『銘酒居酒屋・赤鬼』赤鬼だより

東京三軒茶屋にある『銘酒居酒屋・赤鬼』のスタッフが、お酒周り、お店周り、そして旬のよしなしごとをトツトツと綴ります。

睦月一月、今月の五品 その3

2013-01-10 10:56:27 | 酒の肴
「ホタテの白菜巻き湯葉あんかけ」

この料理名と写真をみただけで、
もう即決!おいしそう!と思いませんか?
昨年夏より赤鬼スタッフに加わった蕎麦打ち職人でもある料理人、
池田が「今月」シリーズに初参戦。
気合いをこめてつくったのが、この一品です。

帆立貝は、出汁のかたまりのよう、
アミノ酸にグルタミン酸、コハク酸にタウリン、
これでもかという旨味成分の宝庫です。
その旨味を、最大限に引き出しました。
豆腐と帆立のすり身に生の帆立もざくざく入れ、
きりっとした塩味にまとめた種を白菜で巻いて、
やさしく炊き上げています。
出汁には干し貝柱もつかった二重三重のホタテ味を
白菜の甘みがしっかりと受けとめて
これだけでもうウマウマな一品なのですが、
さらにそこに、上品な湯葉入りの銀あんをかけました。
ふわふわのあんが絡んだ白菜巻きは、
一段上をゆく、最高のハーモニー。
あんでやわらぐことを計算に入れた塩加減が絶妙です。

豆腐と湯葉、そして白菜という畑のものの滋味と
帆立貝の潮の旨味がミルフィーユのように合わさった
淡雪のような一品、
どうぞごゆっくり、味わってくださいませ。

(池田作)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿