行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

年金生活者のマネー運用、米国S&P500指数異常状態

2024-02-11 18:01:00 | 年金生活者

年金生活者のマネー、ふさわしい米国株投信が出た

年金生活者にとって、安定している上に高配当という米国株投信「eMAXIS S&P500クオリティ高配当インデックス」が発売された。こういう投信が今まで無かったことが不思議だ。......

昨年、「eMAXIS S&P500クオリティ高配当インデックス」が登場し、歓迎のブログを書いたのは「eMAXIS S&P500インデックス」よりかなり成績が良かったからだ。ところがこの1年、米国株を代表するS&P500社の中で、M7(マグ二フィセント7)が急騰し、S&P全体を引っ張り、1年間で39%アップという状況でM7が入ってないS&P500クオリティ高配当インデックス15.8%を遙かにアウトパフォームしている。

S&P500インデックスがM7に引っ張られて急騰するのは、このブログで推薦してきたこともあり、悪いことではないが、それにしてもM7の急騰は異常で、グーグル、アップル、メタ・プラットフォームズ〔旧・フェイスブック〕、アマゾン・ドット・コム、マイクロソフトに、テスラとエヌビディアを加えた7銘柄は2023年初頭からアメリカの株式市場を牽引しており、S&P500種株価指数の上昇の8割はこの7銘柄の時価総額に増加によるものだ。その要因はAI革命にあると専門家は見ている。

市場の高揚感のなか、1998年と99年の株価急騰後の3年間に株式が売り込まれた経緯を引き合いに出して警戒を呼びかける専門家もいる。こうした異常状況ではeMAXIS S&P500クオリティ高配当インデックスは安定しており、安全パイの機能を有している。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アンコウのつるし切り

2024-02-08 22:07:17 | 国内旅行
久しぶりに茨城県へ、昭島ロータリークラブの岡本幹事が経営する岡本製作所茨木工場を見学、建設機械の加工過程で最新のレーザー裁断などと熟練の手作業での溶接が対称的だった。昼食には那珂湊で名物あんこう鍋をいただき、あん肝や皮、ひれ、胃袋などのだしで舌鼓をうつ美味しさだった。

前座は世界でも珍しいアンコウの解体作業、つるしぎりだ。アンコウは巨体でぶよぶよしているので、まな板の上では切りづらいことから吊し切りが考案された。
 

先ずひれを切り落とし、皮を剥ぐ、この作業が最も難関、えらをとり、最も価値のある巨大な肝を取り出す。あとは胃袋等の部位を切り落とす。約半時間の作業で見応えは充分だった。
最後はこうなる

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今月のワイン、雪見酒はランブルスコ

2024-02-06 21:26:00 | ワイン
ランブルスコはイタリアのモデナが主生産地、微発泡性の赤ワイン、1000円前後で買える。ジュピターで特売していたので久しぶりに味わった。2020年2月モデナを訪れて以来で懐かしかった。その時カーニバルで賑わっていたが、5日後にはコロナパンデミックが北イタリアで発生、多くの死者で、棺桶が不足する事態になるとは夢にも思わなかった。

昨日からの大雪、雪見酒の幸運、もとめたランブルスコは有機栽培のすっきりした味わいだった。
 
ランブルスコは、まだ糖分が残っている時点で発酵を止めるため、甘さを感じられ、かつアルコール度数が抑えられる。そしてこの過程で発生する二酸化炭素が、シュワッとした微発泡ワインとなる。シャンパンみたいに強発泡させるために手間暇かけることはしないので価格は安くなる。また、ランブルスコ種のブドウは一房にたくさん実がなるため、生産性が高い点も安くできる。

また、ステンレスタンクで醸造するので、安定した質を保ちやすく、大量生産に向いているという点もコスパの良さに一役買っているのではないか。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

名門ボーイングの危機

2024-02-04 17:51:09 | 企業

ジャンボ747、半世紀にわたる生産終了

2023年1月31日最後のボーイング747が世界最大の巨大空間を持つボーイングの工場から出荷された。「空の女王」として、またジャンボの愛称をもつ長寿命の飛行機は、空の旅を手頃......

米国を代表する航空機メーカー、ボーイングの最新機「737MAX9」が離陸し、上昇中に非常ドアが吹き飛び、機体側面にぽっかりと穴が開いた。この段階では乗客全員がシートベルトを着用し、座席に座っていたので無事だった。

民間航空機としては信じられない事故で、2018年には、米サウスウエスト航空が運航していた旧型のボーイング737型機で、高度3万2000フィートを航行中、エンジン故障による破片が客室の窓の一つを割り、機体は突然の減圧に見舞われ、乗客の女性一人が窓から外に吸い出されそうになった。彼女はけがを負い死亡した。

米連邦航空局(FAA)は21日、米航空機大手ボーイングが製造した旧式小型機「737-900ER」のドアと胴体を接合する留め具を点検するよう、航空会社に勧告した。 
737型機ではMAXだけでなく墜落事故が起きており、安全性への信頼が揺らいでいる。ボーイング社を含め、製造業のコスト削減のやり過ぎが日本を含め企業の不祥事がこのところ頻発する背景なのだろう?かつて1990年代後半、ボーイング社を組織する全米機械労組の委員長が787を傑作機だと労使を上げて開発していた姿は今どうなっているのだろうか?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おぞましい技術信仰、AIでも可能性が

2024-02-02 17:22:43 | 技術
英国から信じられない歴史的?事件が伝わってきた。1999年から2015年までの間に、郵便局の窓口の現金と富士通が納入した会計システム上の残高が合わなかったなどとして、郵便局長ら700人あまりが横領などの罪で訴追され、拘留され、家族は地獄に突き落とされたという。郵便局長といえば地方の誇り高き名士で、その屈辱はあまり有る。その後、裁判所は郵便局長らが起こした集団訴訟のなかでシステムの欠陥を認定し、イギリス政府は独立した調査機関を設けて経緯を調べている。

1月19日、この機関の公聴会が開かれ、富士通の執行役員でヨーロッパ地域の責任者を務めるパターソン氏が「早い段階でシステムにバグや欠陥などがあったことを関係者全員が知っていた」と証言した。そして、システムが導入されたあとの1999年11月には欠陥が把握されていたものの、2018年まで20年近く問題が続いていたという認識を示し被害者へ謝罪した。

永年勤めてきた郵便局長より欠陥があるコンピューターシステムを信じた結果で、技術革新を妄信したことから起きた歴史的事件だ。

昨年来AIの利便性と、安全性について議論されている。人間よりAIを信じることによる事件が起こる可能性が頻発するかもしれない。
政府は人工知能(AI)の安全性を検証する専門機関「AIセーフティ・インスティテュート(AISI)」をし、初代所長に損害保険ジャパンの村上明子CDO(最高デジタル責任者)を充てると発表した。村上氏は日本IBMでAIの先がけ「Watson(ワトソン)」の開発に従事した経験を持つ。
AISIはAIの潜在的なリスクへの対処を目的として、経済産業省所管の情報処理推進機構(IPA)の下に新設する。
AIの暴走や盲信を防ぎ安全を担保して欲しい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする