『外貨準備高&金の保有量のトップ20ヶ国の1960年(第二次世界大戦終了15年後)~2018年までの推移です。(Top Countries by International Foreign Exchange & Gold Reserves)
1960年のトップ20は、次の国々です。1位は言わずもがなの米国です。2位は敗戦後の焦土からの復活のドイツです。3位は、第二次世界大戦後の植民地の独立などで富が入って来なくなりつつあるUKです。4位は同じ枢軸国でいち早く脱落した意外な感じのするイタリアです。こんな上位に入っているとは思ってもいませんでした。5位は、秘密保持に徹して(汚いお金も何のその?)金融国のスイスです。6位は、少し後ろ過ぎる感じもするフランスです。7位は、意外と富をため込んでいるのに驚いたカナダです。8位は、戦後の復興も地について一桁に成っていました。我が日本です。9位は、オランダです。小さい国ですが以前の私のスレッド#0127 -’19.の中の輸出額⇒ The World's 20 Largest Exporting Countries (monthly in USD)でオランダの国力・技術力の強さに感嘆したものでした。10位は、ベルギーです。11位は、ポルトガルです。ブラジルの宗主国とは言えある意味小国でこの位置に付けているのは驚きです。12位は、オーストリアです。13位は、アジアの眠れる巨人のインドです。ナカナカ起きないですが最近起きだしてきた感じもしないでもありません。15位は、ポルトガルの後塵を拝しているスペインです。16位は、南米はアルゼンチンです。ペロンとエビータの賜でしょうか。17位は、北欧の工業国のスウェーデンです。18位は、ルックイーストを唱え国をまとめ上げたマハティール首相の功績でしょうか、マレーシアがこの位置に付けています。19位は、メキシコです。20は、石油以外の資源の宝庫のブラジルです。
2000年までの推移の中で自分が気になった国々のみをアップします。1961年以降に日の沈まぬ帝国と言われていた大英帝国が急激に没落していきます。1968年頃から日本が急上昇を始めます。鉄鋼、造船、電気製品と安価な製品で世界を席巻し始めます。1971年には、それまで断トツだった米国をドイツが工業力で抜き去ります。1972年には日本が二位に付けます。1974年頃からオイルの高昇とオイルメジャーから国有化した中東などの景気が上昇します。サウジアラビアが登場し急騰を始めます。1980年には中国が登場し、こちらも急騰していきます。1995年にはバブルの真っただ中なのでしょうか、日本がトップに立ちます。その後に訪れるバブルが弾けて長い低迷の時期を迎える事になる日本です。
20世紀の最後の年の2000年の順位は次の通りです。1位は断トツの日本。2位は中国。3位は米国。4位は香港。5位は韓国。6位はドイツ。7位はシンガポール。8位はフランス。9位はスイス。10位はイタリア。11位はインド。12位はスペイン。13位はメキシコ。14位はブラジル。15位はタイ。16位はカナダ。17位はマレーシア。18位はインドネシア。19位はロシア。20位はノルウェーです。変動が激しく15位以下は少し不正確かもしれません。
その後の気になる推移のみです。2006年に一位を維持していた日本が中国に一位の座を明け渡しました。ロシアやサウジアラビア等の変動の大きさ。UAEやトルコのトップ20位の出入りなどです。
編集最後の2018年のトップ20の国は以下のとおりです。
1位は断トツの中国。2位はそれでも日本。3位はスイス。4位はサウジアラビア。5位はロシア。6位は米国。7位は一国二制度が維持できるかの瀬戸際の香港。8位は韓国。9位はインド。10位はブラジル。11位はシンガポール。12位はタイ。13位は意外に低い位置に甘んじているドイツ。14位はメキシコ。15位は意外としぶとくトップ20圏外に弾き飛ばされずにいる英国。16位はフランス。17位はイタリア。18位は東欧諸国の工業国で今では外国の企業が立地しているチェコ。19位は若年層も人口も多いインドネシア。20位はポーランドです。
各国のコメントは私の個人的な感想です。
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