アーク・フィールドブック

四万十フィールドガイド・ARK(アーク)のブログ

春の川で、ほろ酔いリバーピクニックを

2009-04-10 | 四万十川 春

  最高気温25度。

 久しぶりに穿くスプレースカート、その腹回りのきつさに僕は閉口です。ヤセナケレバ・・・。

(スプレースカート:カヤックのコクピットに、水が入らぬように付けるカバー)

でも、両手で川底を押して、

カヤックで水の上にスーッと滑りだせば、身も心もフワッと軽くなってゆくようです。

 

 僕のとなりを漕いでるのは、友人のテルミちゃん。

「風が気持ちいいねぇー」と僕。「気持ちいいですねぇ」はテルミちゃん。

「新緑がきれいだねぇー」「キレイですねぇ」

「そろそろビール開ける?」「開けましょう」

プシュー!「うーん、うまい!」「うーん、うめっ!」

 

 ビールを飲みながら、たわいもない話しをしながら、薫る風と新緑の景色のなかを下ってゆきます。

カヤックの荷室には、おむすび、ビール、つまみ。

本日は、春の川で、ほろ酔いリバーピクニックです。

 頭の上には、白みがかった青空が広がっています。

風は、ゆるーい北風→無風→やや強い南風。

初夏のような強い日差しが、ジリジリと肌を焼きます。冬に白くなってしまった肌を。

 

 流れる水に手を浸けると、めっちゃ気持ちがいい。川面の水温は、18度、水量は、少なめ。

もう、1年以上大きな増水が無い川は、川底の大きな石が動かず、川が洗われてません。

そのため、(川底に古いコケや藻がついたままの)水の透明度は、あまり良くないのでした。

 

 春の川岸を、若葉の萌黄とキシツツジの花の紫が、いろどっています。

卯の花やトサシモツケの白い花も、もうすぐ咲きそう。

 

 山肌をいろどるのは、濃緑、萌黄、黄緑、海老茶。

1年で最もカラフルな姿を見せる南国の春の山は、

これから、シイやカシの木の花が、山全体をクリーム色に染めてゆきます。

 瑠璃色の背中を見せて、小鳥が水面を滑ってゆきました。カワセミです。

フィフィフィ―。水辺で、カジカ蛙が、高く美しく鳴けば、

岸辺からは、口笛のようなイカルの鳴き声も聞こえてきました。 

 四万十川は、他所の川にくらべコンクリートの護岸が少なく、

昔の日本の川の風景が残っている、と言われます。

まだ水がキレイな川は、年間の平均水温が高く、夏は川遊びも楽しめます。

人少なく、静かで、豊かな自然が残る四万十川。

そんな川の自然を楽しむには、機械音の無いカヌーで、のんびり遊ぶのがおススメです。