初日は悪天候で中止、2日目の第1ラウンドの未消化分と決勝ラウンドの9ホール計27ホールが行われ、28歳の川岸史果が通算9アンダーで並んだ20歳の佐久間朱莉をプレーオフで下し、6年ぶりの2勝目をうれし涙で飾った。
初優勝を狙った佐久間はプレーオフ飛距離で差をつけられ、お預けとなった。昨季の年間王者でツアー史上3人目の3週連続優勝を目指した山下美夢有は1打及ばず、3位タイだった。決勝ラウンドが異例の9ホールということは超短期決戦、好調で波に乗った選手が有利、川岸は4バーディ32でまわり、佐久間は5バーディ31でまわり2バーディ34の山下を捉えた。
舞台となった朝霧ジャンボリーGCは高度も有り、5月から8月にかけて朝夕霧の発生が多く、名前の由来となっている通り、霧によってプレーの進行が大きく遅れた。ツアー史上初めて30位までのセカンドカットを実施した上で同一の9ホールをプレーとなった。かつては新潟で実施しており、会場を朝霧に移した設営の失敗だ。
変わった特別賞が最難関の16番パー4でベストスコア賞として500万円が掛かっていた。なんと岩井千怜がバーディで昨年に続き獲得、9ホール決勝ラウンドでは出だしにボギーをたたき4アンダー12位に終わっていたが、幸運の女神はまだついている。