自分史 物怖じしない国際人を育てるヒント集

近現代史に触れつつ自分の生涯を追体験的に語ることによって環境、体験、教育がいかに一個人の自己形成に影響したか跡付ける。

東日本大震災/原発大事故/縮み復興?

2011-05-03 | 環境>教育

日本は国難のたびに拡張発展を繰り返して来た。
サッカーを通じて日韓の子供と親達を観てきた体験から今回ばかりは縮小復興を懸念している。
近年韓中と日本を比べるとまず国民のヴァイタリティと積極性がちがう。
ごまんと例を上げることができるが日本の最大の売りであった産業技術であっという間に並ばれてしまった。
中国にいたっては鎧袖一触日本を跳ね飛ばしてGDPで米国に迫っている。
原因は日本の強みである際立った独自性にある。
先ずは組織力・・・。
大久保利通が創った官僚体制は敗戦を乗り切って日本経済を世界第2位の地位にまで押し上げた。
反面、整序され続けた規則と規制で政官財学と国民は融通が効かなくなった。
政官財学と教育界すべてがお役所体質となり、異常事態に対してマニュアルがないと急発進できなくなった。
支援の物資も資金も人間、時間、空間もあるのに指示待ちで出足が鈍くて歯がゆい。
政財界学すべての分野で「逸材の顔」が見えて来ない。
辛うじて救われるのは、在日コリアン孫正義やイオンの東北社員、現地自衛隊員の一部突出行動によってである。
かれらは指示がないのに決まりにない行動=職務規律違反に出た。
勝手に車両を動かし在庫の物資を運んだ。上司はそれを多とした。
次は今回世界のメディアを驚かした日本人の遵法精神・・・。
たしかにそれがあったから無用のパニックを回避できた。
しかしそれに縛られて身動きできないことが多すぎる。
一例を上げる。
ローソンが関西から4万食のおにぎりで緊急支援しようとしたが陸上輸送では消費期限ぎりぎりになるので非常手段、自衛隊の輸送機で送った。
ここまでは大いに賞賛されるべきだ。
だが輸送機の手配ができなかったらおにぎりは法の壁にさえぎられて被災者の口に入らなかったであろう。
法の壁はこの場合「衛生上安全」かどうかである。
しかし大災害では衛生上のリスクより飢えと寒さで病気になる人の生命を救うのが先ではないだろうか?

当クラブの子供たちはグラウンド集合を12:00と予告すると15分前に到着して会場が空いていても入場しない。
なぜ12:00なのか指示の意味を考えて臨機応変に行動できない。
指示通りにこだわり過ぎる。
子供を含めた若者の世界で拡がる縮み思考の傾向、人間ロボット化を一番憂えている。

あえて今回は縮小復興もあるかもしれないと予想した。
勝海舟も龍馬も西郷も今回は出現しないだろう。






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