで「マグロ」というお知らせが。確かに富戸港ではマグロの漁獲はあまり聞かないので、見知らぬ顔と思ったのも仕方ないでしょう。
今日は一日雨模様でしたから、部屋からの花見を思いついて友人を招きました。朝どれのイカとサバも一緒に到着していましたから、文字通りの地魚寿司を握りました。
友人も撮ってくれました。
居間から、見える一年に一度の景色です。
お酒は用意しましたが、飲む人がいない…
コーヒーに手作りアップルケーキを添えて。
友人がいいました。
「雨のお花見もいいわね。雨の日は花びらの色がちょっと濃くなるし」
言われてみれば、そんな気がします。歌舞音曲はなく、お話だけ楽しむ静かなお花見でしたが、穏やかなお花見の時間が持てて、今シーズンもひと安心です。
息子たちに今日の優雅な一日を報告したら、二人から風情を添える写真が送られてきました。
「昨日の朝帰国したけど、着陸前に雲間に見えた富士山」
「あ~日本と思ったでしょう?」と返信。
「あ~日本と思ったでしょう?」と返信。
続けて次男から「駒場」とひとこと添えて届きました。駒場は11年住んだところです。
東京のシダレサクラはもうこんなに咲いているんですね。早い…
by 高槻絹子
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