ゴム銃いわゆるぱちんこで最初の殺生したのもこの頃である。
ぱちんこは手製である。Y字型の木の股を採ってきて、短冊に切ったゴムチューブ片と革の切れ端を結びつけたら出来上がり。
最初の獲物は小鳥だった。牧草地に点在する大きな樹の一つにタマ(丸い小石)を撃ち込んだらまぐれで小トリが傷ついて落ちた。
ハプニングに驚いて、あわてて小鳥を持ち帰りヨーチンを塗り介抱した。
わきの下が傷ついていた。
元の場所で放鳥したがどうなったか不明である。
餌をまいておびき寄せ、仕掛け籠アラプーカで野鳩を捕った。
首をひねって殺し焼鳥にして食べた。美味目的の狩りだった。
これらの狩りは一人でやった。道具作りも独りでやった記憶しかないがだれかに指導されたにちがいない。
ところかわって NextStage の体験になるが、ここに記しておく。
10歳頃の痛恨の記憶。ぱちんこで一人で狩りをしていた。
数メートル先の木の枝に野鳩がとまった。反射的にタマを放った。
鳩の首が飛んだ。一瞬の出来事だった。鳩の驚いたまなこが脳裏に焼き付いた。やはり殺生は罪である。